早産とは?原因や兆候、予防法は?妊娠34週が分岐なの?

「妊娠初期は流産のリスクが高いけど、妊娠16週を過ぎて安定期に入れば赤ちゃんもしっかりしてくる」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、安定期に入っても切迫早産や早産のリスクは残っているため、体調の変化に気づけるように、事前に早産の原因や兆候、症状を、予防法とともに把握しておきましょう。

早産とは?流産とどう違うの?

メガネ ノート

早産とは、妊娠22週~37週未満に出産することを指し、早産の結果、赤ちゃんが生存できなかった場合には、死産という扱いになります。妊娠37週未満で胎児が母体の外に出てしまうと、新生児集中治療室(NICU)での治療が必要になることがほとんどです。早く生まれれば生まれるほど、障害が残る可能性も大きくなります。

なお、妊娠22週未満の分娩を「流産」、妊娠37週~41週未満の分娩を「正期産」、妊娠42週以降の分娩を「過期産」といいます。流産は胎児側の染色体異常が原因になることが多いのですが、早産は母体側の問題が原因になることが多くあります。

早産の原因は?

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早産の原因には様々な要因がありますが、定期的に妊婦健診をきちんと受け、下記のような病状が見つかったときに早期に対処することが大切です。

子宮頸管無力症、子宮筋腫、子宮奇形

早産の原因の一つに、子宮にまつわるものがあります。子宮頸管無力症では、子宮の出口にあたる部分が陣痛でもないのに開き始めてしまい、早産の原因になります。また良性の腫瘍である子宮筋腫や通常とは異なる形の子宮が原因で早産につながることもあります。

妊娠高血圧症候群

過去には妊娠中毒症と呼ばれることもあった症状で、妊娠中に何らかの原因で高血圧になり、血液の流れが悪くなるため、胎児が十分に育たず、早産を引き起こしてあります。

前置胎盤

前置胎盤は通常とは異なり、子宮口付近に胎盤がある状態を指します。子宮口は産道の入り口なので、大量出血の可能性もあり、胎児の発育をみて、早期に帝王切開で分娩することも。そのため、早産という形で低出生体重児になる可能性があります。

細菌性膣症、子宮頸管炎、絨毛膜羊膜炎などの感染症

女性の子宮は膣を通して外界と接しているため、細菌が膣に感染すると細菌性膣症、その炎症が広がることで、子宮頸管炎や絨毛膜羊膜炎などに発展してしまいます。特に絨毛膜羊膜炎では胎児を包んでいる膜に炎症が及ぶため、早産だけでなく脳性麻痺や肺炎等を起こす可能性のある危険な症状です。

糖尿病や腎臓病の合併症

糖尿病では血糖値が高いこと、腎臓病では体に蓄積した老廃物をうまく処理できないことで、胎児の発育に影響が出てしまい、早産につながる場合があります。また、これまで糖尿病でなかった人も、妊娠糖尿病として発症することがあるので、注意が必要です。

羊水過多

羊水過多・過小も早産を引き起こす、羊水過多のときにはおなかの張りが強くなり、子宮収縮が起こるなどの早産リスクが高まります。

喫煙

タバコには血管の収縮を引き起こすニコチンが含まれるため、赤ちゃんへ送る酸素量が減り、早産のリスクが高まってしまいます。

仕事などでの疲労、ストレス

子宮の収縮は仕事や家事での疲労、普段の生活でのストレスなどで起こりやすいものです。安定期に入っても、無理な活動は控えるようにしてください。

ほかに、多胎妊娠や高齢出産、過去の早産経験などが早産の原因となることがあります。

早産の兆候、症状は?

妊娠後期 妊婦

早産の兆候としては、お腹の張り、お腹の痛み、出血、破水などがありますが、妊婦健診で早産となる前の症状が発見されることも多いので、妊婦健診は必ず定期的に受診しましょう。特に子宮頸管が短いことは切迫早産の兆候で、短さによっては即入院となる可能性もあります。

妊娠後期に入るとおなかが張ることも増えますが、その張りに痛みが伴い、等間隔で痛みがやってきて、どんどん痛みが強くなっているときには、陣痛を引き起こしていることもありえるので、急いで病院へいきましょう。適切な対処をすれば早産を予防できることもあります。

早産の予防法は?

記号 注意

早産を完璧に予防するための直接的な方法はありません。ただし、日ごろの生活習慣に気をつけることによってリスクを抑えることができます。

塩分の摂り過ぎに注意

妊娠中の塩分の摂り過ぎは妊娠高血圧症候群の原因になることも。塩分に注意して、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

適度な運動を

妊娠中の運動は、ストレスの解消や血行促進にもつながるため、体調に気をつけながらの運動は大切です。ただし、あくまでも適度な運動を。激しい運動をすると母体に影響があり、逆に早産リスクを高めてしまいます。

冷え対策は万全に

妊娠中は血液の循環がとても大切。血液の流れが悪いと胎児が栄養を十分にとれず、早産になる危険性があります。靴下を重ね履きするなどして、体を冷やさないようにしましょう。

重いものはできるだけ持ち上げない

重い荷物はぜひパートナーに任せましょう。重たい荷物を持つことでお腹に力が入り切迫早産や早産を引き起こした、という先輩ママも。

長時間立ちっぱなしは避ける

家事などの立ち仕事を続けると疲れやストレス、また、血流が悪くなり、赤ちゃんに影響がでるリスクがあります。体調に気をつけながら、1日中立ち仕事をするようなことは避けてくださいね。

車の運転は休憩を挟む

妊娠中は女性ホルモンの働きで夜の眠りが浅くなり、日中に眠くなりやすくなります。そのため、注意力も散漫になり、事故を引き起こしてしまうことも。また長時間同じ姿勢での運転も早産の原因となります。車の運転を控えるか、どうしても必要な時には30分〜1時間に一度は休憩を挟むようにしてくださいね。

早産のリスクは?障害は残る?

本

早産児は低出生体重児として生まれることが多く、肺が未発達のまま生まれてしまう場合も多いため、呼吸器系の病気になりやすいといわれています。具体的には、新生児一過性多呼吸や肺炎、無呼吸発作、新生児慢性肺疾患などがあげられます。

また、未熟児網膜症、壊死性腸炎、脳室内出血などの病気になる可能性もあり、病気が重篤化すると、心臓や脳、目などに障害が残るリスクがあります。他にも、ADHD(注意欠如・多動性障害)などの発達障害の発症率が高いといわれています。

特に妊娠29週目までは後遺症のリスクが高いとされ、赤ちゃんが自分で呼吸できる妊娠34週目までは可能な限り妊娠期間を延ばせないか検討することが多いようです。

早産を回避するには、兆候の早期発見が大切

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早産には、死産だけではなく、早産児は病気になりやすいなどのリスクもあります。完璧な予防法はありませんが、普段から健康的な生活を送ることを心がけて、定期的に妊婦健診で産婦人科医に診てもらいましょう。何かあったとしても切迫早産の段階で発見できるようにしたいですね。

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