この記事では、カルシウムを含む食材と、離乳食初期におすすめのカルシウムが摂れるレシピを紹介します。
また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
カルシウムってどんな栄養素なの?
カルシウムは、丈夫な骨や歯をつくるために必要な栄養素です。
離乳食がはじまると母乳やミルクを飲む量が減るため、食事からカルシウムを摂ることが推奨されています(※1)。
神経の情報を伝達する働きや、筋肉の動きを調整する働きもあり、赤ちゃんの健康な体作りには欠かせません。
卵黄などのビタミンDを含む食材と一緒に食べると吸収率がアップするのでおすすめですよ。
離乳食初期に食べられる
カルシウムを含む主な食材は?
離乳食初期の赤ちゃんが食べられる、カルシウムを多く含む代表的な食材は以下のとおりです。
豆腐/高野豆腐/きなこ/水煮大豆(※)
● 卵・乳製品
ヨーグルト(無糖)/牛乳(※)/卵(ゆで卵黄※)
● 魚介類
しらす干し
● 野菜類
小松菜/ほうれん草/モロヘイヤ/玉ねぎ/キャベツ/ブロッコリー/ちんげん菜
● 雑穀類
オートミール(※)
- 水煮大豆は、米がゆや豆腐に慣れた頃を目安にしましょう。
- 牛乳は、ヨーグルト(無糖)などの乳製品に慣れ、体調に問題なければ、離乳食初期の後半から少量を加熱して与えてみましょう。
- 卵は、初期の離乳食を開始してしばらく経ち、おかゆや野菜のすりつぶしなどに慣れてきたら、まず卵黄のみを少量与えましょう。
- オートミールは、米がゆに慣れたあとから与えられます。ペースト状になるまで調理するか、粒が細かい物(クイックオーツ)を使用しましょう。
初めて食べる食材は加熱して一品ずつ与え、食べ慣れたら他の食材と合わせましょう。
次からは、上記の食材を使用した、離乳食後期におすすめのレシピを紹介します。
大豆・豆類を使った離乳食初期レシピ
豆腐のおかゆ
- 1豆腐を電子レンジで30秒ほど加熱して軽く水気を切り、すりつぶす(※)。
- 21とだし汁を混ぜ合わせる。
- 310倍がゆに2をのせる。
- 電子レンジで加熱するのは水を切るためなので、ラップは不要です。
じゃがいもと豆腐のスープ
- 1豆腐と玉ねぎを鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて沸騰させる(※)。
- 2豆腐をザルに取り、すり鉢に移してすりつぶす。
- 3玉ねぎがやわらかくなったらすり鉢に移してすりつぶす。
- 4だし汁を鍋で温め、2、3、じゃがいもペーストを加え、混ぜながら沸騰させる。
- 豆腐は生でも食べられる食品ですが、離乳食初期ではよく加熱するようにしましょう。
じゃがいも、豆腐、玉ねぎと、栄養たっぷりで優しい味のメニューです。和風のだし汁の旨味と玉ねぎの甘味は、赤ちゃんの舌を喜ばせてくれるはずですよ。
豆腐のクリームスープ
- 1豆腐をすりつぶす。
- 21にミルクを混ぜる。
- 32を電子レンジで1分ほど加熱する。
- 43を鍋に入れ火にかけ、野菜スープでといた片栗粉を加えて加熱する。
乳製品を使った離乳食初期レシピ
ヨーグルトとたらのあえもの
- 1たらをゆで、骨と皮をきれいに取り除き、すり鉢でつぶす。
- 21にトマトペーストを加える。
- 32とヨーグルトをあえる。
魚介類を使った離乳食初期レシピ
キャベツしらすがゆ
- 110倍がゆの上に、キャベツペースト、しらす干しペーストペーストを盛り付ける。
しらすの旨味がたつので、キャベツが苦手な赤ちゃんでも食が進みそうですね。食べさせる前に混ぜ合わせましょう。
そうめんのしらすあえ
- 1しらす干しはゆでて、塩抜きをしてすりつぶす
- 2そうめんペーストの上に1をのせる
そうめんペーストとしらす干しペーストが冷凍庫にあれば、電子レンジで解凍するだけで完成する時短レシピ。野菜ペーストのストックがあれば、一緒に混ぜ合わせてもいいですね。
白菜のしらすあえ
- 1白菜ペーストの上にしらす干しペーストペーストを乗せる。
しらす干しペーストの旨味で食が進むレシピです。赤ちゃんにあげるときには、よく混ぜ合わせてあげましょう。たんぱく質とビタミンCがしっかり取れるので、風邪予防にもおすすめです。
野菜類を使った離乳食初期レシピ
ほうれん草のパンがゆ
- 1食パンの耳を除いたやわらかい部分を、細かくちぎる。
- 21とミルク、ほうれん草ペーストをブレンダーでかくはんするか、すりつぶす。
- 32を小鍋に移し、沸騰させないようにひと煮立ちさせる
爽やかなグリーンが美しい、ほうれん草のパンがゆ。粉ミルクと食パンの甘味で、食が進みそうですね。赤ちゃんが食べやすいよう、水分量は調節してください。
そうめん入り野菜ミルクがゆ
- 1すべての材料を混ぜ合わせる。
粉ミルクの甘味で食が進むレシピです。そうめん以外にも、ごはんやパン、うどんなどでも応用できます。野菜も一緒に摂ることができる、うれしい一品です。
小松菜とミルクのとろとろ
- 1玉ねぎを薄切りにする。
- 2鍋に1を入れ、やわらかくなるまでゆでて、すりつぶす。
- 32と小松菜ペースト、ミルクを混ぜ合わせる。
玉ねぎのポタージュスープ
- 1じゃがいも、にんじんは小さく切ってゆでて、なめらかにすりつぶす。
- 2小鍋に、1と玉ねぎペースト、ミルクを入れて、ひと煮立ちさせる。
モロヘイヤペースト
- 1モロヘイヤの葉の部分を摘み取る。
- 2小鍋にお湯を沸かし、1をやわらかくなるまでゆでる。
- 32をすり鉢ですりつぶし、裏ごし器で裏ごしをする。
- 43をだし汁でのばす。
ネバネバ、トロトロの食感で、青菜ペーストのなかでも食べやすいモロヘイヤのペースト。モロヘイヤそのものの味を楽しませてあげてくださいね。
小松菜ペースト
材料(1食分)
- 1小松菜の葉の部分だけをゆでる。
- 2やわらかくなったら取り出し、冷水にさらして水気を切る(※)。
- 32をみじん切りにして、すりつぶし、裏ごしする。
- 43に湯を少しずつ加えて、のばす。
- 冷たい水にさらすことで、小松菜の緑が鮮やかになります。
カルシウムを含む食材をバランス良く取り入れよう
離乳食初期では多くの栄養を母乳やミルクから摂ることができるので、そこまで神経質になる必要はありませんよ。今回のレシピを参考に、離乳食にもバランス良く取り入れる練習をしてみてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。