子供が胃腸炎!食事はどうする?症状があれば薬を使うの?

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突然の嘔吐や下痢から始まる子供の胃腸炎。特に嘔吐症状がある場合には、食事が摂れないことから体力の低下も心配です。そこで今回は、子供の胃腸炎はどんな病気なのか、食事はどうすればいいのか、どんな症状なのか、薬で治療できるのか、うつるのかなどをご紹介します。

子供の胃腸炎とは?

子供の胃腸炎は、感染性胃腸炎や急性胃腸炎とも呼ばれており、ウイルスや細菌への感染によって、胃腸に炎症が起こる病気の総称です。

この病気は一年を通じて感染する病気ですが、特に冬に感染者が多く、毎年10~3月頃に発症者が多く見られます(※1)。

小児科の外来では、かぜに次いで年間で2番目によく見られる病気です(※1)。

子供の胃腸炎の原因は?食事を通じて起きることもある?

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子供の胃腸炎の原因は、ウイルスや細菌への感染です。

子供の胃腸炎の原因になるウイルスには、ロタウイルスやノロウイルス、腸管アデノウイルスなどがあります。細菌には、腸炎ビブリオや病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターなどがいます(※1)。

ウイルス性の場合は、主に嘔吐物や便と一緒に排出されたウイルスが指などを介して、食べ物と一緒に口から体内に入ることで感染する経口感染と、ウイルスに汚染された食材を加熱が不十分な状態で食べて感染するケースが多く見られます。

一方、細菌性の胃腸炎では、食中毒による感染が多い傾向があります。

子供の胃腸炎の症状は?腹痛もある?

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子供の胃腸炎の主な症状は、嘔吐や下痢、発熱ですが、原因によっては、血便など他の症状が見られることもあります。症状は5~8日間続くことがありますが、嘔吐の症状については数日で改善することが多いです(※2)。

ロタウイルスやノロウイルスなど、ウイルス性の胃腸炎では、48~72時間ほど潜伏期間があり、その後急に、発熱や嘔吐、下痢の症状が現れます(※2)。

一方、カンピロバクターなどの細菌性の胃腸炎では、12~72時間ほどの潜伏期間の後に発症し、発熱や嘔吐、下痢の症状に加え、腹痛の症状も多く見られます(※2)。

便に血液が混ざっている場合は、細菌性の胃腸炎の可能性が高いです。

また、嘔吐や下痢の症状が続くと、脱水症状を引き起こすこともあるので、注意が必要です。

子供が胃腸炎のとき食事はどうする?

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子供が胃腸炎のとき、食事は症状が落ち着いてから与えるのが鉄則です。そもそも吐き気があるうちは食べられませんし、食べたとしてもすぐに吐き出してしまうことも多いはずです。

食事ができなかったとしても、脱水症状を防ぐために、水分補給を行うことは大切です。嘔吐や吐き気の症状が落ち着いたら、まずは飲み物を与えるところから始めましょう。

子供が胃腸炎のときの飲み物の与え方

与える飲み物は、水分と塩分を同時に摂れる経口補水液がおすすめです。このとき、スプーン1杯程度の少量を、こまめに与えることから始めましょう。

家で作る経口補水液のレシピ

1. 砂糖40gと食塩3gを湯冷まし1Lに入れて、よく溶かす
2. かき混ぜて飲みやすい温度まで冷ます
3. レモンやグレープフルーツなどの果汁を加える

子供が胃腸炎のときの食事の与え方

子供に食欲が出てきたら、食事を与えましょう。食事も飲み物と同様に、1回の量を少なくし、回数を多く与えます。このとき、味噌汁や野菜スープなど塩分の入ったものや、おかゆやうどんなど、でんぷん質を多く含むものを与えましょう(※1,2)。

もし子供が好きだとしても、胃腸炎のときに脂っこいものや冷たいもの、砂糖や液糖などを含むものは控えたほうがいいでしょう。症状を悪化させてしまう可能性があります。

ただし乳児の場合、母乳やミルクを通常通り与えてかまいません。

子供の胃腸炎の治療法は?薬は使える?

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子供が胃腸炎になると、吐き気止めなどの症状を軽くする薬が処方されたり、脱水症状によって衰弱してしまっている場合は、点滴による治療が行われたりします。

子供の胃腸炎において、抗菌薬などが使われることはあまりありません。また、下痢止めの薬は腸の動きを妨げ、菌やウイルスの出す毒素を腸内に留めてしまうこともあるため、使用されないことがほとんどです。

腸内の環境を整えるために、ビフィズス菌製剤や酪酸菌製剤などの整腸薬が処方されることもありますが、医師によって賛否が分かれています(※2)。

子供の胃腸炎の予防法は?うつるの?

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子供の胃腸炎の予防には、菌を体内に入れないために行う、手洗いやうがいなどの基本的な感染予防が有効です。

またロタウイルスに関しては、赤ちゃんが受けられる予防接種があります。接種することで感染を完全に防ぐことはできませんが、感染しても重症化しにくいというメリットがあります。

自治体によっては予防接種費用の補助が出るところもあるので、心配であれば受けさせておきましょう。

もし子供が胃腸炎を発症してしまい、家に兄弟姉妹がいる場合は、家庭内での感染拡大にも気をつけたほうがいいでしょう。

子供の胃腸炎がウイルス性の場合、発症から少なくとも1週間は便にウイルスが排出されるため、その間は感染源になります。

特にノロウイルスが原因の場合は、飛び散った嘔吐物や便から空気感染することもあるため、これらの処理も家庭内での感染予防の重要なポイントです。

汚物を処理する際はまず、使い捨てのマスクや手袋を身につけ、もし飛び散っていたらペーパータオルなどで拭き取ります。

このとき、嘔吐物や便が付着した場所を拭き取るだけでなく、ハイターなどの塩素系漂白剤を塩素濃度200ppmになるように薄めた消毒液で拭いておくとより効果的です(※3)。

拭き取った嘔吐物や手袋などは全てまとめてビニール袋に入れ、密閉して捨てます。終わったら丁寧に手を洗いましょう。

子供が胃腸炎を発症しても落ち着いて対応を

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子供が胃腸炎を発症すると、突然嘔吐が始まるため、不安に思うママ・パパも多いことでしょう。嘔吐物や下痢の処理などに追われて心に余裕がなくなることもありますよね。しかし、そんなときこそ一旦冷静になってみてください。

自分の置かれている状況が理解できず、その上、ママ・パパがこわばった顔をしていると、子供にとってはとてつもなく不安なはず。

大変なときこそ、子供が安心するように声をかけながら、症状が落ち着くまで寄り添ってあげてくださいね。

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