胎動の感じ方は?音が聴こえる?妊娠初期にも感じるの?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠週数が進んでいくと、「あ、動いた!」と胎動を感じることがありますよね。お腹のなかで赤ちゃんが元気に動いている様子が想像できて楽しい、という妊婦さんも多いのではないでしょうか。その一方で、「はじめての妊娠で、胎動がよくわからない」「音もするけれど問題ないの?」など、不安になることも。そこで今回は、胎動の感じ方や聴こえる音について、妊娠初期・中期・後期と時期を追いながらご説明します。

胎動とは?はじめて感じるのはいつ?

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胎動とは、ママのお腹のなかにいる赤ちゃんの動きのことです。赤ちゃんが手足を動かして子宮の壁にぶつかったり、体を回転させたりするときに、その振動がママに伝わります。

胎動を感じる時期は、一般的には妊娠18~22週頃ですが、早い人だと妊娠16週頃から、遅い人では妊娠23週頃のこともあります(※1)。

胎動にも個人差があり、感じる時期によって赤ちゃんの成長や出産に影響が出ることはないので、周りのママと多少差があっても心配しすぎないでくださいね。

妊娠24週を過ぎても胎動を感じられない場合、胎動だと認識できていないだけの可能性もありますが、気になるようであれば妊婦健診のときにかかりつけ医に相談してみましょう。

胎動の感じ方は?

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胎動の感じ方も人それぞれです。はじめての妊娠の場合、すぐに胎動だと気づかないこともあるかもしれません。

「お腹がむずむず、ゴロゴロする」というときもあれば、内側からお腹をグッと押されるような感じを受ける人もいます。また、赤ちゃんがしゃっくりをするときにピクッ、ピクッという痙攣のような胎動を感じることも。

一般的には、ママのおへその少し上あたりで胎動を感じますが、赤ちゃんはお腹のなかでくるくると回転しているので、赤ちゃんの姿勢によって胎動を感じる位置も変わってきます。

妊娠初期(妊娠2・3・4ヶ月)にも胎動を感じる?

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一般的に、胎動があるのは安定期に入ってからで、妊娠初期に胎動を感じることはほとんどありません。

おへそのあたりに手を当てると「コポコポ」「グルグル」といった感じがして、「もしかしてこれが胎動?」と思うときがあるかもしれません。しかし、妊娠初期に感じるのは胎動ではなく、ママの脈が打つ振動や腸のガスの動きだと考えられます。

ただし、この時期の赤ちゃんは動いていないわけではありません。むしろ赤ちゃんは体全体を使ってバタバタと活発に動いていますし、タイミングが合えばエコーでもはっきり見られることも。

しかし、この時期の赤ちゃんはまだ数センチと小さいので、動いていても子宮に振動を与えるほどの力がないのです。

妊娠中期(妊娠5・6・7ヶ月)の胎動の感じ方は?

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先述のとおり、妊娠中期に入ったあと、妊娠18~22週頃になると胎動を感じはじめます。ただし、胎動を感じるタイミングや強さには個人差があります。

最初は、腸のあたりが何となくむずむずしているように感じたり、空腹でお腹が鳴っているように感じたりと、胎動だとはっきりわからないこともあります。

妊娠中期は、子宮のなかに十分なスペースがあるので、赤ちゃんが回転したり向きを変えたりすることもよくあり、その動きが胎動としてよく伝わります。

また、この時期には赤ちゃんの聴覚機能がほぼ完成しているので、外からの音や刺激に反応して胎動が強くなることもありますよ。ママやパパの呼びかけに応えてくれることがあり、愛おしさもぐんと増しますね。

妊娠後期(妊娠8・9・10ヶ月)の胎動の感じ方は?

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妊娠後期に入ると、これまでゆるやかに成長していた赤ちゃんが急激に大きくなり、胎動も強くなります。肋骨のあたりを激しく蹴られたり、膀胱をギューッと押されたり。ママは可愛いやら痛いやらで大変な時期かもしれませんね。

ただし、あまり強い胎動を感じないまま出産のときを迎えた、というママもいます。妊娠中期頃とあまり強さが変わらなくても、毎日胎動を感じられていれば、赤ちゃんが元気な証拠ですよ。

妊娠8ヶ月頃になると、胎動の間隔が大きく開くことがあります。これは、赤ちゃんが眠ったり起きたりを規則的に繰り返すようになり、寝ているあいだはほとんど動きがないためです(※1)。

胎動の感じ方は出産が近づくとどうなる?

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お産のときが近づくと、赤ちゃんの頭がママの骨盤にすっぽり固定され、あまり自由に動けなくなります。そのため、体全体が動くダイナミックな胎動は感じにくくなります(※2)。

正期産(妊娠37~41週)の時期になると、あまり胎動を感じられない時間が20~75分ほど続くことがあります(※1)。

しかし、出産直前になっても胎動が完全になくなるわけではありません。赤ちゃんの手足が子宮の壁にぶつかるなどの胎動は、お産の直前まで感じます。

胎動をまったく感じないときは赤ちゃんの元気がなくなっている可能性もあるので、不安なときは早めに医師に相談してくださいね。

胎動で音が聴こえることもある?

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胎動を感じるときに、「コポコポ」「プチッ」「ポコポコ」「パチン」といった音が聴こえることもあり、気になっている妊婦さんもいるかもしれません。

特に妊娠後期に「プチッ」「パチン」といった音を聞くと、「破水したのでは?」と心配になる人もいるようですが、破水であれば、体のなかで風船が弾けるような大きな振動があり、自分の意思とは関係なく水が出てくるはずです。音が聞こえただけであれば心配いりませんよ。

赤ちゃんが手足を伸ばしたときの関節音、羊水を吐き出したときの音、指しゃぶりの指を口から離したときの音…などといわれることもあるようですが、「胎動の音」とされる要因はよくわかっていません。

胎動と一緒に音が聞こえたら、「赤ちゃんは何をしてるのかな?」と想像してみると楽しい気分になりそうですね。

胎動や音をリラックスして感じてみましょう

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初産婦さんだと特に、胎動をうまく感じられず、不安に感じることもあるかもしれません。日中、仕事や家事で忙しくしていると気づかないこともあるので、リラックスして休んでいるときにお腹にそっと手を当てて胎動を感じてみましょう。

胎動はママと赤ちゃんの最初のコミュニケーションです。胎動を通じて心を通わせながら、楽しい毎日を過ごせるといいですね。

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