子供にほくろが多かったり、大きいほくろがあったりしたら心配になりますよね。取った方がいいのでは、と思うママやパパも多いのではないでしょうか。そこで今回は、子供のほくろを除去する方法や、大きくなるのは病気のせいなのかといったことについてご説明します。
ほくろとは?
![ほくろ](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2018/02/02141028/4097934564e1838a69b7f272edbf64b2_1517580623-480x360.jpg)
「ほくろ」とはあざの一種で、医学的には「色素性母斑」や「母斑細胞母斑」と呼ばれるものです。良性の「ほくろ細胞」が集まることでほくろになりますが、メラニンという色素が含まれているために黒や茶色に見えます。
ほくろの見た目は様々で、真っ平らなほくろもあれば、表面が盛り上がっているほくろもあります。大きさもまちまちですが、その多くは直径5mm以下です(※1)。
子供のほくろはいつからできる?
![? はてな クエスチョン 疑問](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2017/09/13120505/986fa2308161b89f36373e1dd4c4d89c_1505304300-480x332.jpg)
子供のほくろは3〜4歳頃からできはじめ、成長とともに数が増えていくのが一般的です(※2)。
ただし、ほくろのできる時期や数には個人差があります。そのため、3歳以前にほくろがあっても、あまり心配する必要はないでしょう。
子供のほくろが大きくなるのは病気なの?
![診断 聴診器 診察 治療 医師 医者 ドクター](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2017/09/01130305/8af42d0560fca5793883ad76621ac8c8_1504270980-480x316.jpg)
通常、ほくろの大きさは直径5mm以下ですが、なかには少しずつ大きくなるものもあります。一般的に、直径5mm以上に大きくなったほくろは「メラノーマ(悪性黒色腫)」と呼ばれる皮膚がんの可能性が疑われるため、注意が必要です(※1)。
しかし、子供の場合はほくろがメラノーマになるのは極めて稀です。そのため、以前からあったほくろが大きくなったからといって、それほどあわてる必要はありません。
ただし、足の裏にできたほくろだけは事情が異なります。足の裏のほくろが直径7mm以上に大きくなった場合はメラノーマの可能性があるので、念のため切除したほうがよいとされています。
もし、子供の足の裏にほくろがある場合は、大きさに気をつけてください。7mm以上になったら皮膚科で診てもらったほうがいいでしょう(※3)。
子供のほくろが多いときは病院に行くべき?
![医師 診断 医者 診察 病院](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2017/03/10164103/1f442d5258422bf686561608b131619a_1489164062-480x321.jpg)
子供のほくろの数が気になっているママやパパも多いのではないでしょうか。
メラノーマの患者にはほくろが多い傾向があることから、日本皮膚科学会では、色白でほくろが50個以上ある人は、定期的に皮膚科で診てもらうことを考えてもよいとしています(※4)。
とはいえ、すでに述べたように、子供のほくろがメラノーマになる可能性はかなり低いため、子供にほくろがたくさんあったとしても心配しすぎる必要はありません(※3)。どうしても気になる場合は、医師に相談してみてもいいでしょう。
子供のほくろを除去する方法は?
![子供 足](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2018/01/17113532/fd6f2c1ed6eee1f07754534d8753f4b6_1516188927-480x320.jpg)
まず前提として、子供のほくろは基本的に除去する必要がありません。足の裏のほくろであっても、7mm以上にならないのであれば放置します。
仮に子供のほくろを除去することになった場合は、手術で切り取ってしまうのが確実です。
なかにはレーザー治療で焼き切る方法もありますが、健康保険が適用されず、効果も低いため、推奨はされていません。
また、何種類かのレーザーを組み合わせば確実に除去することも可能ですが、その場合も自費診療なので治療費が高額になってしまう上に、治療期間は年単位になってしまいます(※3)。
子供にできるほくろ以外のあざは?
![子供 顔 アザ](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2017/12/06162726/6f1d20a736d56e7af7945b3a62ba343e_1512577641-480x320.jpg)
子供にはほくろ以外にも、様々なあざができることがあります。そこで、ここでは子供にできるほくろ以外のあざの一例をご紹介します。
扁平母斑(茶あざ)
褐色で盛り上がっていないあざは扁平母斑といいます。楕円形をしたものが多いですが、形は一定ではありません。生まれつき扁平母斑を持っている子供もいますが、思春期にできることもよくあります。
原因はメラニンを作る細胞の異常だと考えられていますが、よくわかっていません(※5)。
扁平母斑はそのままにしておいても害はないと考えられますが、レーザーによる治療を行うことも可能です。ただし、必ずしも満足のいく効果があるわけではありません。レーザー治療がよく効くのはおよそ5人に1人で、大人よりも赤ちゃんや小さな子供の方がよく効きます(※6,7)。
太田母斑
太田母斑とは、目のまわりにできる青黒いあざのことです。メラニン色素を作る細胞と三叉神経がかかわっているといわれていますが、よくわかっていないのが実情です(※5)。
生まれつき太田母斑がある場合もあれば、成長過程でできる場合もあります。見た目も様々です。
太田母斑は、3〜4ヶ月おきに5〜6回以上レーザー治療を行えば、ほぼ治ったといってもいいくらいまで薄くすることができます(※8)。
子供のほくろは心配しすぎないで
![家族 親子 子供 男の子 2歳](https://assets-hack.192abc.com/uploads/2017/12/18135152/fe30b18ab438f1961ec6ea8a97fe8b2f_1513605106-480x320.jpg)
ほくろの数が大きくなったり、数が増えたりしたときに心配になるのは、メラノーマの可能性です。しかし、子供の場合、ほくろがメラノーマになることはほとんどないため、あまり心配しすぎる必要はありません。
ただし、足の裏にあるほくろだけは、定期的に大きさを確認したほうがいいでしょう。
体にあるすべてのほくろに気を配る必要はありませんが、子供の健康のため、足の裏だけは定期的に観察しておきたいですね。