「ジャスミン茶(ジャスミンティー)」は代表的なハーブティーの一つです。ハーブティーはノンカフェインのものが多いので、妊娠してから、ハーブティーを積極的に飲むようになった妊婦さんも多いかもしれませんね。しかし、ハーブティーの中にはカフェインを含んだものもあり、ジャスミン茶もその一つです。そこで今回は、ジャスミン茶にはどれくらいカフェインが含まれているのか、妊娠中にジャスミン茶は飲んでもよいものなのか、どれくらいなら飲んでもいいのかなどをご紹介します。
妊娠中はなぜカフェインを控えたほうがいいの?
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コーヒーや緑茶と同じように、ジャスミン茶にもカフェインが含まれているということがわかっても、なぜ妊娠中にカフェインを控えなければいけないのかと疑問に思う妊婦さんも多いですよね。
妊娠中の体はカフェインの分解に時間がかかるため、胎盤を通じてカフェインが胎児に移行しやすい状態です。妊婦さんが大量のカフェインを摂取すると、流産や死産のリスクが上がったり、お腹の中の赤ちゃんの発育に影響を与え、低出生体重児、発達障害の原因となったりするといわれています(※1)。
特に、赤ちゃんにとって重要な器官が作られる妊娠初期には、できるだけカフェインを控えたほうがいいでしょう。
ジャスミン茶のカフェイン含有量は?
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ジャスミン茶(ジャスミンティー)は、緑茶、ウーロン茶、紅茶、白茶などにジャスミンの花の香りをつけて作られた中国茶で、ベースとなる茶葉の種類や酸化発酵度の違いによってカフェインの含有量が異なります。
市販のペットボトルのジャスミン茶には、100mlあたり平均で9mgのカフェインが含まれています(※2)。
ジャスミン茶の茶葉は、メーカーによって使われている種類が異なります。しかし、100ml当たりのカフェイン含有量が60mgのコーヒーに比べると、市販のジャスミン茶のカフェイン含有量は低いといえます。
ジャスミン茶の茶葉別のカフェイン量の明確なデータはありませんが、煎茶とウーロン茶のカフェイン量は100mlあたり20mg、紅茶のカフェイン量は100mlあたり30mgです(※1)。ジャスミン茶を飲むときは紅茶ベースよりも緑茶やウーロン茶ベースのものを選ぶと安心です。
妊娠中にジャスミン茶を飲んでもいいの?妊娠初期は?
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カフェインが含まれているジャスミン茶ですが、妊婦中に飲んでも問題はありません。ただし、ジャスミン茶の香りには子宮収縮を促す作用があるとされています。そのため、カフェイン含有量が少ないとはいえ、妊娠中はジャスミン茶を飲みすぎないように注意が必要です。
特に、流産のリスクが高い妊娠初期(妊娠15週まで)は、できるだけジャスミン茶を控えた方が安心といえます。
しかし、一方で、妊娠後期や産褥期には、子宮の収縮を促してお産をスムーズにしたり、母体の回復につながると考えられているため、ジャスミン茶を飲んでもよいとされています。
妊婦は1日にジャスミン茶をどれくらい飲める?
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それでは、妊婦さんはジャスミン茶を1日にどれくらい飲んでもいいのでしょうか。
カフェインへの感受性は個人差が大きいため、1日のカフェイン摂取量の上限は定められていません。しかし、流産などのリスクを抑えるため、欧米のいくつかの国では、妊娠中の女性は1日のカフェイン摂取量を200〜300mg未満にした方がよいとされています(※1)。
ただし、欧米人と日本人では体格に差があるため、日本人女性はカフェイン摂取量をこれよりも少なめに抑えた方が安全だと考えられます。念のため、妊娠中はカフェイン摂取量を1日あたり100mgまでにしておくと安心ですよ。
市販のジャスミン茶であれば、1日1,000ml飲んだとしても、カフェインの摂取量が100mgを超えることはありません。ただし、同じ飲み物ばかりをたくさん飲むのはおすすめできません。
ノンカフェインの飲み物を組み合わせたり、ミネラルが取れるものを選んだり、バランスを考えて飲むようにしましょう。
カフェインが気になる妊婦さんには、デカフェのジャスミン茶を飲むようにするといいですね。
ジャスミン茶を妊娠中に飲むとどんな効果がある?
ジャスミン茶を飲むことで、大きく2つの効果が期待できます。
1つ目はリラックス効果です。ジャスミン茶の香りに含まれる「ベンデルアセテート」という成分が脳を刺激し、自律神経の緊張を緩和してくれると考えられています。自律神経の緊張が緩和されると気分がほぐれ、ストレス解消・ストレス発散につながるといわれています。
そして2つ目は美容効果です。ジャスミン茶にはビタミンやミネラルが豊富に含まれているので抗酸化作用が働き、肌の新陳代謝を促し、きれいな肌を保てることが期待できます。
妊娠中は、不安やストレスが溜まりやすかったり、肌が荒れやすかったりするので、ジャスミン茶を飲んでリラックスするのもいいですね。カフェインの摂り過ぎにならないように適量を飲むようにしましょう。
妊娠中もジャスミン茶を楽しみましょう
ジャスミン茶は、妊娠中期以降であれば、ベースとなる茶葉を選んだり、飲む量を調節することで、安心して飲むことができます。ただし、冷たいジャスミン茶を飲み過ぎると、体が冷えてお腹の張りやむくみの原因になることもあるので気をつけましょう。
リラックス効果や美肌効果も期待できるジャスミン茶は、妊婦さんのお茶タイムにぴったりです。カフェインが含まれているからと敬遠せず、妊娠中もジャスミン茶を飲んでほっと一息ついてみてはいかがでしょうか?