妊娠中に出血!妊婦の不正出血にはどんなトラブルがあるの?

妊娠中は様々なトラブルがつきものです。安静にしていれば自然に治まることもあれば、病院で適切な対処が必要になる場合もあり、日々の体の変化が気になりますよね。特に、妊娠中の不正出血は、時期によって母体や胎児の命にかかわることもあるので注意が必要です。そこで今回は、妊娠中の不正出血の原因を妊娠初期・中期・後期にわけてご紹介します。

妊娠中に不正出血が見られるのは危険なの?

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妊娠する前なら、生理で定期的に性器からの出血があります。生理は成熟した子宮内膜が剥がれ落ちて起こる自然な現象なので特に心配ありません。一方で、生理以外の原因で出血するのは「不正出血」と呼び、子宮内の傷や炎症、感染症などが関係していることもあります。

妊娠中は生理が止まっているので、「出血=不正出血」と考えられます。そのため妊娠中の不正出血は、何らかのトラブルの可能性が高いといえます。

出血する時期によって原因は違ってくるため、以下でそれぞれの違いをご説明します。

妊娠初期(妊娠4〜15週)の不正出血の原因は?

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妊娠した直後、いわゆる妊娠超初期には、少量の出血や腹痛が起きることがあります。たとえば、排卵するときに現れる「排卵出血」、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる「着床出血」などです。これらはホルモンバランスの変化によって起こる現象なので、過度な心配はいりません。

しかし、妊娠していることがわかり、妊娠5〜6週目頃に入ってから出血が起こった場合は主に以下の原因が考えられます。

切迫流産・流産

妊娠22週未満で妊娠が継続できなくなることを流産といいますが、流産の一歩手前の状態が切迫流産です。性器からの不正出血が見られるのが一般的です。

胞状奇胎

「胞状奇胎(ほうじょうきたい)」とは、受精卵が着床した後に「絨毛細胞」という胎盤や卵膜へと変化する細胞だけが異常増殖することをいいます。絨毛細胞が異常増殖すると水泡状になって子宮内を覆い尽くします。胞状奇胎では妊娠を継続することはできず、徐々に出血などの自覚症状が見られるようになります。

子宮外妊娠(異所性妊娠)

本来であれば子宮内膜に着床するはずの受精卵が、子宮内膜以外に着床して根をはってしまうのが子宮外妊娠です。妊娠を継続することはできませんが、放っておくと受精卵が成長して出血や下腹部の痛みなどを引き起こします。週数が進むほど出血量が増えて痛みもひどくなります。

絨毛膜下血腫

着床した受精卵は胎盤を作るために絨毛と呼ばれる組織を子宮内膜へ伸ばします。この過程で子宮内膜の血管が壊されて出血し、血腫になってしまうのが絨毛膜下血腫です。症状として微量の出血が見られ、血腫が大きくなると流産につながることもあります。

妊娠中期(妊娠16〜27週)の不正出血の原因は?

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妊娠中期に不正出血が見られたときも、お腹の赤ちゃんに何らかのトラブルが起きているかもしれません。主に以下の原因が考えられます。

切迫早産・早産

妊娠22週目以降は、妊娠が継続できなくなることを早産といいます。妊娠中期の前半は後期流産に当たり、妊娠22週目を過ぎれば赤ちゃんが外の世界でも生きられる可能性があるので、「早産」として扱われます。早産の一歩手前の状態が切迫早産です。切迫早産・早産のときは少量の出血・腹痛などが自覚症状として現れます。

前置胎盤

妊娠16週には胎盤の形はほぼ完成します。しかし、この胎盤が子宮口に近い場所にあると「前置胎盤」と呼ばれ、稀に出血が見られることがあります。特に胎盤が子宮口を塞ぐようになっていると、出血量が多くなります。胎盤の位置次第で妊娠を継続できなくなるケースもあります。

子宮頸管無力症

「子宮頸管無力症」は、赤ちゃんが産まれるまで閉じているはずの子宮口が早い段階で開いてしまうトラブルです。流産や早産を引き起こす可能性がありますが、あまり自覚症状はありません。稀に不正出血を起こすことがあるので注意が必要です。

常位胎盤早期剥離

常位胎盤剥離とは、赤ちゃんがまだお腹の中にいるうちに、胎盤が子宮の壁から剥がれてしまうことをいいます。胎盤が剥がれると子宮壁から出血し「胎盤後血腫」という血の塊が、子宮壁と胎盤の間にでき、赤ちゃんと母体を危険にさらすトラブルです。

症状は重症度により様々ですが、重いときほど出血が見られやすくなります。下腹部痛も強くなり、お腹は板のように硬くなるのが特徴です。

妊娠後期(妊娠28〜39週)の不正出血の原因は?

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妊娠後期の出血は、妊娠中期と同じ原因が考えられます。切迫早産・早産や前置胎盤、常位胎盤早期剥離などです。妊娠後期には赤ちゃんが生まれやすくなっているので、頻繁にお腹が張ったり、石のように硬くなったりしているときは切迫早産の可能性が高いといえます。お腹の変化に出血を伴うときは切迫早産を疑いましょう。

妊娠37週以降を「正産期」と呼び、赤ちゃんはいつ生まれてもよい時期です。この時期の出血は体のトラブルではなく、「おしるし」と呼ばれる出産兆候の可能性があります。出産が迫ると子宮口の蓋をしていた「粘液栓」と呼ばれるゼリー状のかたまりが剥がれおち、「卵膜」という赤ちゃんを包んでいる袋が剥がれて出血が起こるのです。おしるしが出てから数日後には陣痛が始まるといわれているので、心の準備をしておいてくださいね。

妊娠中に不正出血が続いたら病院へ

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妊娠中に出血が見られたら、なんらかのトラブルの可能性があると考えましょう。何の異常もない出血が起こることもありますが、妊娠中は何があるかわかりませんので注意しておくに越したことはありません。どの時期にどんな出血の原因があるのかを知っておくと冷静に対処できますよ。

妊娠中の出血は勝手な自己判断はせずに、まずはかかりつけの産婦人科に相談することです。「まだ大丈夫かな?」「このくらいで病院に行ったら迷惑かな?」と考えず、病院に連絡してください。躊躇せずに、早め早めの対処を心がけましょう。

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