【保存版】子供の症状別「病気の可能性」フローチャート

子供の体調がわるいとき、どんな症状が出ていれば、何の病気の可能性が疑われ、どう対処したほうがいいのかについて、症状別のフローチャートを用意しました(※1・2)。

あくまでも判断の「目安」なので、無料相談や往診をご活用のうえ、必ず医師に判断を仰いでくださいね。

子供の様子はいかがですか?

  1. 発熱している
  2. 咳が出る
  3. おなかが痛い
  4. 下痢をする
  5. 吐き気がある・嘔吐する
  6. ひきつけ・痙攣を起こす
  7. 発疹が出た
  8. 元気がない

1.発熱している

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2日以上続く発熱や高熱(38度を超える発熱)には注意が必要です。

「元気さはいつも通り」なら

咳やのどの痛みを伴う場合

風邪、急性気管支炎、また11月中旬〜3月上旬に高熱の場合はインフルエンザが疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

耳の痛みを伴い、かつ高熱の場合

急性中耳炎、おたふく風邪が疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

発疹が出ていて、かゆみを伴う場合

水ぼうそう、溶連菌感染症が疑われます。病院を受診ください。

発疹が出ていて、かゆみを伴わない場合

風疹、手足口病、川崎病が疑われます。もし解熱せずに紫斑(あざ)の発疹が出て、顔色も悪い場合は、敗血症、白血病の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

「普段より元気がない」なら

咳やのどの痛みを伴う場合

風邪、肺炎、また高熱の場合はインフルエンザ、急性扁桃炎、プール熱(咽頭結膜熱)、急性喉頭蓋炎が疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

腹痛を伴う場合

感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルスなど)、急性腎盂腎炎、膀胱炎、また血便や嘔吐も確認できる場合は食中毒の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

意識がはっきりしない場合

熱性けいれん、髄膜炎、脳炎、熱中症が疑われます。すぐに病院を受診してください。


2.咳が出る

咳 小児喘息

激しい咳やゼーゼーというあえぎ呼吸、呼吸困難がみられないか注意しましょう。

ケンケン、コンコンと乾いた咳なら

発熱を伴う場合

風邪、インフルエンザ、肺炎、クループ症候群、また呼吸困難な場合(肩で息をする、胸をへこまして呼吸をするなど)は、急性細気管支炎の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

発熱を伴わない場合

小児喘息、百日咳が疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

ゴホゴホと痰が絡んだ咳なら

発熱を伴う場合

風邪、インフルエンザ、肺結核、急性気管支炎、また呼吸困難な場合は、急性細気管支炎の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

発熱を伴わない場合

小児喘息が疑われます。激しくせき込んだり顔色が悪い場合は、気道に異物が入り込んでいる可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

3.おなかが痛い

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特に乳幼児は、両足を曲げて激しく泣く時は強い腹痛の可能性が高いです。

発熱も伴うなら

感染性胃腸炎、背中が痛む場合は急性腎盂腎炎、下腹部が痛む場合は虫垂炎、また顔面蒼白や冷や汗、呼吸不全も確認できる場合は、急性腹膜炎の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

発熱を伴わないなら

背中が痛む場合

胃炎、消化性かいよう、心因性の腹痛(ストレス)が疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

下腹部が痛む場合

鼠径ヘルニアや心因性の腹痛(ストレス)、また激しく泣いたり血便、嘔吐なども確認できる場合は、腸重積、食中毒、腸閉塞(イレウス)の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。


4.下痢をする

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下痢以外の症状がない場合は、水分をよく取って様子を見ましょう。発熱や嘔吐などの症状もある場合は、早急な受診を勧めます。

「元気さはいつも通り」なら

急な下痢で発熱を伴う場合

感染性胃腸炎、風邪が疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

発熱を伴わない場合

基本的に様子見で問題ありません。

「普段より元気がない」なら

急な下痢で発熱を伴う場合

インフルエンザ、感染性胃腸炎、また血便や嘔吐なども確認できる場合は、食中毒の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

急な下痢で発熱を伴わない場合

自家中毒(アセトン血性嘔吐症)や、痙攣・昏睡が確認できる場合は、O157(溶血性尿毒症症候群)の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

繰り返す下痢で発熱を伴う場合

細菌性腸炎(キャンピロバクター・サルモネラなど)、また血便が続く場合は、かいよう性大腸炎、クローン病が疑われます。病院を受診ください。

繰り返す下痢で発熱を伴わない場合

食物アレルギー、胃腸管アレルギー、乳糖不耐症などが疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。


5.吐き気がある・嘔吐する

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乳幼児は病気でなくてもミルクが口から出てしまうことがあります。吐いたものの色や形状を覚えておいて、医師に伝えましょう。

「元気さはいつも通り」なら

腹痛を伴う場合

感染性胃腸炎が疑われます。病院を受診ください。

発熱や頭痛を伴う場合

風邪、片頭痛が疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

主な症状が嘔吐だけの場合

基本的に様子見で問題ありません。

「普段より元気がない」なら

腹痛を伴う場合

食中毒、虫垂炎、腸重積症の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

発熱を伴う場合

インフルエンザ、また高熱かつ頭痛も確認できる場合は、髄膜炎や脳炎の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

頭痛を伴う場合

頭部外傷、脳出血など重篤な疾患の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

主な症状が嘔吐だけの場合

自家中毒(アセトン血性嘔吐症)が疑われます。病院を受診ください。


6.ひきつけ・痙攣を起こす

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5分以内におさまるものは様子見で問題ないでしょう。それ以上に長引く場合や痙攣を繰り返す場合、意識がはっきりしない場合は早急に受診しましょう。

「痙攣の後、意識はある」なら

発熱を伴う場合

熱性けいれんが疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

発熱を伴わない場合

てんかん、脳腫瘍、また乳幼児の場合は、憤怒けいれんが疑われます。病院を受診ください。

「痙攣の後、意識がはっきりしない」なら

発熱を伴う場合

インフルエンザ脳症、熱中症、髄膜炎、脳炎の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

発熱を伴わない場合

頭部外傷の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

7.発疹が出た

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感染症が原因で発症するものが多いので、発熱を伴ったり、水ぶくれがある場合などは、早めに医師に診てもらいましょう。

「発熱が伴う」なら

発熱と同時に発疹が出て、かゆみが伴う場合

溶連菌感染症、水ぼうそう(水痘)が疑われます。病院を受診ください。

発熱と同時に発疹が出て、かゆみが伴わない場合

風疹(三日はしか)、川崎病が疑われます。病院を受診ください。

発熱後に発疹が出た場合

手足口病、はしか(麻しん)、川崎病が疑われます。病院を受診ください。

解熱後に発疹が出た場合

突発性発疹、また全身の倦怠感や紫斑も確認できる場合は、敗血症や白血病の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

「発熱が伴わない」なら

かゆみが伴う場合

湿疹、乳児脂漏性湿疹、アトピー性皮膚炎、胃腸管アレルギーが疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

かゆみが出て、さらに膨疹や水ぶくれが伴う場合

じんましん、とびひ(伝染性膿痂疹)、小児ストロフルスが疑われます。病院を受診ください。

かゆみを伴わない場合

水いぼ(伝染性軟属腫)、血管性紫斑病が疑われます。病院を受診ください。


8.元気がない

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日ごろの子供の様子と比べて、長い期間元気がないようでしたら、早めの受診を勧めます。

「発熱が伴う」なら

意識がしっかりしている場合

急性扁桃炎、急性中耳炎、肺炎が疑われます。病院を受診ください。

意識がしっかりしていない場合

インフルエンザ脳症、髄膜炎、脳炎、熱中症の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

「発熱が伴わない」なら

意識がしっかりしている場合

慢性副鼻腔炎(ちくのう症)、胃腸管アレルギーが疑われます。症状がよくならない場合、病院を受診ください。

意識がしっかりしていない場合

小児喘息、自家中毒(アセトン血性嘔吐症)、また血便や嘔吐を伴う場合、食中毒の可能性があるので、すぐに病院を受診ください。

子どもが辛そうな場合は「往診」を

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同じような症状や様子だったとしても、実際に診てみないとどんな病気にかかっているかは判断できません。

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