離乳食後期の進め方!生後9・10・11ヶ月の量や固さ、スケジュールは?

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

数ヶ月前からスタートした離乳食もいよいよ後期。この時期になると食べられる食材が増えるので、大人の食事から取り分けで作れる離乳食もでてきますよ。

今回は離乳食後期の進め方について、食べさせる量や固さ、手づかみ食べのポイントをご紹介します。

離乳食後期に移行する目安は?

後期に移行する目安は、生後9ヶ月を過ぎた頃。赤ちゃんに以下のようなサインがでてきたら、後期に進んでみてもよいでしょう。

離乳食後期に移行するサイン

□ 1日2回の離乳食を安定して食べられる
□ 豆腐くらいの固さのものを舌でつぶして食べられる
□ 1回で子ども用茶碗に軽く1杯くらいの量を食べられる

上記はあくまでも目安なので、月齢で考えるのではなく赤ちゃんの食べる様子にあわせて移行してくださいね。

なお離乳食後期に移行しても、離乳食の基本は変わりません。

● 食物アレルギーをチェック
● はじめての食材は1日1口から
● 食材の食べられる時期を確認
● 食材は加熱する
● 赤ちゃんのペースにあわせる

これらのポイントをおさえて、離乳食後期も進めていきましょう。進め方の基本は下記記事を参考にしてください。

離乳食後期の1日のスケジュールは?

離乳食後期スケジュール

※スケジュールは一例です

授乳と離乳食とのバランス

離乳食後期になり3回食となると、栄養の割合は離乳食から約6割、母乳・ミルクから約4割に。栄養源は離乳食がメインになるため、離乳食のあとの授乳は徐々に減っていきます。

欲しがるだけ母乳・ミルクを与えていると食べる量がなかなか増えないこともあるので、離乳食をあまり食べない場合でも日中の母乳・ミルクの量は徐々に減らしてみましょう。

離乳食後期の進め方は?

離乳食後期の進め方

離乳食後期は、上記のようなことを意識して進めてみましょう。

離乳食後期は、歯ぐきでつぶして食べられるようになることを目指す時期です。食事の用意は大変ですが、食材のやわらかさやサイズを変えたり、新しい食材にチャレンジしたりできるとよいですね。

手づかみ食べにチャレンジ!

離乳食後期は、自分で食べる意欲や食べる楽しさを育んでいく時期でもあります。

赤ちゃんが食べ物に手を伸ばすようになったら、やわらかいゆで野菜や食パンなどを平らなお皿にのせて出し、手づかみ食べにチャレンジしてみましょう。

最初はこねこねして遊ぶだけで食べないかもしれませんが、それも食材の固さや形を覚えるために大切なこと。

まわりを汚しても、少しずつ自分で食べられるようになるまで見守ってあげてくださいね。

離乳食後期から味付けをしてもOK!

調味料 料理 砂糖 塩 バター 料理

離乳食後期からは、塩や醤油、味噌、砂糖などの調味料もごく少量なら使えるようになります。

また生後9ヶ月後半くらいからは、少量のバターや油を使ってもOKなので、メニューの幅が広がりますよ。

味付けは必ずしないといけないものではないので、味付けなしでもよく食べるならそのままでよいでしょう。

調味料はなるべく添加物不使用のものを使うと安心です。

食材の固さ・大きさの目安は?

離乳食 後期固さ

歯ぐきでつぶして食べる練習をするために、指でつぶせる熟したバナナくらいのかたさにしましょう。

やわらかくした食材を5〜8mm角ほどに刻み、赤ちゃんの様子をみながら少しずつ大きくしていきます。

小さすぎると噛む練習にならないので、ある程度の大きさは必要です。

手づかみ食べのサイズ

にんじんの場合

手づかみ食べ にんじん

食パンの場合

手づかみ食べ 食パン

手づかみ食べが始まったら、ゆで野菜や食パンなどをサイコロ状やスティック状に切ってあげましょう。

サイコロ状から徐々に大きくするというわけではなく、角切りや棒状を混ぜていろいろな大きさで練習してみてください。

角切りにしたものを棒状にはできないので、まず棒状で用意をして、食べる際に角切りにするのがおすすめです。

スティック状を手で握り、前歯(歯茎)で一口ずつ噛んで食べるように大人が手伝いながら繰り返すことで、自分で食べることが上手になりますよ。

離乳食後期1食分の目安量は?

今回ご紹介する分量はあくまで目安です。個人差があるので、赤ちゃんにあわせて量を調整してくださいね。

後期前半

【炭水化物】
● 5倍がゆ なら 90g
● ゆでうどん なら 60g
● 食パン(8枚切り)なら 25g
いずれかでOK

【ビタミン・ミネラル】
● にんじん なら 30g
● かぼちゃ なら 30g
● ほうれん草 なら 30g
いずれか

● バナナ なら 20g
● りんご なら 20g
● みかん なら 20g
いずれか

【たんぱく質】
● 肉(豚肉など)なら 15g
● 魚(ぶりなど)なら 15g
● 豆腐 なら 45g
● 全卵 なら 1/2個分
● ヨーグルト なら 80g
いずれかでOK

この時期は鉄分が不足しやすいので、赤身の肉やレバー、魚、青菜、海藻、大豆など鉄分の多い食材を積極的に取り入れてみましょう。

ただしレバーは摂り過ぎるとビタミンA過剰症になる可能性があるため、量に注意してたまに与える程度にしてください(※1)。

後期後半

【炭水化物】
● 5倍がゆ なら 90g
● 軟飯 なら 80g
● ゆでうどん なら 75g
● 食パン(8枚切り)なら 30g
いずれかでOK

【ビタミン・ミネラル】
● にんじん なら 40g
● かぼちゃ なら 40g
● ほうれん草 なら 40g
いずれか

● バナナ なら 20g
● りんご なら 20g
● みかん なら 20g
いずれか

【たんぱく質】
● 肉(牛肉など)なら 15g
● 魚(さばなど)なら 15g
● 豆腐 なら 45g
● 全卵 なら 1/2個分
● ヨーグルト なら 80g
いずれかでOK

後半になると野菜などの食べられる量が増えてきますが、果物は糖分が多いので野菜の半分くらいの量にしましょう。

主食は5倍がゆを基本として、食べられるようであれば軟飯にしてもOKです。

離乳食後期の食べさせ方のポイント

離乳食後期 手づかみ食べ

● テーブルのお皿に手が届く位置に座らせる
● 足がしっかり踏ん張れるように調整する
● 食べ物を散らかしても見守る
● 自分で手に持って食べたらたくさん褒める
● 手づかみ食べを練習したあとに、大人が食べさせる

落ち着いて食べられるように、食事用の椅子を用意してあげましょう。

一口で食べる量が増えてくるので、初期から使っていた離乳食用のスプーンをくぼみのあるスプーンに変えるのがおすすめです。

食べ物が喉に詰まらないように、飲み込む前に次々と口に入れてしまいそうになったら止めてあげてください。

離乳食完了期に移行する目安は?

1歳を過ぎた頃を目安に、1日3回の離乳食をほぼ安定して食べられるようになっていれば、赤ちゃんの様子をみて完了期へ移行し始めてもよいでしょう。

離乳食完了期に移行するサイン
□ 3回の離乳食を安定して食べられる
□ 手づかみ食べをしている
□ やわらかめの肉団子くらいの固さのものを歯ぐきでつぶせる

唇が片方に寄っている、片方の頬だけが膨らんでいるなど、口を前後左右上下に動かせていない場合は、まだ歯ぐきをうまく使えていない可能性があります。噛んで食べる練習をもう少し続けてみましょう。

離乳食完了期の進め方は、こちらの記事を参考にしてください。

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