妊娠したら気をつけることは?妊娠初期に起きる母体の変化とは?

初めての妊娠!妊娠すると新しい命に喜びを感じると同時に、一体何をすべきなのか、何をしてはいけないのか、これからの生活に不安を感じる妊婦さんも多いのではないでしょうか。今回は、妊娠したら気をつけること、するべきこと、母体に起きる変化について、たっぷりまとめました。

妊娠したら、女性の体はどうなる?

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妊娠初期はホルモンバランスが大きく変化し、体に様々な症状が現れます。しかし感じ方には個人差があり、後から思えばあれが妊娠初期症状だったと思うことも多いようです。

1.つわり

全員ではありませんが、妊娠すると多くの人が「つわり」を経験します。胸やけや胃に不快感があり、ゲップがでたり、常に吐き気がしたりするような状態です。

何を食べても、飲んでも吐いてしまうという「吐きつわり」や常に食べていないと気持ち悪くなる「食べつわり」、その程度も個人差が大きく人それぞれです。なかには、「妊娠悪阻」になって入院してしまう人も。

2.貧血

日本人女性は元々貧血の人が多く、3~4割の妊婦さんが貧血に悩まされています。貧血は赤ちゃんへの栄養供給と、血液量が増加して血が薄まった状態が原因で起こります。妊娠前から生理で貧血を起こしていた人は、妊娠しても継続して貧血に悩まされることが多いので、初回の妊婦健診で医師に相談してみましょう。

3.肌荒れ

妊娠初期の肌荒れは、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加し、ホルモンバランスが変化するために引き起こされます。ニキビや吹き出物などの脂性肌、カサカサの乾燥肌、かゆみ、シミといった肌トラブルに多く人が悩まされます。

4.頻尿

子宮が少しずつ大きくなると、膀胱が圧迫されて、尿を溜められる容積が小さくなってしまい、トイレが近くなってしまいます。この症状は、子宮が大きくなってお腹の方に上がってくる妊娠4ヶ月頃まで続き、妊娠中期にはおさまる人が多いようです。

5.便秘・おなら

妊娠初期に分泌されるプロゲステロンには腸の働きを弱める作用があり、便秘やおならを引き起こします。また、つわりによって食欲がなくなり、食事を満足にとれていないと、便そのものの量が減ることも便秘の原因です。水分補給を心がけ、食物繊維を積極的に摂取することなどで解消を目指しましょう。

6.下痢

妊娠によって胃腸の機能が弱まると消化不良が起きやすく、下痢になることがあります。また、つわりの吐き気から、冷たい食べ物ばかりを口にしてしまうことで、体が冷えてしまい、下痢を起こしやすくなってしまいます。胃腸に負担をかけず、普段から体を冷やさないよう気をつけましょう。

7.おなかの張り

妊娠初期のおなかの張りは、子宮の筋肉が増え、伸び、子宮への血流量が増加することで起こります。このとき、子宮を支える人体や子宮広間膜が引っ張られ、痛みを感じる場合もあります。

ただし、子宮収縮によるおなかの張りの場合、流産の危険性もあるので注意が必要です。子宮が固く、何度も繰り返し痛みを感じる、出血をしているといった症状があるときは、すぐに病院を受診しましょう。

9.むくみ

妊娠中はむくみに悩まされる人が多いもの。むくみは、血液量の増加とエストロゲンの分泌量の増加が原因で、特に手足はむくみやすく、指輪や靴がキツイと感じるようになります。いつもより跡が残りやすくなるのはむくみの兆候なので、塩分の過剰摂取を避け、体を冷やさないようにしましょう。

10.出血・茶おりもの

茶色いおりものは、血液が酸化した色で、赤ちゃんが成長していく中で毛細血管が切れてしまって起こった出血によるものです。また、妊娠超初期症状として、着床時に出血が起こる場合もあります。ただし、鮮血が出たり、おなかの張りを感じたりする場合は、流産や切迫早産の可能性もあるので、すぐに病院を受診しましょう。

11.体の火照り

妊娠すると、ホルモンの変化で高温期の状態が続くので、体がぽかぽかと火照りやすくなります。また胎児と胎盤を育てるために血液量も普段の約30〜50%増加するといわれており、このため妊娠中はのぼせやすい状況にあります。

12.物忘れ

妊娠中は、記憶力や集中力が低下しやすくなり、物忘れがひどくなることも。正確な理由は分かっていませんが、ホルモンバランスの変化や妊娠による睡眠不足などの生活の変化によるものではないかといわれています。また、血液が不足することで脳に血が届きにくいことも要因という説もあります。

13.イライラ・情緒不安定

妊娠すると多く分泌される黄体ホルモンのプロゲステロンの影響で、イライラしたり情緒不安定になったりしやすくなります。急に泣きたくなったり、パートナーや夫にイライラしたり…。生活環境の変化も影響しているようです。

14.疲れやすい・眠い

妊娠すると、血液量が増加し心拍数も上がるので、息をしているだけで疲れやすい状態になります。また、眠気を促すホルモンであるプロゲステロンの影響もあります。その他、お腹の重みで睡眠不足になることで、眠く疲れやすい日々が続きます。

15.足がつる・こむらがえり

特に妊娠中期以降になると、足がつったり、夜中寝ているときに突然こむら返りを起こしたりすることがあります。お腹が大きくなってくると骨盤が広がりやすくなり、体の使い方や姿勢も自然と変わるので、足に負担がかかってしまいます。また、妊娠中は運動不足になりやすいので、血行不良による筋肉の硬直も原因のひとつだといわれています。

妊娠したら気をつけることとは?

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妊娠すると、お腹の赤ちゃんのためにしてはいけないことが増えてしまいます。ここでは、元気な赤ちゃんを無事迎えるために、妊娠したら注意してほしいことについてご紹介します。

1.喫煙

もし喫煙をしているのであればすぐに禁煙しましょう。タバコに含まれるニコチンの影響により、流産や早産が起きやすくなります。また、赤ちゃんに必要な酸素や栄養が行き届かなくなるため、低出生体重児、知能の発達や成長の遅れ、不正出血、早期破水を起こす可能性も高まります。

タバコの副流煙にも有害物質は含まれているので、旦那さんや同居している家族にも禁煙してもらうことをおすすめします。

2.飲酒

妊婦さんがお酒を飲むと、母体の血液中とほぼ同じ濃度のアルコールが胎盤を通して赤ちゃんに送られることになります。お酒を飲み続けると、脳の発達が遅れ、体や知能に障害がある胎児性アルコール症候群の赤ちゃんが生まれる可能性があります。

3.薬

「無影響期」と呼ばれる妊娠3週の終わりまでは飲んだ薬が赤ちゃんに影響を及ぼすことはないとされています。しかし、妊娠4週目以降は赤ちゃんの体の重要な器官が形成される時期なので、薬の影響を受ける可能性があります。

自己判断で市販薬を服用することは避け、不調があり、薬の服用をしたい場合は、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。

4.カフェイン

妊娠するとカフェインを摂ることはおすすめできません。長期的に多量に摂取すると、流産や死産のリスクが高まり、胎児の発育にも影響があるといわれています。また胎盤形成に必要な血流も妨げる作用もあるそうです。

妊娠中にコーヒーを飲みたい場合は、デカフェやカフェインレスのものを選びましょう。

5.生もの

妊娠すると、抵抗力が弱まるので感染症や食中毒にかかりやすくなります。できるだけ生ものを食べることは避けた方がよいでしょう。また、生肉はトキソプラズマという寄生虫が含まれていることがあります。これにかかると、胎児に障害などのリスクが出ることがあります。

6.激しい運動・旅行

妊娠初期は流産しやすい時期です。胎児側に原因があることがほとんどではありますが、激しい運動や遠出の旅行は安定期に入った妊娠16週目以降にしましょう。また、重い荷物を持つとおなかに負担がかかってしまうので避け、ヒールが低くて歩きやすい靴を選びましょう。

7.ストレスを溜めない

胎児にとって、ストレスは大敵です。ストレスがかかると発育不全や子宮収縮を促すことがあるといわれています。なかには、ストレスの多い妊婦さんの子供は、喘息やアレルギーを患う可能性が高いという報告もあります。妊娠中はできるだけリラックスをし、ストレスがかかれば発散するようにしましょう。

妊娠したらするべきこととは?

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妊娠したら、赤ちゃんのためや出産、今後の生活のためにするべきことが意外にたくさんあります。途中慌てることがないように、事前に知っておきましょう。

1.産院を探す

妊娠に気づいたらできるだけ早く産院を探しましょう。早めの週数でないと予約ができない産院も多々あります。出産経験のある人に話を聞いたり、ネットで調べたり、直接足を運んでお医者さんに相談したりするといいですね。

産院を選ぶときに、分娩方法や費用、部屋の設備、出産後の対応もチェックしておきましょう。里帰り出産をする場合は、地元の病院も決めないといけないので注意してください。

2.妊娠届を出す・母子手帳をもらう

産婦人科で妊娠確定がされ、母子手帳をもらうように言われたら、自治体の窓口に行って申請しましょう。市役所や区役所、行政サービスセンターなどでもらえることが多いようです。

妊娠届出書を指定の窓口に提出する場合もあるので、自治体のホームページなどで、事前に必要な書類がないかを確認しておきましょう。

3.妊娠報告をする

つわりがつらいなど、自分のことでいっぱいになってしまいがちですが、両親や会社の同僚、いつもお世話になっている人に妊娠報告をしましょう。ただし焦る必要はありません。順を追って報告し、伝え漏れはないようにしましょうね。

4.戌の日に安産祈願に行く

日本には古くから、戌の日に安産祈願に行く習わしがあります。妊娠5ヶ月を過ぎて安定期に入ったら、戌の日に神社やお寺にお参りにいきましょう。

5.母親学級・両親学校へ行く

産婦人科や産院、自治体で、母親学級や両親学級を行っているところが多くあります。必ず行かなければいけないものではないですが、お産の流れや産後の生活について学ぶことができ、初めての妊娠・出産の場合は、行っておくと安心ですよ。

6.保育園を探す

産後も仕事復帰を考えている人は、保育園の情報を集めておくことも大事です。「まだ生まれてもいないのに?」と驚くかもしれませんが、保育園入園は想像以上に厳しいのが現実です。妊娠中から入園希望を受け付けている園もあるので、あとあと困らないように早めに情報収集しておきましょう。

7.パートナーと産後の相談をしておく

これは、なによりも大事なことかもしれません。妊娠中からパートナーや夫と産後の生活について、お互いがどのような役割をするか、仕事復帰はどうするのかなどについて具体的に話し合っておきましょう。いわゆる赤ちゃんがいる生活のイメージトレーニングのようなものです。

産後のママのホルモンは乱れやすく、生活も変わることから夫婦間の喧嘩や不仲が起こりやすくなります。最近では「産後うつ」や「産後クライシス」という言葉も一般的になってきているので、事前に予防しておきましょう。

8.赤ちゃんの名前を考える

妊娠6ヶ月前後になると赤ちゃんの性別が分かる時期になります。大切な赤ちゃんの名前を考えてあげましょう。産後から考えてもいいものですが、出生届には期限があります。慌てないように、候補出しだけでもしておくといいですね。

9.ベビー用品を揃える

妊娠8ヶ月以降の妊娠後期に入ったら、徐々に出産準備品やベビー用品を揃え始めましょう。ベビーカーやベビー布団のような大物から、哺乳瓶やベビー綿棒などのこまごましたものまで、実に物入りです。少しずつ揃えていきましょう。

10.引っ越しを検討する

赤ちゃんとの生活を考えて、今の住まいでは手狭だなと感じる場合は、思い切って引っ越しを検討しましょう。妊娠中の引っ越しは辛いものですが、産後となるともっと大変です。引っ越しをするのであれば、地域の子育て関連の助成や、保育園、幼稚園、小学校まで視野に入れた地域を念頭に選ぶのがおすすめです。夫婦でよく話し合いましょう。

11.立ち会い出産を検討する

出産の際に、パートナーや夫、家族等に立ち会ってもらうのか検討して産院に希望を伝えましょう。するかしないか、誰に立ち会ってもらうかに関して、良い悪いといったことはありません。家族にとって一番ハッピーなバースプランを考えてくださいね。

12.地域の助成金・手当の手続きについて調べる

妊娠・出産するまでは意外に知らない、自治体の助成金ですが、自治体によって様々な助成金やお得な制度があります。住んでいる地域にはどのようなものがあるか事前に調べておきましょう。

13.仕事の引継ぎをする

仕事をしていて産休に入るのであれば、仕事の引き継ぎについて考えておきましょう。妊娠は突然何があるかわかりません。切迫早産で早めに休みに入らざるを得なくなる場合もあります。そのようなときにも備えて、同僚に迷惑がかからないように、早め早めに準備しておくのがおすすめです。

妊娠したら、万全の態勢で赤ちゃんを迎える準備を!

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妊娠・出産は、奇跡です。妊娠すると女性の体は大きく変化し、見た目だけでなく心にも大きな影響が現れます。妊娠すると生活も変わるので、神経質になって色々なことを制限してしまいがちですが、あまりに窮屈な生活を送るとストレスが溜まってしまいます。できるだけ「いつも通り」を心がけながら、「赤ちゃんにより良い環境をつくってあげよう」とプラスに捉え、最低限気をつけることをおさえておけば安心ですよ。

周りのサポートを得ながら、楽しくリラックスした状態でマタニティライフを過ごせるといいですね。

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