妊娠中に転倒!妊婦の転ぶ・尻もち対処法や病院へ行く目安は?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠中は、何もかもが初めてなことだらけで心配ごとが多いですよね。体の変化にともなって生活の様々な場面で注意すべきことが増えますが、特に注意したいのが転倒です。今回は、妊婦が転んだり、尻もちをついたりしたときの赤ちゃんへの影響や、病院へ行く目安、対処法などをご紹介します。

妊婦が転ぶのは、よくあること?

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妊娠をすると、赤ちゃんとともに子宮がどんどん大きくなり、母体の重心が前に移動すると同時に、お腹で足元が見えにくくなり、転倒することがよくあります。

週数が進むごとに関節が緩んで不安定になることもありますが、妊娠の影響で疲れやすく、ぼーっとしてしまうことがあるのもバランスを崩す原因のひとつです(※1)。

妊娠中は、今まで気にならなかった些細な段差や揺れが大きく影響し、思わぬ怪我や事故につながることもあります。妊婦さん自身の不注意であることも多いので、特に外出するときは、妊娠前よりも注意して行動するようにしましょう。

妊婦が転ぶ・尻もちをついたときの影響は?

妊娠後期 おなか エコー写真

妊婦さんが転ぶのは、前方からとは限りません。前に重心がいくのを防ぐために後ろへ沿ってしまい、尻もちをつくこともあります。

赤ちゃんは羊膜・羊水・子宮に加え、ママの骨や筋肉でしっかりと守られているため、転倒の衝撃が赤ちゃんに影響する前に吸収されることがほとんどです(※1)。

妊娠中に転んでしまったときは、まず自分の怪我をチェックしてください。重たい体を支えるため、思わぬところに怪我を負っているかもしれません。

また、転倒したことによる胎児への影響が心配なときは、胎動があるか確認しましょう。普段から胎動を感じている場合は、以下の方法で胎動の回数をチェックしてみてください(※2)。

胎動をまだ感じない時期で気になる点があるときは、かかりつけの産院に連絡して、状況を伝えましょう。

胎動チェック

1. 横になってリラックスした状態を作る
2. 胎動を10回感じるまでの時間を計る

測り方

・続けて動いているときは止まるまでを1回とカウントする
・10回数えるまでに10~12分以上かかる場合は1日2~3回測ってみる(※3)

ポイント

普段から胎動のカウントをしている場合、その時間と比べてみてください。何回か測っても30分以上かかる場合や、いつもより赤ちゃんの動きが少ないと感じるときは、かかりつけの産院に連絡ましょう。

妊婦が転倒したら病院へ行くべき?

チェック リスト 黒板

妊婦さんがお腹を激しく打ったときは、稀に常位胎盤早期剥離を引き起こす恐れがあり、早急にかかりつけの産院、または救急外来に行った方が良いケースがあります(※4)。

転倒したときは、まずは落ち着いて横になり、自分の体で以下の点をチェックしましょう(※1)。

・膣から出血がある
・羊水が漏れている
・お腹がずっと硬く痛い、強く張る、張り続けている
・子宮が収縮している
・赤ちゃんの胎動が鈍い(前述の胎動カウントを参照)

上記に当てはまる場合は、すぐにかかりつけの産婦人科に電話して受診が必要かを確認しましょう。このような状態のときは、スムーズに身動きできないこともあります。

妊娠をしたら、かかりつけの病院や近所の救急外来の電話番号をあらかじめ携帯電話に登録しておくことをおすすめします。

妊娠中に転倒しないための対策は?

足 靴

妊婦さんが転びやすくなるのは自然なことなので、いつもより注意をすることはもちろん、事前に対策をしておく必要もあります。

妊娠中の転倒を回避できるよう、以下のような工夫を心がけましょう。

・自転車にはできるだけ乗らない
・靴はフラットか、低めのヒールで安定したものにする
・歩きながら携帯電話を操作しない
・歩くスピードをゆるめる
・滑りやすいお風呂場や階段には十分注意する
・スリッパなど滑りやすい履物は避けるか、滑り止めの付いた履物を履く
・冬場は、路面凍結しやすい朝方などの外出を控える
・転倒したときのためにお腹をかばえるように、両手をあけておく

また、妊娠中に骨盤ベルトを着けるのも効果的です。体重増加による腰痛を緩和させるだけでなく、つい後ろへ反ってしまう姿勢を整える効果も期待できます。

妊娠中に転倒しないよう余裕をもって行動しよう

妊婦 公園 散歩 秋 紅葉

妊娠中の体は、週数が進むごとに変化し、妊婦さん自身も慣れるのに大変ですよね。今まで以上に気を使うことも増えますが、思わぬ事故を招かないよう、時間には余裕をもって行動しましょう。

また、妊娠中に大きな荷物を持って移動するのも、バランスを崩すきっかけになります。大荷物を抱えるようなお出かけや旅行のときは、同伴者がいるときに限ってくださいね。病院の連絡先も、夫や家族に事前に知らせておきましょう。

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