妊娠も5ヶ月目までくると、多くの妊婦さんが胎動を感じられるようになります。胎動は、赤ちゃんがお腹の中で元気にしている証拠でもあるので、ママにとっては愛おしいものですね。しかし、足で蹴ったり体がぶつかったりといった力強い胎動ではなく、ビクッビクッ、ブルブルッと痙攣しているような動きを感じて心配になることも。今回は、胎動がブルブルと震える原因や、対処が必要かについてご説明します。
そもそも胎動とは?

胎動とは、「ママの子宮の中で胎児が動いていること」を指します。胎児はママのお腹の中を自由に動いており、子宮の壁を足で蹴ったり体をぐるりと一回転したりしています。赤ちゃんの動きによって、胎動の感じ方も異なります。
一般的に、初産婦であれば妊娠20週前後から、経産婦は妊娠18週前後から胎動を感じるようになりますが、個人差があります(※1)。
胎動がブルブル!原因は?胎児が震えているの?

ママは、お腹の赤ちゃんがビクッビクッと規則的に動いたり、ブルブルッっと小刻みに震えたりするのを感じることがあります。
お腹全体を揺さぶるようなダイナミックな動きもあれば、小刻みに数秒間揺れ続ける動きもありますが、どちらも普段の胎動とは異なるので、すぐに気づくママが多いようです。
こうした動きの理由は、赤ちゃんが「おしっこをしている」「しゃっくりをしている」「手足を規則的に動かしている」といった説があります。
胎動を感じたとしても、そのときの赤ちゃんの様子を直接見ることができないので、「赤ちゃんが痙攣している」ように感じるかもしれませんね。
胎動がブルブル震えても大丈夫?

胎児の痙攣のような動きは、基本的に心配いりません。これらは赤ちゃんの成長過程の自然な動きであって、赤ちゃんの体の機能に異変が起きているわけではありません。
胎児がブルブルと震えるのを感じたとしても、「今日はいつもとは違う動きをしているんだな」くらいに考えてあげてください。胎動の動きに神経質になり過ぎるとストレスが溜まってしまうので、おおらかに構えるようにしましょう。
胎動のブルブルした動きに対処は必要?

一時的にブルブルとした胎動を感じるのはよくあることなので、特別な対処をする必要はありません。
しかし、あまりに頻度が多いときや、長く続いて気になるときは、妊婦健診のときに医師に相談してみると安心できるかもしれません。
また、痙攣のような動きが長時間続く、痛みを感じる、お腹が張って出血が見られる…など、胎動以外に異常を感じるときは、すぐに産婦人科を受診しましょう。
胎動が震えるよりも心配なのは、「赤ちゃんの胎動が一切感じられないとき」です。
妊娠22週頃を過ぎても、1日のうちに1回も胎動を感じられない場合は、赤ちゃんの心拍が低下しているなど、何らかのトラブルが起きている可能性もあります。まずはかかりつけの病院に電話し、いつ頃から胎動が感じられないか、医師に伝えましょう。
胎動カウントで赤ちゃんとコミュニケーションを

「胎児が痙攣しているように感じても、大丈夫」と言われても、妊娠中は些細なことでも気にかかるもの。「胎動を通じて、お腹の中の赤ちゃんの様子を知りたい」と焦ることもありますよね。
そんなときは、「10カウント法」を使って、胎動の回数を数える習慣をつけてみると気持ちが落ち着くかもしれません。これは、赤ちゃんの胎動を10回感じるまでにかかった時間を測る方法です。
毎日、定期的に胎動をカウントすることで、胎児の異常に早く気づけるというメリットがあるほか、食後などのリラックスした時間に行うことで、落ち着いて赤ちゃんと向き合うことができ、安心感が得られます。
パパと一緒に、「1、2…」と胎動を数えるのを楽しむのもおすすめですよ。胎動カウントのやり方については、下の関連記事を参考にしてみてくださいね。
胎動が痙攣してブルブル震えても、落ち着いて過ごそう

ブルブルと動く痙攣のような胎動も、胎児が動いていると考えると愛おしく感じますよね。ただ、どうしても胎児の動きに不安を感じるようであれば、妊婦健診のときに医師に相談してみましょう。
エコー検査をしてもらって問題ないことがわかれば、安心できます。妊娠中は1人で不安やストレスをためこまず、何か気になることがあればすぐに相談するようにしましょう。