妊娠7ヶ月の体重増加ペースは?お腹の張りや腹痛が出やすい?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠7ヶ月目は、体調が安定していても、大きくなったお腹が原因で動悸や息切れなどの症状が現れることも。また、お腹の張りが出やすくなるので、体調管理が大切になってきますよ。一方で、赤ちゃんは脳や体が急成長して、いろいろなことができるようになります。ママの体も赤ちゃんも出産に向けた準備が始まるので、体の変化に注意してくださいね。今回は妊娠7ヶ月目の妊婦さんのお腹の大きさや体重、お腹の張りや腹痛などの影響のほか、赤ちゃんの状態についても詳しくご紹介します。

妊娠7ヶ月目はどんな時期?

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妊娠7ヶ月目は、妊娠24~27週の4週間にあたります。大きくなったお腹が周辺の器を圧迫し、むくみや食欲不振、便秘、頻尿といった様々なトラブルが起こります。

一方で、赤ちゃんは脳が急成長し、子宮の中で元気に動き回れるようになるので、強くたくましい胎動を頻繁に感じられるようになります。

妊娠24週目

妊娠24週目の胎児の体重の目安は、約500~700g前後(※1)。1ヶ月前に比べると約2倍の重さになりました。

子宮のてっぺんがおへその上あたりにくるので、胃のあたりからお腹全体あふくらんできます。大きくなったお腹のせいで、夜には寝苦しさを感じるかもしれません。

妊娠25週目

妊娠25週目には、胎児の頭の直径が6cmほどになります(※2)。目や鼻、口などのパーツができて、機能し始めますよ。

これから羊水量はさらに増加するので、お腹はいっそう大きくなります。大きくなったお腹が便秘を引き起こして、痔になってしまう人もよく見られる時期です。

妊娠26週目

妊娠26週目頃には体の形成に必要な器官はほぼすべてできあがります。大きく伸びをしたり、手を握ったりなど、複雑な動作ができるようになっていきます。五感が発達して、外からの刺激にも頻繁に反応していますよ。

大きくなった子宮が心臓や横隔膜を圧迫し、血液量が増えているので、ちょっとしたことで動悸や息切れを起こしやすくなる人もいます。

妊娠27週目

妊娠27週目の胎児の身長の目安は約35cm、体重の目安は約1,000gです(※2)。目が開閉できるようになったり、耳が開通したりと、細かい部分もどんどん成長していますよ。

ママは大きくなったお腹を抱えるようにしている人がほとんど。動くのが億劫になる時期ですが、出産に向けて体力づくりを始めることが大切です。

妊娠7ヶ月目は妊婦健診が2週に1回へ!体重増加に気をつけて

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妊娠7ヶ月目頃は、成長のためにブドウ糖が胎児に優先的に送られます。その結果、ママはブドウ糖を手軽に補給できるチョコレートやアイスクリームなどの甘い物を無性に食べたくなります。

しかしそこで甘い物を食べ過ぎてしまうと、急激に体重が増えてしまうので注意が必要です。甘い物は適度に控えながら、和食を中心にバランスのとれた食事を心がけてください。

子宮が胃を圧迫して苦しい場合は、栄養バランスのよい食事を1日5~6回に分けて食べると、食べすぎ対策にもなりますよ。

今月から妊婦健診は、今までの4週に1回から2週に1回のペースに変わります。スムーズな出産につなげるには日々の体調管理が欠かせません。妊婦健診のたびに医師と相談しながら、体重増加のペースをコントロールしてくださいね。

妊娠7ヶ月目は動悸・息苦しいなどの症状が出やすい

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妊娠7ヶ月目以降は赤ちゃんの成長スピードも上がり、さらにお腹が大きくなるので、その大きくなった子宮が心臓や横隔膜を圧迫します。加えて、赤ちゃんに栄養や酸素をたくさん送るために血液量が増えて、心臓への負担も大きくなります。

その結果、ちょっと動いただけでも心拍数があがって、息苦しくなることがあります。動悸や息切れなどの症状が現れたときには、後述するシムスの体位や、上半身を軽く起こしたファーラー位で休んでくださいね。お腹が大きいうちは息苦しさが続くので、無理をしないことが大切ですよ。

出産に向けた体力づくりのために運動を習慣にしている人もいると思いますが、つらく感じたときはすぐに運動を止めて休憩するようにしましょう。

妊娠7ヶ月目のお腹の張りや腹痛は出産の兆候なの?

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妊娠7ヶ月目になると、お腹が張りやすくなって、時々痛みを感じる人もいるかもしれません。お腹が張ると「陣痛が来たのでは?」と思うかもしれませんが、この時期に本陣痛が起こることはほとんどありません。

また、子宮が出産に向けた準備運動で収縮している「前駆陣痛」の時期でもないので、焦らずに休んでくださいね。

お腹が大きくなるに連れて、お腹が張る回数が少しずつ増えてきます。多い日では1日に数回以上感じることもありますが、基本的にしばらく休むと自然におさまります。

ただし、数時間経ってもお腹の張りがおさまらない、お腹がカチカチのまま不正出血がある、といった状態であれば、すぐに病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。

妊娠7ヶ月目の赤ちゃんの状態は?大きさは?

妊娠26週 エコー写真

妊娠7ヶ月目の終わりの胎児は、身長は約35cm、体重は約1,000gが目安です(※2)。ただし、赤ちゃんが急成長する時期なので、体格に個人差が出てきます。これらの数値よりも少ない、あるいは多いとしても、医師から特別指示を受けていなければ心配しないでくださいね。

体の基本的な器官はほとんど完成しました。筋肉が発達したので手を握るような細かい動作や、体全体を伸縮させるような大きな動きも自由にできるようになりますよ。

また、脳が急成長して前頭葉が大きくなります。前頭葉は味覚や嗅覚といった五感に関わる部位なので、感覚が今まで以上に敏感に。ママのお腹の中のぬくもりを全身で感じてくれています。

妊娠7ヶ月に寝苦しいときはシムスの体位で

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お腹が大きくなるにつれて夜が寝苦しくなってきます。寝返りも打ちづらくなるので、夜中に目を覚ます人も増えてきます。

夜の寝苦しさを解消するには、寝るときの姿勢に注意しましょう。苦しいときは、体の左側が下になるように横向きに寝る「シムスの体位」がおすすめです。お腹の圧迫を防ぎ、血液の循環がよくなることで、リラックスして眠れますよ。

ただし、人によってはシムスの体位を取るのがつらい場合もあるので、クッションや抱き枕などを使って自分なりに楽な姿勢を見つけましょう。

妊娠7ヶ月目までに体の不調は治療しよう

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妊娠中に特定の病気にかかっていると、お腹の赤ちゃんに悪影響をおよぼすことがあります。万が一感染している場合には、早めに治療することで悪影響を最小限に抑えられるので、きちんと検査を受けることをおすすめします。

この時期気を付けたい病気に「歯周病」があります。妊娠と歯の病気には何も関連性がなさそうですが、歯周病にかかると、低体重児や早産のリスクが、7倍も高まるといわれています(※3)。

また、出産時に発症していると赤ちゃんに感染してしまうのが「カンジダ膣炎」です。カンジダ真菌が感染して起こる病気で、赤ちゃんに感染すると、「鵞口瘡(がこうそう)になり、ミルクを飲む量が減る」「カンジダ皮膚炎を発症する」といった症状を引き起こします。

妊娠中であればカンジダ膣炎が胎児に悪影響を起こすことはないので、早めに治療を終わらせましょう。カンジダ膣炎を発症すると、カッテージチーズのようなおりものが出たり、外陰部に我慢できないほどのかゆみを感じたりするので、違和感があればすぐに産婦人科を受診してくださいね。

妊娠7ヶ月中に前置胎盤と診断されることも

注意

妊娠7ヶ月中に、「前置胎盤」と診断されることがあるかもしれません。前置胎盤とは、胎盤が正常な位置よりも低いところにできた状態のことをいい、早産の原因になることがあります。

妊娠7ヶ月目には胎盤の位置が確定するので、前置胎盤が疑われる場合、早ければ妊娠24週目、遅くても妊娠31週目までには、超音波検査で診断されます(※1)。

前置胎盤が起こる確率は全妊婦さんの0.3~0.5%ですが、誰にでも発症する可能性があります(※2)。前置胎盤と診断されたら、医師と相談しながら日々の生活を見直すことで、できるだけ早産を予防します。

妊娠7ヶ月目には産後のお金のことも考えよう

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妊娠7ヶ月目になると、産後の生活も現実味が増してきますよね。家族が増えるのはうれしいことですが、出費がかさみ、お金の問題が出てくることも。すでに産後グッズを購入して想像以上に出費が増えたと感じる人もいるのではないでしょうか。

この後も、子供のグッズや食事、病院代、先々の教育費などでお金がかかります。産後の楽しい時間に思いを巡らせるのは幸せなひとときですが、それと同時に現実的なことにも目を向け始めましょう。

子供が生まれてからは育児で忙しくなって、夫婦でゆっくり話し合う時間がなかなか取れなくなるかもしれません。今のうちにお金に対する自分たちの考えをすりあわせておくのも大切ですよ。

妊娠7ヶ月目はママも動きやすい時期!

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妊娠7ヶ月目は体調が安定していて、妊娠後期に比べれば、まだお腹も小さい時期です。「子供が生まれる前に旅行に行きたい」という人にはいいタイミングですよ。マタニティプランのある温泉やホテルを探して、体調を見ながら出かけてみるのもいいかもしれませんね。

ただし飛行機で遠出するとなると、万が一のことも考えなければなりません。旅行しても体は大丈夫かなどを医師にも相談しましょう。その上で、旅行先ではゆったりと過ごせるような計画を立て、母子手帳と保険証を必ず携帯してください。旅行先の近くにある産婦人科や救急病院などを調べておくと安心ですよ。

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