【おしるしとは?】おしるしから陣痛・出産までの時間や流れは?

監修専門家 看護師、助産師 河井 恵美
河井 恵美 看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。救急、外科外来等も経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外... 監修記事一覧へ

出産予定日が近くなって少し出血があると、「おしるしかも?」と気になってしまいますよね。「おしるし」はお産が近づいているサインですが、おしるしがあってから陣痛や出産まで時間がかかることもあり、不安になる妊婦さんも多いようです。そこで今回は、おしるしがあってから陣痛まではどれくらい時間がかかるのか、また、陣痛がなかなか来ないときはどんなことに気をつけたらいいのかを、「こそだてハック」読者アンケート(※)に寄せられた声を交えながらご説明します。

おしるしとは?出産までに必ずあるの?

赤 ピンク

おしるしとは医学用語で「産徴」といい、お産が近づいて子宮口(子宮頸管)が開いてきた兆候です。子宮口が開いてくると、赤ちゃんを包んでいる卵膜と子宮壁の間にすき間ができ、少量の出血が起こります。これが「おしるし」です。

おしるしは必ずくるものではなく、おしるしがないまま陣痛や破水が始まって出産に至る妊婦さんもいます。

おしるしの量や色は?

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おしるしの見た目は、「ピンク色や茶色の血の混じったおりもの」と表現されることが多いですが、実際にはピンク色や茶色だけでなく、褐色や鮮血のような赤色といったケースもあり、妊婦さんによって様々です。半透明で、おりものと見分けがつかないこともあります。

おしるしの量も、少し下着につく程度のものから、生理の始まりのような量のものまで様々です。

おしるしかなと思ったときは、落ち着いて様子をみるようにしましょう。

ただ、生理の出血よりも多いおしるしはないと言われています。生理の2日目の出血よりも多い場合は、病院を受診してくださいね。

おしるしから陣痛・出産まで時間はどのくらい?

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おしるしから陣痛までの時間や期間には個人差があります。おしるしがきた当日に陣痛が始まる人もいれば、1〜3日後に陣痛が始まる人もいます。また、陣痛が始まってからおしるしが見られる妊婦さんもいます。

体験談

朝6時におしるしがあり、その日の夕方から軽い腹痛、夜中にひどい生理痛のような痛みに変わり、夜0時に入院。その後、16時間半の陣痛に耐えた末、分娩台に上がって20分で出産となりました。(ゆうまママさん・30代)

おしるしから出産までの時間も妊婦さんによって違います。おしるしの後にすぐに陣痛がきても、子宮口がなかなか開かず出産まで時間がかかる人もいます。一方で、おしるしから5日経ってようやく陣痛がきて、それからはスピード出産だったという人もいます。

また、前述のようにおしるしがないまま陣痛が来てお産を迎える妊婦さんも多いので、おしるしがなくても不安になることはありませんよ。

おしるし後、陣痛がこないときはどうする?

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おしるしがあってから1週間以上も陣痛がこないこともあります。「赤ちゃんは大丈夫かな?」と心配になるかもしれませんが、前述のように、陣痛がくるまでの時間には個人差があるので、神経質になる必要はありません。赤ちゃんが普段通りに動いてるかどうかを確認しておきましょう。

ただし、心配なときや、体に変化があったときは、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。

出産予定日を大幅に過ぎているなど、医師が必要と判断すれば、子宮頸管を広げるための処置を行ったり、陣痛促進剤(誘発剤)を使ったりして陣痛を起こすこともあります。

体験談

破水とおしるしが同時に来たものの、赤ちゃんがなかなか降りてこず、子宮口があまり開いていなかったので、入院してからひたすら階段の昇り降りやスクワットをしていました。それでも降りてこず、バルーンを投入。翌日に陣痛促進剤を打って出産しました。(ばんびさん・30代)

おしるし後に陣痛がなかなかこないと、「陣痛に気づいていないのかも…」と心配する初産婦さんも少なくありませんが、陣痛がくると規則的なお腹の張りが除々に強くなっていくので、気がつくものです。

陣痛の初めの方は、痛いとは限りません。もちろん初めから痛いと感じる人もいますが、お腹の張りがいつもよりも強い、腰が重だるいなど、感じ方は様々です。リラックスして、陣痛がきたときのための準備を進めておきましょう。

おしるしがきたら何をすればいいの?

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おしるしがあっただけなら、特に安静にする必要はありません。すぐにお産が始まるわけではないので、家事や買い物、お風呂など、いつもと同じ生活をしながら、焦らず冷静に対処しましょう。

おしるしがあった後、しておくべきことは入院準備の確認です。まだ準備が終わっていない場合は、いつお産になってもいいように、荷物をまとめておきましょう。いざ陣痛が来ると、慌ててしまったり、痛みで動けなくなることもあるため、おしるしがきたタイミングで入院に必要な荷物を確認しておき、玄関先などすぐ持ち出せる場所に置いておくといいですね。

おしるしの後、「陣痛がきた」と思ったら、陣痛の始まりから次の陣痛の始まりまでの時間の間隔を測り、かかりつけの産婦人科へ連絡します。病院側への状況説明は、妊婦さん本人が一番正確で、医師や助産師も妊婦さんの声の感じからたくさんの情報を読み取るので、よほどつらくない限りは、できるだけ自分で連絡するようにしましょう。

おしるしがこんなときはすぐ病院へ!

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妊娠37週以降の正期産の時期に、粘り気のある少量の出血があれば、通常のおしるしです。しかし、次に挙げるケースの場合は、おしるしではなく危険を伴う出血の可能性があるので、お腹の痛みがなくても、すぐに病院へ連絡しましょう。

妊娠37週未満に出血があった

妊娠37週未満で不正出血が見られた場合、切迫早産や早産の兆候かもしれません(※1)。

赤ちゃんが未熟な場合は、できるだけ早産の進行を食い止める必要があるので、病院を受診して適切な処置を受けましょう。

出血だけでなく腹痛もある

出血量が少なくても、お腹の強い痛みや持続的な痛み(間隔があかず、ずっと痛い)、お腹がずっと張っていて硬いなどの症状がある場合、胎盤が子宮壁から剥がれてしまう「常位胎盤早期剥離」の恐れがあります(※1)。

特に、お腹がカチカチに張っている場合は危険な状態である可能性があるので、すぐ病院へ連絡しましょう。

出血量が多い、出血が止まらない

生理の始まりくらいの少量の出血ならおしるしだと考えられますが、それ以上の量や血の塊が出るとき、出血がダラダラ止まらないときは、おしるしではない可能性が高いため、病院へ連絡しましょう。

また、破水している場合はすぐに受診する必要があるので、出血が少量でも判断に迷うときは、かかりつけの産婦人科に相談してください。

おしるしから陣痛までは落ち着いて過ごそう

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おしるしは出産兆候の一つです。しかし、すぐに陣痛がきて赤ちゃんが生まれるとも限らないので、焦らずゆったりとした気持ちで、お産に向けて心と体の準備ができるといいですね。

また、おしるしがなくても心配になったり焦ったりする必要はありません。お産は破水や陣痛から始まることもあるので、できるだけリラックスしながら、お産のときを待ちましょう。

※アンケート概要
実施期間:2017年5月26日~6月4日
調査対象:陣痛・出産の経験がある「こそだてハック」読者
有効回答数:369件
収集方法:Webアンケート

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