妊娠4ヶ月目!妊婦さんと赤ちゃんはどんな状態?お腹の大きさは?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠12~15週目にあたる妊娠4ヶ月目が終われば、妊婦生活の3分の1が過ぎたことになります。安定期に入る前の期間なので、少しずつ体調は落ち着いてきますが、お腹が少しずつふくらみ始め、つわりとは違ったマイナートラブルに悩まされるかもしれません。今回は妊娠4ヶ月目の妊婦さんに現れる症状、お腹や体重の変化、赤ちゃんの状態についてご説明します。

妊娠4ヶ月目はどんな時期?

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妊娠4ヶ月目は妊娠12~15週目の4週間にあたります。これまでは体内での変化が中心でしたが、ここからは下腹部のふくらみが目立ち始め、体のラインが妊婦らしくなってきますよ。今まで着ていた服をきつく感じる人も増えてきます。

つわりから解放され、基礎体温も下がり始めるので、これまで悩まされてきた妊娠初期症状が落ち着いて、体調も安定してきます。

胎盤が完成して栄養や酸素が赤ちゃんにしっかり届くようになり、赤ちゃんの体調も落ち着きます。顔立ちがはっきりしてきて、エコーでは動いているのもわかりますよ。

妊娠12週目

妊娠12週目には消化器がほとんど完成し、生まれた後の準備が進んでいます。ママのお腹は膨らんできますが、周囲の人にはまだ気づかれないほど。つわりは落ち着き始めるものの無理はせず、マタニティーマークは活用し続けてくださいね。

妊娠13週目

妊娠13週目になると、体のバランスが3頭身に近づいていきます。生殖器もできてきているので、すでに性別ははっきりしてきていますよ。ただし、エコー検査で性別がわかるのはもう少し先になります。

妊娠14週目

妊娠14週目頃には、首が発達してくるので、これまでよりも人間らしい姿に近づいてきました。顔の向きを変えて、あっちを向いたりこっちを向いたりしています。足の機能が発達してキックをし始めていますが、これを胎動として感じられるのはもう少し先です。

胎盤がほぼでき上がったので、基礎体温が下がります。つわりがほとんどなくなる人も多くなりますが、むくみやすくなったり、腰が痛くなったりといったマイナートラブルが出始めることも。

妊娠15週目

妊娠15週目の末には、胎児の身長は約16cm、体重は約100gにまで成長します(※1)。体や手足の骨、筋肉が成長し、妊婦健診のたびに様々な動きを見せてくれますよ。

次の妊娠16週目からは、いよいよ安定期に入ります。

妊娠4ヶ月目のお腹の大きさや体重の変化は?

妊娠初期 妊婦

妊娠4ヶ月の終わりには、子宮の大きさは新生児の頭くらいになります。お腹がふっくらしているので、体のラインが出る服を着ると周囲の人にも気づかれるかもしれませんよ。

一般的に、妊娠5ヶ月目に入った頃(妊娠16週以降)から、妊婦健診のときに子宮底長を測り始めるケースが多いですが、妊娠4ヶ月の終わり頃から測り始める病院もあります。

子宮底長は仰向けに寝た状態での「恥骨の上端から、子宮の最上部までの長さ」を指し、胎児の発育状況や羊水の量を確認する目安になります。

つわりが落ち着いてくることもあり、妊娠4ヶ月以降は体重が増加しやすくなります。これからは体重管理に気をつけてくださいね。

妊娠4ヶ月目で胎盤が完成!

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ママと赤ちゃんをつなぐ胎盤が、妊娠4ヶ月目にようやく完成します(※1)。

胎盤が完成するまでは、ママの血液中にある物質がそのまま胎児に届けられていましたが、胎盤が完成すると、胎児は胎盤から酸素や栄養をもらいながら、二酸化炭素や老廃物などを胎盤に戻し、ママを通じて排出してもらえるようにもなります。

胎盤から栄養をもらうようになると、赤ちゃんの成長スピードがさらに加速します。今後は胎盤から供給される栄養が赤ちゃんの成長にかかわってくるので、食生活には注意が必要です。

また、胎盤は無数の血管が集まってできているので、母体の血流が悪くなると胎児に栄養や酸素が届きにくくなります。そのため妊娠中は、血管を収縮させるアルコールやタバコの煙を避けたりするなどの配慮が大切になってきますよ。

栄養バランスの取れた食生活で、血行改善にも取り組んでくださいね。

妊娠4ヶ月目にはつわりがやわらぐ?

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胎盤ができあがる妊娠4ヶ月目には、つわりが徐々におさまってきます。吐き気や胃のむかつきがなくなって、体調の良い日が増えますよ。

ただ、つわりには個人差があるので、気持ち悪さがまだ続くという人も。飲み物や食べ物を工夫したり、ツボを押したりして、症状を軽減できるといいですね。

また、ひどいときは病院で点滴を受ける方が良いかもしれません。自分に合った対処法で、無理をせずに乗り切ってくださいね。

妊娠4ヶ月目の赤ちゃんの大きさは?

妊娠13週 エコー

妊娠4ヶ月目の終わりには、胎児の身長は約16cm、体重は約100gまで成長します。レモンくらいの大きさになり、お腹の中で活発に動き回るようになります。細かい筋肉も発達してきて、エコー検査でも様々な動きが見られるようになってきますよ。

頭が起き上がり、髪の毛が見え始めるのもこの時期。心臓や肝臓、胃、腸など内臓器官はほぼ完成し、生殖器もできあがります。

妊娠4ヶ月目からは体重増加に要注意!

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妊娠前に標準的な体型だった人であれば、妊娠中の体重増加量は7~12kg。これは赤ちゃんの体重と自分の脂肪、胎盤、羊水、血液などの全てを含めた重さです。妊娠4ヶ月目を過ぎてからは、1週間で0.3~0.5kgがの増加が目安なので、自分の行動でどれくらい体重が増えるのかを、徐々に把握していきましょう(※1)。

妊娠中は胎盤から「hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)」というホルモンが分泌され、この働きで脂肪を蓄えやすい体になっています。つわりが落ち着いて食欲が増すと体重は急激に増加してしまい、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を引き起こす可能性があるので注意してください。

妊娠初期にあたる妊娠4ヶ月目の間は、妊娠前の適正カロリー量に「+50kcal」が推奨されており、妊娠前に比べてエネルギー摂取量にはあまり違いがありません(※1)。つわりが落ち着いてきて、妊娠中期に入る前の今の時期はつい太りやすいので、自己管理を徹底してくださいね。

妊娠4ヶ月目のおりものの状態をチェック!

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妊娠4ヶ月目頃になると、ホルモンバランスの影響でおりものの量が増えることがあります。色やにおいが変化する人もいますが、妊娠前に比べておりものの状態が変化するのは異常なことではありませんので、あまり気にしすぎないでくださいね。

ただ、おりものが黄色や緑色になる、膿状やチーズ状になる、においがきつくなるなどの変化が見られるときは感染症にかかっている可能性もあります。感染症の種類によっては赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがあるので、早めに医師に相談しましょう。

妊娠4ヶ月目に目立つ症状への対処法は?腹痛は起きやすい?

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妊娠4ヶ月目にはつわりが落ち着くものの、お腹が大きくなることでマイナートラブルが増えてきます。以下に主な症状をご紹介しますので、対処法の参考にしてください。

便秘や下痢

妊娠中に分泌量が増える「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は腸の働きに作用します。また、食生活の変化や運動不足、妊娠によるストレスの影響で便秘や下痢が起こりやすくなります。

便秘気味の人は水分補給をこまめに行い、ごぼうなどの食物繊維が豊富な食品を多く取りましょう。下痢気味の人はリンゴなど便の水分を吸収する作用のある食品を積極的に取り入れてくださいね。

便秘や下痢に伴って腹痛も起きやすいので、しばらく安静にして様子を見ましょう。不正出血を伴うときは切迫流産のリスクもあります。

腰痛

靭帯を緩める働きのある「リラキシン」という女性ホルモンが分泌されて、関節がゆるみ、腰痛が起こりやすくなります。お腹が大きくなるにつれて、背中を反らせるような姿勢になるのも腰に負担をかける一因です。

妊娠中の腰痛対策には「トコちゃんベルト2」などの骨盤ベルトを使用するのがおすすめです。腰に巻くことで骨盤を安定させ、負担をやわらげてくれますよ。

頭痛やめまい

妊娠中は血液を通じて赤ちゃんに栄養や酸素を運んでいます。

その際、子宮や赤ちゃんに血液を送るためにママの体内では血液量が増えますが、「血漿」という成分に比べて「赤血球」という成分があまり作られないため、血液が薄まったような状態になり、貧血気味になることがあります。

その結果、頭痛や動悸・息切れ、めまい、疲労感などの症状が現れます。

つわりがおさまって思うように食事が取れるようになったら、鉄分の多い食品を積極的に摂取しましょう。あまりに貧血がひどいときは、病院で鉄分を補給するための鉄剤を処方してもらえますよ。

妊娠4ヶ月目には「戌の日」の準備を始めよう

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妊娠5ヶ月目には安産祈願の「戌の日」のイベントが待っています。どこでやるのか、誰と一緒にいくのか、服装はどうするのかなど考えることがたくさんあるため、妊娠4ヶ月目のタイミングで、戌の日の予定を立てておきましょう。

平日に行くなら日取りを事前に考えて、仕事の調整をしなければなりませんし、休日だったとしても、家族の予定を調整する必要があります。できるだけ早めに行動しましょう。

また、当日に体調がすぐれない場合もあるので、そのときはどう対処するのかも事前に考えておくと安心です。ママの体調を優先して、柔軟に対応できるような計画を立ててくださいね。

妊娠4ヶ月目が終われば安定期。腹痛や出血には気をつけて

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妊娠4ヶ月目は、お腹のふくらみが目立ちはじめ、エコーで赤ちゃんの映像や心音を聞くことで、妊娠の実感がますます深まる時期です。つわりが落ち着き、体調が安定すると気分も明るくなっていきますよ。

来月にはいよいよ安定期です。安定期に入れば、旅行や運動もできるようになります。旦那さんや上の子など、今の家族だけで過ごせる時間も限られているので、今のうちからやりたいことを計画しておきましょう。

ただし、妊娠12~22週で「後期流産」を起こす可能性もあります。腹痛を伴う出血があったときには、早めにかかりつけの産婦人科医を受診しましょう。

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