水疱瘡の潜伏期間や感染期間は?いつまでうつるの?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

水疱瘡は別名「水痘」とも呼ばれ、水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染が原因で引き起こされる感染症です。急に子供の体に発疹が出て広がっていくと、水疱瘡にかかったのではと慌ててしまいますよね。そこで今回は、子供の水疱瘡について、潜伏期間や初期症状、感染期間、経路、治療法、家庭での対処法をご紹介します。

水疱瘡とは?潜伏期間はどれくらい?

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水疱瘡とは、主に乳幼児や児童の時期に発症する感染症で、水痘帯状疱疹ウイルスが原因となります。一年中いつでも発症する可能性がありますが、特に冬から春にかけて多くみられます。

水疱瘡の潜伏期間は?

水疱瘡は潜伏期間が長く、約14〜21日あります。水疱瘡にかかっている子供と関わってうつったとしても、すぐには発症しないため、いつの間にか感染していたと思うことも多いようです。

子供の水疱瘡の初期症状は?

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子供の水疱瘡の初期症状は、まずはじめに体に盛り上がった発疹・水膨れが2〜3個出現し、それが24時間以内に全身に広がってきます。

同時に発熱を伴い、2〜3日熱が続くこともあります。発熱は年齢が高いほど長く続く傾向があります。

発症から48時間以内であれば、ウイルスの増殖を抑える内服薬を処方してもらえます(※1)。治癒後もウイルスが神経節に潜んでいるため、免疫力が低下すると帯状疱疹を発症することもあります。

水疱瘡の発疹の症状は?

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水疱瘡にかかると、「紅斑(こうはん)」という赤く小さな発疹や、「丘疹(きゅうしん)」という皮膚が盛り上がるような形状の発疹、中に液体を含んだ水泡などの発疹が全身に表れます。

一見すると虫刺されのような発疹なので見過ごしてしまうこともありますが、小さな発疹から水泡が徐々に増えて、全身に広がってきたら水疱瘡の可能性が高いといえます。

水疱瘡の感染期間は?保育園・幼稚園・小学校はいつから?

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水疱瘡の感染期間は、一般的に約1週間です。

水疱瘡は強い感染力のある感染症のため、学校保健安全法で第二種の感染症に位置づけられており、基本的に幼稚園や保育園、小学校などは登園・登校停止になります。

登園・登校を再開できる目安は、すべての発疹がかさぶたになる頃とされています(※2)。発疹が出てからかさぶたになるまでは、個人差もありますが、1週間程度が目安です。

水疱瘡でお風呂やプールは入ってもいいの?

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子供が水疱瘡に感染しているときは、湯舟には入らせないようにしましょう。お風呂に入ることで痒みが強くなり、かきむしって跡がひどく残ってしまうことがあるからです。

また、水疱瘡は水を経由しても感染するため、親子や兄弟姉妹で一緒に湯舟に入ると家族感染の確率が高くなります。水疱瘡に感染している子供は、ぬるめのシャワーでさっと洗い流す程度で済ませましょう。

熱があるときはシャワーも控え、汗が気になるときだけ優しくタオルで拭いてあげましょう。

プールでも感染する恐れがあるので、完全にすべての発疹がかさぶたになるまでは控えましょう。

水疱瘡の感染経路は?

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主な感染経路としては、唾やくしゃみから感染する飛沫感染、手すりやタオルなどについたウイルスを触ることで感染する接触感染、空気中に漂うウイルスを吸い込んでしまうことによって感染する空気感染があります。

前述の通り、お風呂やプールなど水を通しての感染もあるため、家庭内接触での感染は90%と防ぐことが難しい感染症です。

子供が水疱瘡になったときの家庭での対処法は?

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子供に水疱瘡の症状が疑われるときには早めに小児科を受診して、適切な診断と治療を受けて、発疹を掻きむしってしまったり重症化してしまったりすることを防ぎましょう。

兄弟姉妹など、まだ水疱瘡にかかっていない人がいるときには、感染を防ぐことは難しいので、発症したときには同様に医師の診察を受けてくださいね。

家にいる間は基本的には安静にし、感染を防ぐ意味でも外出はしないようにしましょう。

稀に口の中に発疹ができ、ご飯が食べられない子供もいます。熱いもの、刺激の強いものを避け、ぬるめのスープやおかゆをあげましょう。脱水症状に気をつけて、水分補給はこまめに行ってください。

水疱瘡の治療方法は?どんな薬を服用するの?

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水疱瘡に感染したときには、症状を抑える対症療法が基本となります。

かゆみがあると、かきむしって水泡が破れ、さらに感染が広がってしまうため、「カチリ」などの外用薬や、かゆみに対して抗ヒスタミン薬を内服して、かゆみを抑えます。じくじくした炎症を抑えるのにも有効です。

ウイルスの増加を防ぐ「アシクロビル」という抗ウイルス薬が処方されることもあります。どの薬も市販ではないため、小児科を受診して症状にあわせて処方してもらいましょう。

水疱瘡が大人にうつると危険なの?

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免疫力が低下している大人が水疱瘡にかかってしまうと、肺炎や無菌性髄膜炎、脳炎などの合併症リスクがあるためり、注意が必要です。

水疱瘡での死亡率も、1〜14歳の子供では10万人あたり1人なのに対し、15〜19歳では2.7人、30〜49歳では25.2人と、大人の方が重症化しやすいため、子供が感染したときには周りの大人も十分に気をつけてください(※1)。

特に妊娠中に水疱瘡にかかると危険なので、妊婦さんは注意が必要です。それまで水疱瘡にかかったことがない人が妊娠中に初めて水疱瘡にかかると、胎児にも感染し、障害を引き起こしたり、流産したりするリスクが高くなります(※3,4)。

また、がんや自己免疫疾患でステロイドを内服しているなど、免疫が低下している人との接触も必ずさけてください。

水疱瘡の予防接種をすればかからないの?

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水疱瘡の予防接種をすると、約9割の確率で水疱瘡に対する抗体を体内につくることができます。感染を100%予防できるわけではありませんが、かかった際の症状を軽減する効果もあるので、接種しておくことをおすすめします。

水疱瘡の予防接種は、2014年10月に任意接種から定期接種になり、対象年齢であれば無料で受けることができます。対象は、生後12ヶ月から生後36ヶ月(1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日まで)で、2回の接種が必要です。

前述の通り、子供が水疱瘡になると周りの大人が感染する可能性も高いため、過去に水疱瘡になったことがないパパやママも予防接種を受けておくと安心です。

水疱瘡の潜伏期間や感染期間を知って、発症したときは早めに小児科を受診しよう

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水疱瘡は、100万人に20人の割合で重症化し死亡に至るというデータも出ています。感染力が強く危険な合併症を起こすケースもあるので、水疱瘡が疑われる症状が出たときには、早めに小児科を受診してください。

保育園や幼稚園、小学校のような集団生活の場所で、水疱瘡感染者との接触を完璧に避けることは難しいため、水疱瘡の予防接種は効果的です。パパやママの予防接種も含めて検討し、事前に重症化を防ぐようにしましょう。

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