「イクメン」という言葉が一般的になったものの、「パパが育児をしない」と悩んでいるママもいますよね。パパが育児をしないと、周りの家庭と比べてしまったり、イライラしたりすることもあるかもしれません。
そこで今回は、子育てをしないパパに考えられる理由と、子育てを夫婦で一緒にするためにママができることをご紹介します。
パパが育児をしないのはどうして?
パパが子育てをしない理由は各家庭によって様々ですが、主に以下のようなことが考えられます。理由がわかれば、パパの意識を変える方法が見つかるかもしれませんよ。
一度、夫婦で子育てについてじっくり話し合って、パパの気持ちを聞いてみてはいかがでしょうか。
ママの大変さに気づいていない
パパが育児をしないのが当たり前になっていると、ママに育児の負担がかかって困っていることに気づいていない可能性があります。
また普段ママがしている家事や育児の内容を知らないために、その大変さを理解していないこともあります。
子育てはママがやるものだと思い込んでいる
パパのなかには、「自分は仕事、ママは家事・育児」と役割をきっぱり分けて考えている人も。子育ては自分が関わる領域ではないという気持ちから、なかなか子育てに参加しようとしないのかもしれません。
子育てをしたいけど、どうしていいのかわからない
本当は育児に参加したい、子どもとたくさん関わりたいと思っているのに、行動に移せなかったり、歩み寄るのが苦手だったりするパパもいます。
「以前失敗したからやりにくい」「子どもと2人きりで出かけたいけどどこに行ったらいいのかわからない」など、パパも悩んでいるかもしれません。
育児をしないパパを変えるには?
子育てをしないパパに対して、「こんなに大変なのにどうしてやらないの?」「このくらい察してよ」という気持ちを持ってしまうこともありますよね。
そんなときは、ママが「察してもらうのをやめる」ことから始めてみてはいかがでしょう。
パパがママの大変さに気づいていない場合、察してもらおうとせず、「今の状況が大変でとても困っている」ことを言葉に出して伝えて、理解してもらうのが重要です。
その際、感情的に気持ちをぶつけるのではなく、育児をするためには二人で助け合うことが必要であることをしっかり伝えるようにしましょう。
大変な状況であることを理解してもらえたら、次は育児を一緒にやってみるのがおすすめです。
いざオムツ替えやミルク作りをしようとしても、慣れていないパパは手際が悪いので、ママはダメ出しをしたくなることもありますよね。そんなときも、その気持ちをグッと我慢して、パパが慣れるまで何度かやり方やコツを教えてあげてください。
育児をしないパパへの接し方は?
ここからは、パパと一緒に子育てをしていくために、パパへの接し方で心がけてみてほしいことをご紹介します。
感謝の気持ちを言葉で伝える
おむつ替えや洗濯も、家事・育児に慣れていないパパにとっては、最初は難しいものです。
ママとしては「当たり前でしょう」と思うかもしれませんが、「ありがとう」と言葉で伝えてみましょう。お互いにやって当たり前と思っているのはつらいですし、誰だって感謝されるのは嬉しいもの。
感謝されるとパパも前向きな気持ちになり、徐々に主体的に取り組むようになったり、ママへの感謝の気持ちに気づいたりすることもありますよ。
ダメ出しはしない
いざパパが子どものお世話をすると、スピードが遅かったり手際が悪かったりしてスムーズに進まず、ママはついイライラしてしまうこともありますよね。
しかし、できたときには思い切り褒めたり、失敗しても前向きな言葉をかけたりするようにしましょう。相手を減点方式ではなく、加点方式でみることが大切ですよ。
不満な部分を伝えることは必要ですが、がっかりした態度で文句を言うとお互いにイライラしてしまうので、ぐちぐち言わないこともポイントです。
得意分野は任せる
育児を頼むときは、子どもの送り迎えや散歩、寝かしつけなど、パパが得意そうなことを頼むようにしてみましょう。
たとえ担当するものがママより少なくても、1つでもパパが責任をもつことがあると、夫婦の育児に対する責任感のバランスが取りやすくなっていきます。
子どもと2人きりで過ごす時間を作る
家にいるのはほぼ休日だけというパパは、子どもと2人きりになる機会が少ないですよね。そんなときは、子どもとパパが2人だけでお出かけをしたり、食事をしたりする時間を作ってみましょう。
ママは最初不安かもしれませんが、パパにしかできないことを見つけたり、自分が普段からどれだけママ任せになっているかを知ったりするきっかけとなり、日常的に子育てをするようになるかもしれませんよ。
夫婦で一緒に子育てをするために、できることから始めよう
パパが子育てをしないとママの不満がどんどん溜まってしまうかもしれませんが、ママの言葉や行動次第で変わる可能性も十分にあります。
パパ自身も、子育てに関わりながら少しずつ楽しさややりがい、夫婦で一緒に取り組むことの意義を感じるはずです。
ママも仕事や家事・育児で大変ななかでパパの意識を変えていくのは根気のいることですが、二人で親として成長するために必要な経験と捉え、できることから試してみてくださいね。
またママが一人で不満を抱えるのは、心身にとってよくありません。家族や友人と話したり、地域の児童相談所や子育て支援センターに相談したりして、少しでも心がラクになるといいですね。