切迫流産とは?原因や症状、兆候は?治療法や予防法はあるの?

「切迫流産」という言葉を聞くと不安に感じる妊婦さんも多いと思いますが、切迫流産は「流産」してしまったのではなく「流産未遂の状態」を指します。ですので、症状を正確に見極めて迅速に対処することで、流産せずに妊娠を続けていくこともできます。そこで今回は、妊婦さんに知っておいて欲しい、切迫流産の原因と症状、気づきたい兆候やなってしまったときの治療法についてまとめました。

切迫流産とは?

おなか

切迫流産とは、「妊娠21週6日までの間で、胎児がまだ子宮内に残っているが、流産をしかけている状態」です。そもそも流産とは、妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことを指し、22週より前に妊娠が終わることをすべて「流産」と指します。流産をすると妊娠を継続することはできませんが、切迫流産では「流産をしかけている状態」ですので妊娠を継続できる可能性があります(※1)。

切迫流産の原因は?

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妊娠初期における流産の原因は胎児の染色体異常であることがほとんどです。切迫流産についても染色体異常が原因であることが多いのですが、他にも主に以下のような原因があります。

● 子宮頸管無力症、子宮筋腫、絨毛膜羊膜炎、絨網膜下血腫などの病気
● 子宮内の炎症
● 体の冷え、疲れ、ストレス
● 多胎妊娠

また、流産は妊娠の15%前後で起きるといわれており、多くの妊婦さんが経験する症状です。もし流産や切迫流産を経験したときでも、あまり自分を責めすぎないようにしてください。

切迫流産の症状は?気づきたい兆候はある?

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切迫流産の症状や兆候としては、出血と下腹部痛があげられます。妊娠初期は母体・赤ちゃんともに不安定な状態であるため不正出血は少なくありませんが、「少しの出血だから大丈夫」と自己判断はしないようにしましょう。

妊娠初期に出血があったときには、子宮に何らかの異常が起きて出血していることが多いので、まずは切迫流産の可能性を疑い、産婦人科を受診しましょう。また、下腹部痛も妊娠中はよくある症状ですが、長く続く、重い鈍痛の場合は、すぐに医師に相談してください。

切迫流産の治療法、対策は?

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現状では切迫流産を治療して完治する方法はなく、「安静」が一つの対策とされています。血腫や赤ちゃんの心拍に異常がみられる場合は入院する必要がありますが、赤ちゃんの心拍をしっかり聞くことができれば、自宅での安静も検討されます。

切迫流産の対処に薬は使うの?

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切迫流産の主な対処法は安静にしていることですが、切迫流産に伴う症状を和らげるために薬を使用することもあります。

例えば出血や腹痛の症状を緩和する方法としては、止血剤や子宮収縮抑制剤が用いられます。おなかの張りが見られる場合は張り止め薬なども服用しますが、あくまでも症状を緩和するものなので、根治するわけではなく、安静にすることが第一の対処法です。自分と赤ちゃんのためにも、仕事を休み、家で横になるなど、無理に動かないようにしてくださいね。

切迫流産の予防法は?

メガネ ノート

様々なことが原因になるため、絶対に防げるという予防法はありませんが、取り組んでおきたい予防法としては、次のようなものがあります。

ストレス発散に適度な運動

例えば仕事などでの過度なストレスで流産の確率が高まるともいわれています。妊娠中は赤ちゃんもしっかり頑張って成長しようとして、大切なのは妊婦さんも赤ちゃんも、双方にストレスがない状態をめざすことです。ストレスの発散には適度な運動が重要で、気分転換を兼ねたお散歩などがおすすめですよ。

長時間の立ち仕事などは避ける

もし切迫流産の危険性があるのであれば、お腹の赤ちゃんが下に降りてきてしまわないよう、長時間の立ち仕事などは避けるようにします。状態によっては、仕事を休まないといけない可能性もありますが、医師の指示に従うようにしましょう。家事もできるだけパートナーに任せ、安静な時間を増やしてくださいね。

タバコやアルコールをやめる

妊娠期間中のタバコやアルコールは避けるように聞いたことがありますよね。例えば乳幼児突然死症候群(SIDS)ではタバコが大きな危険因子であることが指摘されていますし、アルコールも赤ちゃんの発育不全に影響するといわれています(※2)。切迫流産にならないためにも、妊娠中のタバコとアルコールはやめましょう。

切迫流産と診断されても、落ち着いて対応しましょう

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妊娠すると、少し体調変化があるだけでも不安になってしまいますよね。妊娠22週未満に不正出血があったとしても、必ず切迫流産というわけではありませんし、切迫流産になったからといって必ず流産するというわけではありません。

まずは心を落ち着けながら、体を休めることが大切です。産婦人科で診察を受け、医師の指示を守りながら、安静にして過ごしてください。

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