つわりで仕事を休んでもいい?つらいときに乗りきるコツは?

働いている妊婦さんにとって、つわり中に仕事に行くのは大変なことですよね。吐き気や嘔吐など、つわりの症状がひどいときは家を出るのもつらいので、仕事を休むべきか悩むことも。今回は、つわりで仕事を休んでいいのか、休むときの基準、つわり中に仕事をうまく乗りきるコツをご紹介します。

そもそもつわりとは?いつから始まるの?

つわり

つわりとは、妊娠に伴って現れる不快症状のことで、吐き気をもよおしたり、実際に吐いてしまったり、においに敏感になったりします。ほかにも、ひどい眠気、よだれが増える、常に何かを食べていないと落ち着かない、など妊婦さんによって症状は様々です。

つわりの原因は医学的にもはっきりとわかってはいませんが、妊娠によって起こる体の様々な変化が関係していると考えられています(※1)。

妊婦さんの約半数以上がつわりを経験するといわれていて、早ければ妊娠5~6週頃に始まります。その後、妊娠12~16週頃まで続き、徐々に治まっていきます(※1)。

つわりで仕事を休んでもいいの?

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吐き気や嘔吐といったつわりの症状があると、仕事に行くのもつらく感じてしまいますよね。特に朝はつわりの症状が重い傾向にあるので、準備をするのも一苦労です。また、通勤電車の中で吐いてしまったらどうしよう、会議中に気持ち悪くなったらどうしよう、など不安は尽きません。

このようにつわりの症状がひどい場合、仕事を休んでもいいのでしょうか?

労働基準法では、産前産後休業(産休)と育児休業(育休)ついての定めはありますが、つわりによる休業に関する定めはありません。そのため、つわりの症状がひどくて仕事を休むときは、風邪などで休むときと同じように自分自身で判断して、職場に知らせて休むことになります。

有給休暇扱いになるか欠勤扱いになるかは勤務状況や職場の規則によります。また、職場によっては1週間以上休むときは、診断書を提出するようにといわれることもあるかもしれません。会社の就業規則やルールを確認しておくようにしましょう。

つわりで仕事を休むとき会社にはなんて言えばいいの?

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つわりの症状は早い人だと妊娠4〜5週頃から出てきますが、この時期はまだ職場に妊娠報告をしていない人も多く、「つわりで休む」とは言いにくいこともありますよね。業務が忙しかったり進行中のプロジェクトがあったりすると周りの人に迷惑になるから休めないと感じる人もいます。

しかし、つわりの症状がひどいときに無理して仕事をすると、つわりが悪化してしまうこともあります。また、妊娠12週頃までは流産の可能性が高い時期なので、無理をしないに越したことはありません(※1)。

妊娠が判明したら上司にだけは早めに伝えておき、つわりがひどくなって休む状況になったときのことを相談しておくといいでしょう。早く妊娠報告をすることで、周囲に協力してもらう環境づくりもできます。

妊娠したことを誰にも伝えていない状況で、つわりを理由に休むことになった場合は、そのときに上司には正直に伝えたほうがいいでしょう。

つわりで仕事を休む基準は?

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つわりの程度には個人差があるため、「この症状が出たら仕事を休むべき」という基準はなく、休むかどうかは基本的に自己判断となります。また、立ち仕事がメインの接客業や外回りの多い営業など、職種や業務内容によっても休む基準は変わってきます。

また職場の上司に相談できる場合は、勤務時間を短縮する、出社時間を遅らせる、業務を変える、といった措置をとってもらえば、出社できることもあるかもしれません。

水も飲めないくらいひどい症状の場合は妊娠悪阻の可能性もあるので、病院を受診しましょう。妊娠悪阻と診断されると診断書を出してもらえるので、職場に提出してしっかり休むようにしてください。

つわりで仕事を休むことを会社に理解してもらえないときは?

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仕事に行けないほどつわりがひどいとき、前述の流れで休むことができれば問題ないですが、職場の理解が得られず休めない・休みにくいというケースもあります。そんなときは、「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」を利用しましょう。

労働基準法によると、妊娠中の女性は、つわりがひどいと医師に判断された場合、母健連絡カードに記入してもらうことで、下記のような措置を受けることができます(※2,3)。

● 始業時間や就業時間に時差を設ける
● 勤務時間を短縮する
● 混雑の少ない通勤経路へ変更する
● 休憩時間を延長したり、休憩回数を増やしたりする
● 担当業務を変更する
● 会社を休む

産婦人科の担当医師に状況を話して母健連絡カードに記入してもらい、勤務先に提出しましょう。事業主は妊娠中の労働者から母健連絡カードを提出されたら、記載内容に応じなくてはなりません。

つわりがひどいと仕事を辞めさせられてしまうのではと心配してしまう人もいますが、法律上、妊娠を理由に職場を解雇されることはないので、安心してくださいね。

仕事中につわりを乗りきるコツは?

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つわり中に会社を休むほどではないけど、途中で吐き気に襲われたり気分が悪くなったりして仕事がうまく進まないこともありますよね。下記に、仕事中につわりを乗りきる対策をご紹介します。

ガムやあめを食べる

ガムやあめは、仕事中でもすぐに口に含ませることができ、つわりの気持ち悪さが和らぎます。特にミント味やソーダ味は、口内の不快感をなくしてくれるのでおすすめです。食べつわりの人は、口に物を入れておくことで、安心感を得ることもできますね。

また、つわりの間は胃酸によって口臭が気になってしまいますが、ガムやあめで口臭予防をすることもできます。妊娠初期の激しい眠気対策としても効果的ですよ。

軽食をとる

食べつわりの場合、空腹では胃酸が強くなってしまい、さらに強くつわりを感じてしまいます。一口サイズの軽食を持ち歩くようにしましょう。おにぎりやクッキーなどは、カバンの中に入れておいても邪魔にならないのでおすすめです。

マスクをつける

つわり中は、普段は気にならない臭いでも気持ち悪くなってしまうことがありますが、マスクなら臭いをある程度シャットアウトすることができます。

冬場は妊婦さんの風邪対策としてもマスクは欠かせません。マスクの裏に柑橘系やミントの香りをつけると、気持ち悪さや吐き気が和らぐという妊婦さんもいますよ。

定期的にリフレッシュする

吐き気や胃のむかむか、だるさ、眠気によって仕事が思い通りに進まないとストレスが溜まってしまいます。ストレスはつわりの症状を悪化させることもあるので、できるだけストレスをためずに過ごしましょう。

仕事が思うようにはかどらなくても、「今はつわりの時期だから仕方がない」と割りきり、休憩がてら席を立って気分転換をするようにしましょう。ずっと同じ姿勢でいることも、つわりを悪化させやすいので、少し体を動かして外の空気を吸うといいですね。

つわり中は仕事仲間に理解してもらおう

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つわりがひどいと「もう仕事を辞めてしまいたい」と思うこともあるかもしれません。しかし、つわりの時期を乗り越えて産休まで仕事を続けることで、会社との信頼関係を良好に保ち、産後にも復帰しやすい状況をつくることができます。

産後も仕事を続けていきたいと考えている人は、周囲の協力を得ながらつわりの時期を上手に乗り切れるといいですね。

つわりはいつか終わりがくるものです。母体とお腹の中の赤ちゃんを第一に、くれぐれも無理をせず仕事とのバランスをとっていくようにしましょう。

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