妊娠中は、新しい家族が増えることへの喜びと同時に、いろいろな不安も感じますよね。お腹の中の赤ちゃんが無事に生まれてくるだろうか、お産の痛みを乗り越えられるだろうかといったことをはじめ、出産後の生活や育児に関することまで心配は尽きません。そこで今回は、妊娠中に妊婦さんが抱えやすい不安と、その解消法についてご紹介します。
妊娠中は不安を感じやすいの?
妊娠初期は、流産やつわりといったお腹の中の赤ちゃんやママの体に対する不安を感じることが多いですが、安定期を過ぎると、出産そのものや、出産後の生活、子育てについて不安を感じやすくなってきます。
ママの体や赤ちゃんの成長については、医師や助産師に相談することができますが、経済的なことや育児に関しては、身近な相談相手が見つからず、ママひとりで不安を抱いてしまうこともあるかもしれませんね。
このような不安は、お腹の赤ちゃんへの責任や愛情があるからこそ感じるもので、ママとしての自覚が芽生えた証拠でもあります。
多くのママが経験することなので、あまり心配し過ぎることはありませんが、不安が積み重なってストレスが溜まるのはよくないので、少しでも解消できる方法を見つけていくようにしましょう。
妊娠中の不安とは?
妊娠中は生まれてくる赤ちゃんとの出会いが待ち遠しい一方、様々なことで不安になりがちです。そこで、妊娠中に感じる不安の代表例をいくつかご紹介します。
1. 赤ちゃんの成長・健康状態への不安
妊娠中、ママの最大の関心事はお腹の中の赤ちゃんですよね。それだけに、赤ちゃんが順調に育っているか、障害を持って生まれてこないかなど、赤ちゃんが無事に生まれて来てくれるかどうか不安になってしまうことがあります。
2. 陣痛や出産の痛みへの不安
出産に備えて先輩ママからお産の体験談を聞いたり、インターネットで陣痛について調べたりすることがあると思います。しかし、調べすぎると、逆に「自分は痛みに耐えられるかな…」と不安な気持ちになってしまうことがあります。
3. 薬の服用への不安
妊娠中に風邪を引いたり、発熱してしまうと、薬を飲んでいいのか、それともつらくても我慢すべきなのかと迷うこともあるでしょう。
なかには、あまり深く考えないまま薬を飲んでしまい、飲んだあとで「もしかするとお腹の中の赤ちゃんに影響があるのではないか」と不安になってしまうことも。
4. 高齢出産のリスクへの不安
高齢出産には様々なリスクがあるとされています。もちろん、高齢出産でも問題なく妊娠・出産を迎える人は多くいますが、そうはいわれても不安になってしまいますよね。
妊娠中に感じる産後の不安とは?
出産が近づいてくると、産後に発生する出費や仕事など、より現実的なことで悩むようになる人が多いようです。そこで、以下で妊娠中に抱きやすい産後の不安の代表例をご紹介します。
5. お金の不安
妊娠すると、多くのママが「お金」について不安を感じるようになります。出産や入院にかかる費用や、ベビー用品の購入費など、予想以上に出費がかさみがちです。子供が大きくなるにつれてかかる教育費に不安を抱くこともあるでしょう。
6. 仕事の不安
出産後も仕事を続けるかどうかで悩む人はたくさんいます。
実際には赤ちゃんが生まれてみないと決めるのは難しかったり、そのときの家庭や職場の状況に左右されたりといったことがあるため、とても悩ましい問題で、不安に駆られるのは仕方のないことかもしれません。
7. 時間がなくなることへの不安
子供が生まれて夫婦2人だけの時間がなくなってすれ違い生活になってしまうのではないか、あるいは、自分の時間がなくなって大好きだった趣味を諦めなくてはいけないのではないか、といったことで不安を感じることもあるでしょう。
8. 子育ての不安
妊娠すると、子育てを夫婦で協力してやっていけるか、そもそも自分は子育てに向いているのだろうか、と不安になる人もいます。
特に出産後しばらくは、ママの体が回復していないので、1人で赤ちゃんのお世話と家事をするのには無理があるため、心配になってしまいますよね。
9. 育児環境への不安
親しい人が全くいなかったり、近くに保育園などがなかったりすると、今住んでいるところが子育てに適した環境なのか不安になることもありますよね。
また、子供が生まれることで、ママ友との付き合いや保育園・幼稚園の役員といった、今まで縁がなかった世界に足を踏み入れることになり、不安を感じることもあります。
妊娠中の不安解消法は?
妊娠中の不安な気持ちを解消する方法として次のようなものがあります。参考にしてみてくださいね。
わからないことは調べる
わからないことや、理解できないことがあると不安になってしまいがちです。そこで、インターネットなどを使って、自分が気になっていることや不安に感じていることについて調べてみましょう。
例えば、お金が足りるかわからなくて不安なのであれば、妊娠や出産を支援する制度について調べてみましょう。
そうすると、出産育児一時金や児童手当が支給されたり、地域や働いている会社によってはお祝い金をもらえたりすることがわかって、不安が少し解消されるかもしれませんよ。
ただし、むやみに不安を煽るような情報ばかりを追うのはやめましょう。ほどほどが大切ですよ。
育児やママの体験談に関する本を読む
妊娠中は、妊婦さんの体やお腹の中の赤ちゃんについて書かれている本を読むことが多いですよね。妊娠中期を過ぎたら、育児本や産後のママの心のケアについて書かれた本を読むのもおすすめです。
赤ちゃんのお世話や、お金やママの仕事復帰といった話題について具体的なことが書かれているので、不安に思っていることが解消されるかもしれません。妊娠中から知識を得て、産後の生活をスムーズに始めましょう。
先輩ママに話を聞く
不安なことは、出産・育児を経験した先輩ママに聞くのが一番。赤ちゃんがいるママには育児のこと、幼稚園生や小学生の子供がいるママには教育費や経済面のことを聞いてみるのもいいですね。
今は楽しく子育てをしているママも、妊娠中は同じような不安を持ったことがあるはずです。具体的にどんな不安があって、どのように解決していったかを聞いてみましょう。
ただし、聞きすぎると、出産を迎えるのが怖くなってしまうこともあるので、ほどほどにするのがいいかもしれません。
好きなことに没頭する時間をとる
妊娠前は、仕事に趣味にアクティブな日々を送っていても、妊娠をして体調が不安定だったり思うように体を動かせなくなったりすると、外に出ることが減ってしまいますよね。1人で家で過ごす時間が長くなればなるほど、どうしても不安に感じることも多くなります。
体調のいいときには、昔から好きだった趣味の時間をとったり、友人と食事に出かけたりしましょう。不安だったことをすっと忘れることができ、いい気分転換にもなりますよ。
夫婦で話し合う
パパとしっかり話し合うことも不安の解消につながります。例えば、里帰りをしなかったり両親が近くにいなかったりする場合は、どのように育児や家事を分担するか、妊娠中に夫婦で話し合いをしておくのがおすすめですよ。
子育てで不安を感じているのであれば、どんな環境で、どんな風に子供を育てたいのか、パパと共有しておくといいでしょう。
妊娠中の不安は、溜め込みすぎないように!
妊娠や出産は人生の一大イベントで、自分自身をはじめ、周りの環境も変わってくるため、不安を感じるのは当然のことです。二人目妊娠の人も、上の子はどうしようかと、また別の不安を感じるもの。
経済的な面や仕事と育児の両立に対する不安は、自分ひとりで解決できるものではありません。妊娠中からパパとよく話し合い、お互いの意見や考えを共有しておくようにしましょう。
赤ちゃんが生まれてくることの喜びを夫婦で分かち合いながら、少しずつ不安を解消していけるといいですね。