妊娠26週!胎児の体重やお腹の大きさは?

監修専門家 看護師、助産師 河井 恵美
河井 恵美 助産師の仕事が大好きで、助産師、看護師として25年以上この仕事をしています。 大学病院、市民病院、個人医院で、産婦人科、救急外来、皮膚科、小児科などの勤務経験があります。 青年海外協力隊でアフリカに赴... 監修記事一覧へ

妊娠26週は、妊娠7ヶ月の3週目です。お腹が大きくなって目立つので、誰が見ても妊婦さんだと分かる状態です。赤ちゃんは外の世界で生きていけるように急成長しています。性別がわかる人が増えてきますが、まだわからない人もいるので焦らないでくださいね。今回は妊娠26週の妊婦さんと赤ちゃんの状態、体重などをご説明します。

妊娠26週のお腹の大きさは?

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妊娠26週に入る頃には、子宮底長は24cm前後になります(※1)。体調は落ち着いていますが、大きくなった子宮が横隔膜を圧迫して心臓に負担がかかるので、動悸や息切れを起こしやすくなります。

今から動悸や息切れがある人は、妊娠後期から臨月にかけてさらに悪化するかもしれません。ひどくなると突然気を失ってしまうようなことにもなりかねないので、少しでも息苦しさを感じたら、すぐに安静にするようにしてくださいね。

妊娠26週頃は体重管増加量を把握しよう

体重計 ダイエット 減量 太る

妊娠26週も、引き続き体重が増えやすい時期です。栄養バランスのとれた食事や適度な運動で適正な体重増加を心がけましょう。

妊娠中に体重が急激に増えると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などを引き起こしやすくなります。妊娠前は高血圧などと無縁だった人でも発症する可能性は十分にあるので、体重が過度に増えないようにすることが大切です。

日本産科婦人科学会は、妊娠中の体重増加量について下記の目安を提示しています(※2)。

妊婦 体重増加目安 2021年3月改定 BMI値

妊娠中期は食欲が増すうえに、マイナートラブルや産後への不安などからつい食べ過ぎてしまう人もいます。特に甘い物を食べてストレスを発散したくなることも。甘い物をデザートに食べること自体は問題ありませんが食べ過ぎには気をつけましょう。

上記はあくまでも目安ですが、体重増加のペースが早い人やオーバー気味の人は、医師や助産師に相談してみてくださいね。

妊娠26週に注意したいマイナートラブルは?

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妊娠中期を過ぎるといろいろなマイナートラブルに見舞われます。なかでも、乳首のかゆみや痛み、黒ずみなどのトラブルを自覚する妊婦さんが増える時期です。

これらは、妊娠によるホルモンバランスの変化が原因で起こることがほとんどです。生理的な現象で、産後には元通りになるので、過度に心配しないでくださいね。

自然に治るといっても、気になる人はケアをしていきましょう。かゆみがあれば保湿剤を塗る、痛むときは冷やすなどして対処してください。

女性にとってデリケートな部分なので恥ずかしさもあると思いますが、気になる症状があれば早めにかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。症状をみて、適切なケア方法を指導してもらえますよ。

妊娠26週の胎児の大きさは?エコーで何がわかる?

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妊娠26週の胎児の体重は、800~1,000gに迫るまでになります。器官の構造はほとんどできあがり、あとは大きく成長するだけです。ここから1ヶ月に約500gずつ増えて、出産予定日を迎える頃には3,000g前後まで成長します(※1,3)。

妊娠26週には、外の世界で生きるのに不可欠な肺の構造が完成します。早産で生まれるとまだ合併症のリスクなどが高い時期ではありますが、生存確率は高まってきています(※1)。

筋肉も発達し、胎動を激しく感じる日が多くなるかもしれません。赤ちゃんはママの声が聞こえるようになっているので、胎動を感じたら優しく声をかけてあげるのもいいですね。

妊娠26週にはエコーで前置胎盤と診断されることも

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妊娠26週になると、「前置胎盤」と診断される人が出てきます。前置胎盤とは、胎盤が正常より低い位置で形成され、子宮口にかかった状態のことをいいます。進行すると早産の原因となり、帝王切開で対処する必要が出てきます。

前置胎盤は超音波検査のときに胎盤の状態を確認して診断され、早ければ妊娠24週から、おそくても妊娠31週までに確定します。

前置胎盤は全妊婦さんのうち0.3~0.5%で見られます(※1)。それほど多くはありませんが、誰にでも起こる可能性があるものです。不正出血があらわれることもあるため、出血があったら、すぐに医師に相談しましょう。

妊娠26週のお腹の張りは切迫早産の兆候?

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不規則なお腹の張りや、下腹部痛、背中の痛みは、切迫早産の兆候かもしれません(※1)。

痛みを感じると「もしかして前駆陣痛なのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、前駆陣痛は妊娠36週以降の臨月に起こるのが一般的です。妊娠26週で起きるものではないので、切迫早産の可能性を疑いましょう。

切迫早産になると、診断結果によって、自宅安静や入院が必要になることもあります。妊娠中は誰でも発症する可能性があるので、早期入院となっても慌てずに済むよう、入院準備は早めに済ませておきたいですね。

妊娠26週以降も妊婦健診で状態をチェックしよう

一般的に、4週に1回だった妊婦健診は、妊娠7ヶ月目(妊娠24週以降)から2週に1回になります。エコーで赤ちゃんに会える機会が増えるのはうれしいことですよね。ただ、妊婦健診が増えるというのは、トラブルが起きやすくなることの裏返しともいえます。ママの体調や赤ちゃんの状態をこまめにチェックするためにも、妊婦健診は必ず受けましょう。

妊娠中はいろいろと不安なことが思い浮かんできますが、気になることがあればメモを取るなどして、妊婦健診のときにまとめて質問することをおすすめします。もし今までとは違う症状が見られたときは、妊婦健診を待たずに産婦人科を受診しても構いません。

まだ安定期とはいっても、あと少しで妊娠後期に入ります。出産に向けて体が変わり始めることを自覚して、日々の体調管理に励んでくださいね。

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