妊娠12週はつわりが治まる?エコー写真、胎児・お腹の大きさは?

監修専門家 看護師、助産師 河井 恵美
河井 恵美 看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力... 監修記事一覧へ

妊娠12週は、妊娠4ヶ月の最初の週です。安定期はもう少し先ですが、ママの体と赤ちゃんの状態が安定し始める時期といわれています。これまでつわりに悩まされていた人も、体調の良い日が少しずつ増えてきますよ。今回は妊娠12週の妊婦さんと赤ちゃんの状態、お腹の大きさやつわりの変化など、エコー写真からわかることもあわせてご紹介します。

妊娠12週の赤ちゃんの大きさは?エコーで何がわかる?

妊娠12週

妊娠12週からは、胎児の頭蓋骨の外側から反対側の頭蓋骨の内側までの距離である「児頭大横径」や、太腿の骨の長さである「大腿骨長」が計測できるようになります。

また、赤ちゃんはすでにママのお腹のなかでおしっこをし始めていますが、妊娠12週以降はエコー検査でその様子がわかるようになります。運がよければ、妊婦健診のときにおしっこをする様子が見えるかもしれません。この頃から、赤ちゃんが口をあけてあくびをしているような様子を確認できることもあります。

妊婦健診のたびに様々な数値や動きが見られるようになり、赤ちゃんの成長がますます実感できるようになります。撮影したエコー写真は、アルバムに保管しておくと見返したいときに便利ですよ。

妊娠12週の妊婦さんの状態は?お腹の大きさは?

女性 お腹

妊娠12週には子宮が手の拳より大きくなり、お腹のふくらみが少し目立ってきます。これまで着ていた服がきついと感じたときは、ワンピースなどのゆったりとした服を着て、お腹周りの血流を遮らないようにしてください。

パンツスタイルが中心の人は、特にお腹周りの締め付けがきつく感じます。妊娠後期まで使えるマタニティジーンズやマタニティパンツを、早めに購入するのがおすすめですよ。

お腹のふくらみが目立ち始めたといっても、周囲の人から気づかれることはまだあまりありません。交通機関などを利用するときは、マタニティマークをつけておくと安心です。

妊娠12週につわりが治まる?

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妊娠12週にはつわりのピークが過ぎ、症状が治まりはじめます。個人差はありますが、ほとんどの妊婦さんは妊娠12~16週の間につわりが治まります(※1)。

すべての妊婦さんが妊娠12週を過ぎればつわりがなくなるというわけではありませんし、一度治まったと思ってもぶり返すこともあります。個人差があるものなので、妊娠12週でまだつわりがひどい人も、心配しすぎずる必要はありません。もう少しで治まると思って乗り切れるといいですね。

妊娠12週を過ぎてもアルコールや薬には気をつけて

注意

妊娠5~11週までの間は「器官形成期」と呼ばれ、とても重要な臓器が作られる時期です。この時期は薬などの成分が胎児に悪影響を及ぼしやすく、奇形などを引き起こす危険性が高くなっています。つまり、妊娠12週を過ぎれば、お腹の赤ちゃんに与える影響は小さくなってくるといえます。

ただし、器官形成期を過ぎたとはいっても、外の世界で生きていくために必要な器官がすべて完成したわけではありません。胎児は今後も成長を続けるため、アルコールやタバコを摂取していると、発育の遅れや、出生時の低体重などに繋がる可能性もあります。

実際、タバコを吸っていた妊婦さんは、子供の出生体重が平均200g少なく、低出生体重児が産まれる頻度は約2倍高いという報告もあります(※2)。

薬やアルコール、タバコなどは妊娠初期にかぎらず、妊娠期間中を通じて注意すべきものです。アルコールやタバコは控え、薬は妊娠していることを伝えた上で、医師の指示に従って使用してください。

妊娠12週はマイナートラブルが続くの?

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妊娠12週頃につわりが落ち着いてくると、今までは気にならなかった他のトラブルが気になるようになってきます。この時期に見られるマイナートラブルには、腰痛や頻尿、便秘などがあります。つらいときは、それぞれ下記のような対処法を試してみてください。

腰痛

関節を緩める作用のある「リラキシン」というホルモンによって腰まわりの筋肉に負担がかかり、腰痛が起きることがありますが、これは大きくなってきた子宮を支えるために必要な働きです。体重が増えすぎると腰への負担もその分大きくなるので、体重管理を心がけましょう。

また、お腹が大きくなってきて寝返りをうちづらくなることも、腰痛を悪化させる原因になります。抱き枕を使って、シムスの体位でリラックスして寝るのがおすすめですよ。

頻尿・便秘

頻尿や便秘は、子宮が大きくなり、膀胱や腸を圧迫することで引き起こされます。頻尿の場合は、我慢せずにトイレに行くようにしてください。ふとした瞬間の尿もれが気になる場合は、市販の尿漏れパッドなどを使用すると安心です。

便秘がひどいときは、食物繊維を多く摂るようにしましょう。また、腸の働きは運動することで活発になるので、つわりが落ち着いて体調のよい日は散歩に出かけるのもいいですね。

あと1ヶ月もすれば安定期に入り、マタニティヨガやマタニティスイミングを始められるようになります。通えそうな教室を今から探しみるのも、気分転換になりますよ。

妊娠12週以降の流産の可能性は?

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妊娠12週を過ぎると流産の確率がぐっと下がりますが、全くなくなるわけではありません。

妊娠12週以降の後期流産は、妊婦さん全体の約1.6%で起こります(※1)。その原因は、絨毛膜羊膜炎や子宮奇形、子宮頸管無力症など、母体側の異常です。

妊娠12週を過ぎたからといって油断せず、出血や腹痛などの違和感があれば、かかりつけの産婦人科に早めに相談してくださいね。

また、妊婦健診をきちんと受けることが、流産の早期発見・早期治療につながります。妊婦健診は病院から決められたスケジュールどおりに受けるようにしてくださいね。

妊娠12週も体重管理を心がけて

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妊娠12週以降はつわりが段々と落ち着いてくるので、食欲が増してきます。何も食べられなかった反動で、好きなものをたくさん食べたい衝動に駆られるかもしれませんね。

しかし、妊娠中に体重が急激に増えると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症のリスクが高まります。

日本産科婦人科学会によると、妊娠前にBMI値が18未満だった人は10~12kg、18~24までの人は7~10kg、24以上の人は5~7kgの体重増加が望ましいとされています(※3)。

胎児の成長にともなって体重は自然と増加していくものですが、増えすぎないように体重管理に気をつけてください。

妊娠12週には出生前診断を受けるか決断を

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新生児の3~4%には、ダウン症や染色体異常など、何らかの異常があるといわれています(※1)。このような異常があるかどうかを胎児のうちに検査することを、「出生前診断」といいます。

診断方法にはいくつか種類があり、費用も1万円ほどの手軽なものから、20万円以上する高額なものまで様々です。ただし、どの方法でも検査結果が100%正しいというわけではなく、生まれてくるまで「絶対」はありえません。

出生前診断を受けるきっかけは人それぞれです。どんな結果が出るかはわからないので「本当に出生前診断をしたほうがいいのか?」と夫婦でしっかり話し合いましょう。結果をどう受け止めるかも事前に考え、夫婦で納得の行く決断をしてくださいね。

出生前診断を考えている夫婦に向けてカウンセリングを実施している病院もあるので、悩んでいる人はまず専門家の意見も聞きながら、検査を受けるのかどうかを判断してみてはいかがでしょうか。

妊娠12週を過ぎても無理のない生活を

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妊娠12週はまだまだ体調が安定しない時期です。妊婦健診は4週間に1回になりますが、違和感があれば早めに医師に相談してくださいね。普段も疲れたときには体を休め、ゆっくりと、無理のないよう過ごしましょう。

少しふくらんできたお腹に手を当てて赤ちゃんのことを考えると、自然とやさしい気持ちになれますよ。今しか味わえない赤ちゃんと2人だけの時間を、存分に楽しんでくださいね。

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