妊娠中にヘアカラーはしてもいい?カラーリングの影響は?

監修専門家 看護師・助産師 岡 美雪
岡 美雪 看護師・助産師を免許を取得後、未熟児病棟、脳神経外科病棟、産科病棟で医療業務に従事。その後、医療現場での経験を活かして、青年海外協力隊の看護職としてアフリカに2年間駐在し、現地の医療技術向上に貢献。日... 監修記事一覧へ

妊娠中でも、できれば普段通り美容院に行きたいと思うママは多いのではないでしょうか。しかし、気になるのが妊娠中のヘアカラー。胎児に影響があるのではと心配に思うかもしれませんが、実際には妊娠中に髪を染めている人もいます。そこで今回は、妊娠中にヘアカラーはしてもいいのか、カラーリングは胎児に影響するのか、美容院に行くときの注意点などをご紹介します。

妊娠中のヘアカラーは胎児に影響があるの?

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妊娠中のヘアカラーが胎児に影響があるかどうかは、医学的にはわかっていません。

妊娠中に髪を染めると、カラーリング剤の成分が体内に入り、胎児に影響するという噂もありますが、医学的根拠はないようです。

ただし、だからといって「妊娠中にヘアカラーをしても大丈夫」というわけではありません。その理由について、この後詳しくご説明していきます。

妊娠中に市販のヘアカラー剤を使って髪を染めてもいいの?

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スーパーや薬局などで簡単に購入できる市販のヘアカラー剤。その手軽さから、妊娠中に市販のヘアカラー剤を購入して自宅で髪を染めようと考える妊婦さんもいるかもしれません。

しかし市販のヘアカラー剤を妊娠中に使うことは推奨されていません。妊娠中はホルモンのバランスが変化しているため、頭皮や皮膚が刺激に対して敏感な状態になっている可能性があり、ヘアカラーによってかぶれてしまうことがあるからです(※1)。

妊娠中に美容室でヘアカラーしてもいい?

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「市販のヘアカラー剤はダメでも、美容室でなら髪を染めてもいいのでは」と考える妊婦さんもいるかもしれません。しかし残念ながら、業務用のヘアカラー剤も妊娠中に使用することは推奨されていません。

美容室によっては、「妊娠中でもカラーリングできます」と言われることがあるかもしれませんが、消費者庁の指導により、日本ヘアカラー工業会は「妊娠中は頭皮や皮膚が敏感な状態にあるのでヘアカラー剤を使用すべきではない」と自主基準を設けています(※1)。

その理由は市販品と同じで、肌に異常が起こる可能性があるからです。

妊娠中にヘアカラーをするとどんな影響が?

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妊娠中にヘアカラーをするべきでない理由は、前述の通り、妊娠中はヘアカラーによって肌のかぶれが起こりやすくなっているからです。

一般的に「ヘアカラー剤」とされているのは、医薬部外品のヘアカラー剤で、酸化染毛剤(ヘアカラー、白髪染めなど)、脱色剤・脱染剤(ヘアブリーチなど)など様々な種類があります。

酸化染毛剤にはパラフェニレンジアミンやメタアミノフェールといった物質が含まれており、アレルギー性接触皮膚炎を引き起こす可能性があります。

脱色剤・脱染剤は過酸化水素水などが毛髪のメラニン色素を分解することによって脱色します。酸化染毛剤よりアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすことは少ないものの、刺激性接触皮膚炎を引き起こす可能性があります。

アレルギー性接触皮膚炎や刺激性接触皮膚炎になると、皮膚に痛みを感じることが多く、かゆみや水ぶくれができたり、腫れてしまったりすることもあります。

さらに酸化染毛剤を使用してアレルギー反応を起こした場合には、蕁麻疹やめまい、嘔吐などがあらわれるアナフィラキシーになる可能性もあります(※2)。

妊娠中にどうしてもヘアカラーをしたい場合には?

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「妊娠中に髪の色が変わってしまうのは嫌」という妊婦さんもいるでしょう。どうしても妊娠中にカラーリングしたい場合は、化粧品に分類される「染毛料」であれば使うことができるかもしれません。

染毛料には、効果が比較的長続きする「半永久染毛料」と、あくまでその場限りで髪を染められる「一次染毛料」があります。

「ヘアマニキュア」「カラーリンス」「カラートリートメント」といった製品が半永久染毛料、「ヘアマスカラ」「ヘアファンデーション」「カラースティック」などの製品が一次染毛料です(※3)。

ただし染毛料にもアレルギーを起こしうる化学染料が含まれていたり、自然成分であっても妊娠中の体に変化が起こったりする可能性もあります。

医師に相談して許可を得るか、成分がはっきり安全であると確認できない限りは、使わない方がいいでしょう。

妊娠中は、ヘアカラーを出産後の楽しみに!

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女性にとって、おしゃれはストレス発散にも繋がるもの。つわりなどでつらいとき、「せめて髪を染めて気分転換を…」と思う気持ちは当然です。

しかし妊娠中は自分が考えている以上に体に変化が起こっているので、いつもは問題なかったヘアカラーで、肌がかぶれてしまったり、アナフィラキシーに陥ったりしてしまう可能性もあります。

ヘアカラーは出産後の楽しみにとっておいて、他のことで気分転換をはかりましょう。

結婚式やパーティに出席するときなど、どうしても髪を染めたい場合は、医師に相談して許可が下りれば、ヘアマスカラやヘアファンデーションなどを使って一時的にカラーリングを楽しんでくださいね。

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