妊娠27週目は安定期の終わり!胎児の体重や妊婦のお腹の大きさは?

監修専門家 看護師、助産師 河井 恵美
河井 恵美 看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力... 監修記事一覧へ

妊娠27週目は、妊娠中期の最後の週。この週で安定期は終わりです。出産に向けてお腹の張りを感じやすくなり、胃が圧迫されるなど、消化器官のトラブルが起き始める時期です。出産予定日を意識して心が落ち着かなくなる人も多いのではないでしょうか。今回は妊娠27週目の胎児の体重や妊婦さんの状態、お腹の張りと早産の関係などをご説明します。

妊娠27週目のお腹の大きさは?体重はどれくらい?

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妊娠27週目には子宮底長が24cmほどになります(※1)。お腹はかなり大きくなり、お腹を抱えるようにしている人がほとんどです。体を動かすのも一苦労なので、できるだけ体を動かしたくないという人が多いのではないでしょうか。

しかし、今の時期から体を動かすのは、分娩に向けた体力づくりに欠かせません。体が動かしにくくても、軽いウォーキングや階段の上り下りなどをして、少しずつ体力をつけておきましょう。妊婦さんの体に負担の少ない、マタニティスイミングやマタニティヨガなどもおすすめです。

適度な運動は、妊娠中期の体重管理にも効果を発揮します。無理をする必要はありませんが、自分の生活や好みに合った運動を見つけて、習慣にできるといいですね。

妊娠27週目頃にはつわりのような症状が現れる?

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安定期が終わりに差し掛かった妊娠27週頃からは、妊娠初期のつわりに似たような、胃痛や胸焼けといった症状を感じる人がでてきます。これは、大きくなった子宮が胃などの消化器官を圧迫し、消化不良や胃酸の逆流を起こしやすくなっているからです。気持ちが悪くて、食事の量が減ってしまうこともあるかもしれません。

気持ち悪くなるだけではなく、胃酸が逆流して炎症を引き起こす「逆流性胃腸炎」になる人もいます。妊娠中に悪化すると産後も症状が続くことがあるので、つわりの時期と同じように「よく噛んで食べる」「少しずつ分けて食べる」など、食事方法の工夫で胃への負担を減らしましょう。

それでも胃痛や吐き気がおさまらず、食べたものを吐いてしまうなどの症状が出たら、かかりつけの産婦人科医に相談してください。

妊娠27週目頃のお腹の張り!早産のリスクは?

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妊娠後期になると、お腹が大きくなることで子宮収縮が起こります。これは陣痛を引き起こす準備運動のようなもので、子宮が収縮しているときには、お腹が張ったように感じます。

妊娠27週目にもなると、多い日は1日に4~5回ほどお腹の張りを感じることもあるかもしれません。運動を頑張りすぎたり、ストレスを感じすぎたりすると、お腹が張りやすくなるので注意してください。

この時期のお腹の張りは生理的な現象なので、横になって安静にしていれば自然に治まることがほとんどです。しかし、安静にしていても張りが治まらないときや、石のようにカチカチに硬くなっている場合は、切迫早産の可能性も考えられます。すぐに産婦人科へ連絡してください。

赤ちゃんはまだ成長しきっておらず、早産になると合併症を起こす可能性が高まります。早めの対処を心がけましょう。

妊娠27週目の胎児の体重は?

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妊娠27週目の終わり頃の赤ちゃんは、身長約35cm、体重約1,000gまで成長します(※1)。体や顔には皮下脂肪がつき、ふっくらとした赤ちゃんらしいシルエットになってきました。

筋肉がこれまで以上に発達し、赤ちゃんは元気に動いています。エコーでは、手を握ったり、体を伸縮させたりする動きが見られるかもしれません。脳の前頭葉が大きくなることで、五感の発達も進んでいます。

妊娠27週目からは妊娠線ケアを念入りに

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妊娠線は皮膚が引っ張られ、皮下組織が断裂することで起こります。お腹にできるのが典型例ですが、下腹部や乳房、太もも、おしりなど、脂肪がつきやすい様々な部分に現れます。まったくできない人もいれば、2~3本だけできる人、お腹や胸全体にできる人など、できかたも人によって異なります。

妊娠線は一度できると基本的には消えないので、きちんとケアしておくことをおすすめします。

妊娠27週目に1,000g程度だった赤ちゃんは、ここから10週間ほどかけて3倍近い大きさになります。お腹が大きくなるスピードもそれに合わせて早くなるので、妊娠後期はさらに妊娠線ができやすい時期です。急激な体重増加に気をつけつつ、クリームやローションで保湿して予防に努めたいですね。

お気に入りのクリームやローションを用意したら、お風呂あがりなどのリラックスタイムに、優しくなでるようにマッサージを行いましょう。お腹のなかの赤ちゃんも、ママの手のぬくもりを感じて安心できるかもしれません。

妊娠27週目には治しておきたい感染症「カンジダ膣炎」

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妊娠中は膣内の自浄作用が弱くなっており、感染症にかかりやすくなっています。清潔にしているつもりでも感染してしまうことはあるので、予防に努めるだけではなく、感染していないかを定期的にチェックしましょう。

感染していた場合、早めに治療したいのが「カンジダ膣炎」です。カンジタ膣炎を発症しても、お腹のなかの赤ちゃんに直接的な悪影響はほとんどありませんが、分娩時、産道を通過するときの赤ちゃんに感染することがあります。

赤ちゃんがカンジダ膣炎に感染すると、口のなかにミルクかすのような白い膜ができる「鵞口瘡(がこうそう)」などを発症する恐れがあります。このせいでミルクを上手に飲めないなど、生まれた後の成長に悪影響を及ぼしかねません。

膣周辺にかゆみを感じたり、おりものがカッテージチーズのようにポロポロな状態になったりなどの異常がある場合は、カンジダ膣炎の可能性があります。早めにかかりつけの医師に相談して、今のうちに治療しておきましょう。病院を受診すると、妊婦さんでも使える薬を処方してもらえます。

妊娠27週目が終わると、いよいよ妊娠後期へ

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妊娠27週目で妊娠中期が終わり、いよいよ妊娠後期に入ります。これからの3ヶ月でお腹はさらに大きくなり、体は重くなっていきます。赤ちゃんもママの声をお腹のなかで毎日聞きながら、早く出会えることを楽しみにしているはずです。

安定期が終わると今までとは違った変化も出てきて不安になるかもしれませんが、そんなときは「自分と同じように妊娠生活を送っている人がたくさんいるんだ」と考えてみてください。出生数を平均すると、同じ日に出産する人は日本中で約3,000人もいます(※2)。この不安を感じているのは自分だけではないと思えば、少し元気が出てきますよね。

出産予定日まであと3ヶ月です。元気に出産できるように、体と心をいたわりながら、毎日を過ごしてくださいね。

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