【生後1ヶ月の赤ちゃん】成長の目安、体重・身長、お世話のポイント

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

生後1ヶ月は赤ちゃんの表情が豊かになり、授乳や睡眠のペースに合わせた生活にも少しずつ慣れてきた頃ではないでしょうか?寝てばかりだった赤ちゃんも起きている時間が徐々に長くなってきましたね。今回は、生後1ヶ月の赤ちゃんの成長や発達、生活や育児のポイントをご紹介します。

生後1ヶ月の赤ちゃんの身長や体重は?

赤ちゃん マッサージ お腹

厚生労働省が母子健康手帳に示している発育曲線によると、生後1ヶ月の赤ちゃんの身長と体重の目安は以下の通りです(※1)。

生後1ヶ月の赤ちゃんの身長・体重目安

身長 体重
男の子 50.9~59.6cm 3.53~5.96kg
女の子 50.0~58.4cm 3.39~5.54kg

男女差もありますが、出生から1,000グラムほど体重が増えていることが多いようです。生まれたときの身長や体重はそれぞれ異なるので、この1ヶ月間の成長が、発育曲線に添っているかを確認すると良いですよ。

生後2ヶ月にかけて1キロ、1日30グラムほどのペースで体重が増えていくのが標準ペースです。体には皮下脂肪がつきはじめ、ふっくらとして肉づきがよくなっていきます。

生後1ヶ月の赤ちゃんの特徴は?

赤ちゃん 布団

生後1ヶ月の赤ちゃんは、視力などの五感が発達し始めるのが特徴です。

新生児の頃は、20センチ先のものはぼんやりとしか見えていませんでしたが、生後1ヶ月を過ぎると、これまでは匂いや感触をたよりに乳首を探していた赤ちゃんに視力がついて、目で探せるようになっていきます。

また、目を動かしてものを追う「追視」ができるようになることで、少しずつ視野が広がっていきます。

視力以外にも、嗅覚や味覚、触覚がママのおっぱいを探し、味の違いを見極めるために敏感になっていきます。

ほかにも、生後1ヶ月の赤ちゃんの主な成長の目安は次の通りです。

生後1ヶ月の赤ちゃんの主な成長

  • 視力が発達し、色のはっきりしたものが見えるようになる
  • 20~30センチまで顔を近づけると、目をじっと見るようになる
  • 目で物を追いかける「追視」ができるようになる
  • 表情が少しずつ豊かになる
  • 手のひらや足の裏にものが触れると握り返す「把握反射」などの原始反射が見られる
  • 「あー」「うー」などの声が少し出るようになる

生後1ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイントは?

ママ 赤ちゃん バスローブ

生後1ヶ月の赤ちゃんをお世話するときには、次のようなことに気をつけましょう。

赤ちゃんの体調の変化

この時期の赤ちゃんは、体の機能が未発達なため、様々な体調のトラブルが起きやすい状態です。詳しくは後ほどご説明しますが、生後1ヶ月の赤ちゃんは、特に以下のようなトラブルが起きやすいので、常に赤ちゃんの変化に気を配ってくださいね。

  • 乳児湿疹
  • 便秘
  • 鼻づまり

  • 乳幼児突然死症候群

ママの体調

この時期は赤ちゃんだけでなく、ママの体調にも気を使うことを忘れないでください。出産を終えてから1ヶ月経っていますが、体はまだ回復の途中です。

1ヶ月健診では、赤ちゃんの成長と健康状態をチェックしますが、あわせて子宮や悪露の状態など、出産後のママの体も確認します。赤ちゃんとママの体調を確認するために、忘れずに1ヶ月健診を受診しましょう。育児の不安や自分の体に関する悩みについても、1ヶ月健診時に医師に相談できますよ。

生後1ヶ月の赤ちゃんとの生活は?

時間 時計 手のひら 

生後1ヶ月の赤ちゃんの一日は、以下のようなスケジュールが目安となります。

生後1ヶ月になると、昼間に起きている時間が少しずつ増えていきます。ただ、まだまだ昼夜の区別はつかないため、昼夜逆転してしまうことも。ママは少し大変ですが、少しずつねんねや授乳のリズムを作っていきましょう。

生後1ヶ月の赤ちゃんの1日(例)

1:00 授乳①
4:00 授乳②
7:00 起床
7:30 授乳③
8:00 昼寝
10:00 授乳④
10:30 昼寝
13:00 授乳⑤
13:30 昼寝
16:00 授乳⑥
16:30 昼寝
18:00 授乳⑦
19:00 お風呂
20:00 就寝
22:00 授乳⑧

生後1ヶ月の赤ちゃんは、昼夜に関係なく寝たり起きたりを繰り返します。授乳のとき以外は、ほとんど寝て過ごしますよ。

ここからは、授乳回数や睡眠時間、お風呂など生後1ヶ月の赤ちゃんとの生活のポイントについてそれぞれ詳しくご紹介します。

生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔や授乳時間は?ミルクの量は?

赤ちゃん 授乳 おっぱい ママ

母乳の場合

生後1ヶ月になると起きている時間が長くなりはじめ、授乳間隔が定まりはじめます。しかし、等間隔の授乳ペースができるとは限りません。授乳間隔は3時間おきを目安に、左右それぞれ5~10分飲ませてあげましょう。

生後1ヶ月は1日に何回授乳をしても問題はないため、1日10~12回ほどの授乳回数になるママもたくさんいます。授乳するほど母乳は出やすくなるので、赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげてください。

ただし、20分以上の授乳は負担がかかるので、途中できりあげて様子を見ながら行いましょう。

ミルクと母乳の混合の場合

ミルクは母乳よりもカロリーが高いため、あたえすぎには注意をしましょう。ミルクをあげるときは、3時間は間隔をあけるように心がけ、母乳の量も考えながら調整してください。

完全ミルクの場合

完全ミルクの場合は、1日8回授乳する場合は1回120mlが目安です。生後1ヶ月での1日のミルクの量は960mlを超えないようにしましょう。

生後1ヶ月の赤ちゃんの母乳不足はどう見分ける?

授乳 赤ちゃん 母乳

授乳の回数が少ないと、「母乳不足になっていないかな…栄養は足りているのかな…」と不安になるかもしれません。母乳が足りていない場合にはいくつかサインがあります。

母乳不足のサイン

  • 1日に8回以上、母乳を飲まない
  • 1日25〜30グラムほどのペースで体重が増えていない
  • おしっこの回数が減っている
  • うんちが数日出ない

生後1ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は?

赤ちゃん プレゼント 出産祝い

生後1ヶ月頃赤ちゃんは、授乳のとき以外はほとんど寝ています。1日の睡眠時間は20時間前後が目安です。昼夜の区別がしっかりできない時期なので、昼夜逆転して夜中に目が覚めてしまう赤ちゃんや、夕方の薄暗い時間から泣き出す「たそがれ泣き」をする赤ちゃんもいます。

今後、生活リズムを除々に整えていくためにも、起きているときはしっかりと相手をしてあげましょう。生後3~4ヶ月頃からは、寝る時間が自然と定まってくるようになり、夜もまとめて寝るようになってきます。

ぐずってなかなか寝ない赤ちゃんは、快適な眠りを妨げられている可能性があります。おむつが濡れていないか、あせもなどでかゆいところはないか、お腹は空いていないか、部屋は適温かなど、赤ちゃんの環境に気を配ってあげると、よく寝てくれるかもしれませんよ。

生後1ヶ月の赤ちゃんはお風呂デビューをしよう

赤ちゃん お風呂 ベビーバス

1ヶ月健診を受けて問題がなければ、いよいよベビーバスから普通のお風呂に入れられます。ここでは、生後1ヶ月の赤ちゃんと一緒にお風呂に入るときのコツをご紹介します。

入浴前に準備をする

お風呂から出た後すぐに服を着せられるように、事前に服を準備しておきましょう。また、浴室が寒くないように、事前にシャワーをまわりにかけておいたり、浴室暖房で温めておくと、赤ちゃんも驚きませんよ。

バスチェアを使う

赤ちゃんの体を洗うときや、ママがちょっと体を洗うときにはベビーバスチェアが便利です。ママが一人でお風呂に入れるときでも、落ち着いて赤ちゃんとのお風呂タイムが過ごせますよ。

お風呂はパパママと赤ちゃんがスキンシップをはかれる大切な時間でもあるので、段取りよく入浴して楽しい時間を過ごせるといいですね。

生後1ヶ月の赤ちゃんは乳幼児突然死症候群に注意

注意

乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)とは、特に病気もなく健康に過ごしていたにも関わらず、赤ちゃんが寝ている間に突然死亡してしまう病気です。生後2~6ヶ月の赤ちゃんに多く見られ、その原因はいまだはっきりしていません。

ただし、厚生労働省によると、早産児や低出生体重児に多く発症するほか、うつぶせ寝や受動喫煙はそのリスクを高める可能性があり、母乳育児はリスク低減が期待できると提唱しています(※2)。

生後1ヶ月の赤ちゃんは乳児湿疹に注意

赤ちゃん 泣く

生後1ヶ月の赤ちゃんの肌は薄く、機能も未発達で刺激に弱いため、様々な肌トラブルを起こしやすいもの。生後1ヶ月の赤ちゃんの湿疹の原因は特定が難しいため、この時期の肌トラブルはまとめて「乳児湿疹」と呼ばれます。

乳児湿疹の症状

  • かさぶた状の湿疹ができる(乳児脂漏性湿疹)
  • 顔の皮脂の分泌が多い部分に吹き出物ができる(新生児にきび)
  • 汗をかきやすいところに発疹ができる(あせも)

他にも、頬や口の周り、あご、頭などに赤い湿疹ができ、じゅくじゅくしたり、かゆみを伴ったりすることがあります。

乳児湿疹の対処法

乳児湿疹は、入浴の際に、赤ちゃん用石けんでよく洗って肌を清潔にすることで症状を緩和することができます。症状がひどいときは、早めに皮膚科を受診してくださいね。

生後1ヶ月の赤ちゃんが便秘になることもある?

赤ちゃん お腹 マッサージ

生後1ヶ月を過ぎると、うんちに水っぽさがなくなっていきます。粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんのうんちは硬め、母乳だけ飲んでいる赤ちゃんのうんちは黄色や緑色っぽく、ゆるめなのが特徴です。

うんちのリズムは赤ちゃんによって様々なので、出るのが1〜2日おきであっても、元気で母乳やミルクをよく飲み、うんちがすんなり出ているようであれば、心配ありません。

ただし、3~5日以上うんちが出ない場合は便秘の可能性があります。入浴時にお腹を温める、お腹をマッサージするなど排便を促す手助けをしてあげましょう。長引くようなら小児科の医師に相談してくださいね。

生後1ヶ月の赤ちゃんは鼻づまりしやすい?

赤ちゃん 泣く

赤ちゃんは新陳代謝が激しく喉や鼻に分泌物が多いことから、鼻くそがたまって詰まりやすい状態です。鼻が詰まっていると授乳のときにうまく呼吸ができず苦しそうで心配になりますよね。

鼻づまりの対処法

鼻の入り口にある鼻くそは、綿棒の綿をほぐしたもので優しく取り除いてあげましょう。鼻の周りの粘液は傷つきやすいので、頻繁に行わないよう注意してください。

また、奥の方にある鼻くそは、くしゃみやお風呂あがりの粘液が柔らかくなっているときにとるのがおすすめです。鼻水吸引器で一緒に吸ってあげるのも効果的です。

生後1ヶ月の赤ちゃんの咳の原因は?

赤ちゃん 新生児 抱っこ

赤ちゃんは母体や母乳からもらった免疫により、生後3~6ヶ月頃までは風邪などの病気にかかりづらい状態です。ただし、百日咳やRSウイルス、クループ(咽頭炎)、気管支喘息、喘息性気管支炎など命に関わる病気を患っている場合もあります。

咳き込んで吐いてしまう、夜寝つくまで咳き込む、顔色が悪くなるような咳をする、苦しくて泣いてしまうなど、何日も咳が止まらないなど、赤ちゃんが苦しそうな場合は、病院を受診してください。

生後1ヶ月の赤ちゃんとの外出は控えめに

赤ちゃん 女性 お母さん ママ 笑顔

生後1ヶ月の赤ちゃんは体温調節がうまくできず、未熟な時期です。また、数時間おきの授乳で疲れがたまってママも寝不足になりがちで、ホルモンのバランスも崩れているため本調子ではありません。

1ヶ月健診が終わり、赤ちゃんの成長を確認できるまでは不要な外出は控えるようにし、赤ちゃんとゆっくりとした時間を過ごすようにしてくださいね。

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