妊娠11週!エコー写真やお腹の大きさは?出血は流産かも?

監修専門家 看護師、助産師 河井 恵美
河井 恵美 看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。救急、外科外来等も経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外... 監修記事一覧へ

妊娠11週は、妊娠3ヶ月目最後の週です。妊婦健診で病院に足を運ぶにつれて、赤ちゃんの存在を強く感じるようになってきたのではないでしょうか?妊娠11週になると子宮も成長し、お腹が少しふっくらしてきますよ。今回は妊娠11週の妊婦さんの体の状態、お腹や胎児の大きさをエコー写真と一緒にご説明します。気になる出血や腹痛と流産の関係についても確認しておきましょう。

妊娠11週の妊婦さんの状態は?お腹の大きさは?

グラフ 黒板

妊娠11週の子宮は大人の握りこぶしほどの大きさになりました。お腹を触ると少しふっくらしているのがわかると思います。ピッタリした服を着ていると、周囲の人からお腹がふっくらしていることを気づかれるかもしれません。

体内では、胎児と母体をつなぐ胎盤が着実に形成されています。完成はもう少し先の妊娠15週頃です。

胎盤ができあがると、ママの体内で生産されていたプロゲステロン(黄体ホルモン)が胎盤で作られるようになります。この結果、ママの体へのプロゲステロンの直接的な影響がなくなり、基礎体温が高温期から低温期に移行するなどの変化が現れますよ。

妊娠11週を過ぎればつわりが落ち着き始める?

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つわりは妊娠8~11週頃にピークを迎える人が多く、妊娠12~16週頃には症状自体が消失することが多いものです。そのため、妊娠11週を過ぎれば、つわりもかなり落ち着いてきますよ。早い人ではもう、つわりの症状がやわらいでいるかもしれません。

今までずっと悩まされてきたつわりから解放されると、食欲が戻って色々なものをたくさん食べたくなると思います。しかし、つわりを克服したあとは体重増加に注意しなければなりません。

食べたいものを好きなだけ食べてしまうと、体重が急激に増えて胎児や母体に悪影響を及ぼします。妊娠高血圧や妊娠糖尿病などのリスクを高め、分娩時には難産になる可能性も高まります。妊娠11週は、妊娠前と比べて1日あたり+50キロカロリーほどの摂取を心がけたいですね(※1)。

つわりから解放されたとしても、体重管理を心がけてバランスのよい食事をとりましょう。つわりで体重が落ちてしまった人は、医師と相談しながら適切な体重増加を目指して食事をするようにしてくださいね。

妊娠11週の胎児の大きさは?エコー写真で見えるものは?

妊娠11週

妊娠11週の赤ちゃんは体が大きくなってきて、外見上は2頭身から3頭身に近くなってきました。身長は約9cm、体重は約20gです(※1)。目や鼻などの顔のパーツが徐々にできあがり、口はほとんど完成しています。

妊娠10週までは、腸がへその緒に入り込むことがありますが(生理的臍帯ヘルニア)、妊娠11週には赤ちゃんの下腹部へと移動し、消化の練習など機能し始めています(※2)。これと同時にすい臓や胆嚢など、消化にかかわる臓器も成長していますよ。

また、エコー写真では判断できませんが、外陰部に男女の違いが現れてくる頃です。

妊娠11週の赤ちゃんは尿を排泄している?!

コップ 水

妊娠11週の赤ちゃんは、ママのお腹のなかでおしっこをしているかもしれません。腎臓ができあがったことで、赤ちゃんは胎内の羊水を飲み込み、膀胱から尿を排泄するようになります。羊水を体に取り込むことで栄養を吸収し、発達が促されているのです。

排出される尿の量は妊娠の経過とともに増加していき、妊娠中期以降は羊水のほとんどが赤ちゃんの尿で形成されるようになります。

赤ちゃんがおしっこをしていると聞くと、「子宮の中が汚れるのでは?」と疑問に思うかもしれませんが、羊水中の老廃物はへその緒を通じてママの体に排出されるため、赤ちゃんのおしっこに老廃物は含まれません。羊水は絶えず入れ替わっているので、赤ちゃんに害を及ぼすことはありませんよ。

妊娠11週までに出産予定日が修正されるかも?

計算機

妊娠初期の週数は、ママの生理周期と最終月経日からおおまかに算出されたものです。この算出方法は生理が28日周期であることを前提としているため、生理周期が不安定な人や、28日周期でない人には当てはまりません。

そのため、胎児の大きさにほとんど個人差が出ない妊娠8~11週の間で、胎児の頭のてっぺんからお尻の突出部までの長さを表す「頭殿長(CRL)」を超音波で測定し、正確な妊娠週数と出産予定日を確定させます。

遅くても妊娠11週頃までに修正されますが、特に変更がないこともあるので、誤差を修正するくらいの感覚でおおらかに構えていてくださいね。

妊娠11週に腹痛や出血!早期流産の確率は?

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妊娠初期の流産は、妊娠12週が大きな境目です。流産が起こる確率は全妊娠の8~15%ほどで、妊娠週数別でみると、妊娠5~7週が22~44%、妊娠8~12週が34~48%、妊娠13~16週が6~9%です(※3)。妊娠11週を乗り越えれば、グッと流産の確率が下がるといえます。

早期流産は胎児の染色体異常や発育不全などが主な原因で、ママが気をつけていても防げないことがほとんどです。しかし、「切迫流産」などの場合は流産を防げることもあるので、腹痛や不正出血が現れたときには早めに産婦人科に相談してください。

妊娠11週を過ぎると妊婦健診が4週に1回へ

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妊娠11週までは胎盤が未完成で不安定な状態だったので、2週間に1回の頻度で妊婦健診が行われていました。しかし、妊娠12週以降は安定してくるので、妊婦健診の回数は一般的に4週間に1回になります。妊婦健診の回数が少なくなることに不安を感じるかもしれませんが、順調に赤ちゃんが成長している証だと考えてくださいね。

ただし、医師や病院の方針によっては、妊娠12週以降も2週間に一度健診を受けるよういわれることもあります。自分の通う病院はどのようなスケジュールを組まれているか、事前に確認しておきましょう。

妊婦健診の回数は少なくなったとしても、腹痛や不正出血などの異常を感じたら早めに医師に相談してくださいね。体の状態によっては、次回の検診までの日程が短くなることもあります。

妊娠11週頃の妊婦健診では血液検査を忘れずに

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妊娠初期の妊婦健診で行われる血液検査は、その後のマタニティライフを安心して過ごすためにとても大切です。血液検査だけでもママの病気や体質がわかり、母子感染を防いで、トラブルにも対処できるようになります。

ただし妊娠初期の血液検査は、血液型検査や、B型肝炎・C型肝炎、HIV、風疹ウイルスの抗体検査など、かなりの項目数の検査を行います。

その分高額になり、母子手帳と一緒にもらえる補助券を利用しても1万円以上の費用がかかることが多いので、金額的な不安があれば、事前に産婦人科の医師に確認しておきましょう。

妊娠11週を過ぎるとつわりも体調も落ち着いてくる

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妊娠11週を終えると、流産の心配も少なくなり、つわりによる吐き気や嘔吐などの苦しみからも開放され始めるはずです。個人差があるので一概にはいえませんが、体調の良い日が少しずつ増えてきますよ。

「安定期」といわれる妊娠16週はまだ少し先ですが、妊娠12週になれば体調が安定する一区切りともいえます。落ち着いてきたからといって無理はせず、ゆったり過ごしてくださいね。

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