つわりはいつからいつまで?早い人が始まるのは?

記事監修 看護師・助産師 岡 美雪
岡 美雪 看護師・助産師を免許を取得後、未熟児病棟、脳神経外科病棟、産科病棟で医療業務に従事。その後、医療現場での経験を活かして、青年海外協力隊の看護職としてアフリカに2年間駐在し、現地の医療技術向上に貢献。日... 続きを読む

妊娠で現れる体の変化としてすぐに思い浮かぶのが「つわり」ではないでしょうか?つわりはとても辛いものなので、いつから始まっていつまで続くのか心配になりますよね。早い人はどれくらいから始まって、いつ終わるのか、平均期間はどれくらいなのか、今回はつわりの期間について詳しくご説明します。

そもそもつわりとは?なぜ起こるの?

女性 吐き気 つわり

つわりは、妊娠初期に現れる不快症状のことで、妊婦さんの半数以上が経験するといわれています。吐き気や嘔吐などが現れる「吐きつわり」、空腹になると気持ち悪くなる「食べつわり」、においに敏感になる「においつわり」のほか、食欲不振や嗜好の変化といった様々な症状が現れます。

つわりの原因についてはまだはっきりとしたことはわかっていません。妊娠初期に起こることから、妊娠によって分泌量が増加するhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)などのホルモンが影響しているのではないかといわれています(※1)。

ただし、つわりがまったく現れない人もいることを考えると、ホルモン分泌だけが原因なのではなく、様々な原因がからみ合って起きていると考えられます。

つわりはいつからいつまで続く?平均期間は?

とけい

つわりは妊娠5~6週頃に始まり、妊娠12~16週頃まで続くのが一般的です。つわりが続く平均期間は6~8週間くらいです。症状の強さは時期によって異なりますが、1~2ヶ月くらいはつわりの症状と付き合っていくことになります。

多くの人が妊娠16週頃までにつわりが治まるのは、未熟だった胎盤がこの時期に完成してホルモンバランスが落ち着いてくるからだと考えられています。妊娠16週以降は「安定期」に入るので、体調も落ち着きます。

つわりのピーク時期は?

つわり つらい

つわりを強く感じるピークは人によって違いますが、一般的には妊娠8~11週頃です。

ピーク状態がずっと続くことはほとんどなく、徐々に落ち着いてきますよ。

早い人は妊娠4週目からつわりが始まる?

時間 カレンダー 日付

一般的に妊娠5〜6週頃からつわりが始まるといいましたが、早い人だと妊娠4週目からつわりのような症状が現れることもあります。

「妊娠4週目」と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんが、WHOの定義では最終月経開始日を「妊娠0週0日」とするので、妊娠4週は最後の月経開始日から28日後のことを表します。28日周期で生理がきている人であれば、ちょうど生理予定日にあたるタイミングです。

性行為をした日から考えてみると、排卵日は生理予定日の約2週間前なので、早い方だと性行為から14日後くらいでつわりの症状が出る可能性があります。

妊娠検査薬が使えるのが「生理予定日の1週間後以降」なので、妊娠検査薬で確認する前に吐き気などのつわり症状が現れて妊娠に気がつくことも。つわり以外でも様々な妊娠初期症状があるので、妊娠検査薬が使える時期がくるまでは、妊娠兆候を組み合わせて妊娠の可能性を考えてみてはいかがでしょうか?

つわりが妊娠後期まで続くことがある?

悲しい 女性

妊娠16週頃にはつわりも落ち着き、穏やかなマタニティライフを送れるようになります。しかし、なかには体調が落ち着かず、出産までつわりに悩まされる人もいます。

また、人によっては妊娠初期はつわりがなかったのに、妊娠後期になって突然つわりが始まったり、一度治まったつわりがぶり返すことがあります。これを「後期つわり」といい、妊娠後期になって胃や腸といった消化器官が大きくなった子宮に圧迫されて気持ち悪くなることが原因です。後期つわりの間も、妊娠初期のつわりと同じように対処しましょう。

つわりがない人もいるの?

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前述のように妊婦さんの半数以上はつわりを経験するといわれますが、逆に言えば、つわりを経験しない妊婦さんもいることになります。

つわりがまったくなかった人もいれば、気にするほどは気持ち悪くならなかったという人もいます。特に初産婦ほどつわりが起きやすく、二人目以降はつわりがないという人もいるんですよ。

つわりがひどいときはどうすればいい?

つわり

つわりは身体的なつらさだけでなく、精神的にも堪えるもの。食事ができず、「赤ちゃんに栄養が届けないと…」と焦るかもしれません。

しかし妊娠初期は胎盤が完成しておらず、胎児は受精卵から作られる「卵黄嚢」から栄養をもらっています。つまり、成長に必要な栄養は卵黄嚢から供給されていて、妊婦さんが食べている物から直接的に栄養を摂っているわけではないのです。

つわりがひどいときは、「食べられるものを、食べられるときに、食べられるだけ食べること」が基本です。ビスケットだけでも、夜中でも、少量でも構いません。すぐ手の届く場所に食べられるものを置いておくと、食べたいときにすぐに食べることができておすすめですよ。

ただし、食事や水分を摂れないような状況が続くと、「妊娠悪阻」になってしまう恐れがあるので、病院を受診して治療をしてもらうなどの対処が必要になります。

その他にも症状別の対処法やつわりを緩和する食べ物を関連記事にまとめていますので、合わせて参考にしてください。

先輩ママたちはどうやってつわりを乗り越えたの?

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つわりの症状は人それぞれ違うため、その乗り越え方も人によって異なります。それでは、先輩ママたちはどうやってつわりの苦しみと向き合っていったのでしょうか?

先輩ママたちに、つわりの乗り越え方についてアンケート*を行い、体験談を集めましたので、ぜひ参考にしてください。

空腹でも満腹でも気持ち悪くなったので、常に小さいおにぎりを少しずつ食べていました。おにぎりが温かいと匂いがして気持ち悪くなるため、冷ましてから食べるようにしていました。
また、フルーツは問題なく食べられたので、毎日冷蔵庫にカットフルーツを用意していました。

(30代女性)


吐いた後はうどんを食べて過ごし、体調が落ち着いているときは豆腐サラダをひたすら食べて過ごしていました。

(20代女性)


一人目の女の子のときはやたら甘い物を食べたくなったのですが、体重増加も心配だったので、コンニャクゼリーばかり食べていました。二人目の男の子のときは塩辛いものや酸っぱいものが好きになり、ピクルス山盛りのハムサンドイッチを毎朝食べていました。そして、検診後のごほうびはフライドポテトでした。

(30代女性)


接客業の仕事をしていたので、小さいアメなど舐めているだけで溶けるものを口にしていました。

(20代女性)


夫と上の子には申し訳なかったけれど、ほどんど横になっていました。転勤したばかりだったのに仕事も休みがちになり、毎日泣いていました。それでも、家族も含め周りの人たちが助けてくれて、何とか乗り切ることができました。

(30代女性)

つわりは「いつかは終わる」と信じて乗り切ろう

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妊娠してつわりなどの様々な症状が現れるのは、お腹に赤ちゃんがいる証でもあります。ただ、つわりが終わる時期がはっきりしないと、「いつまでこのつらさが続くのか」とストレスが溜まってしまいますが、大まかな目安がわかると「そこまでガマンすればいいんだ」と希望がもてるはずです。

どんなに辛いことでも、いつかは必ず終わりが来ます。これから生まれてくる赤ちゃんのためにも、がんばって乗り越えてくださいね。

ただし、食事が摂れない・体重の減少・脱水・栄養障害・代謝障害などの症状が見られるときには、妊娠悪阻になっている可能性もあります。妊娠悪阻は、治療が必要です。症状がつらいときはあまり我慢せず、医師や助産師に相談してみてくださいね。

※アンケート概要
実施期間:2016年12月23日~26日
調査対象:妊娠中につわりを経験した女性
有効回答数:183
収集方法:webアンケート

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