授乳が終わって赤ちゃんも満足してくれたかなと思っていたら、すぐに赤ちゃんが泣きだしてしまったという経験はありませんか?授乳後に赤ちゃんが泣くのには、いくつかの原因が考えられます。今回は、対策とあわせてその原因をご紹介するので、お悩みのママはぜひ参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんが授乳後すぐに泣く原因は?

赤ちゃんにとって、母乳やミルクを飲む授乳タイムは至福のとき。お腹も心も満たされて、気持ち良くてそのまま眠りにつくこともしばしば…。しかし、そんな予想に反して、眠るどころか泣き出してしまうときも。
そんなことが起きたら原因がわからず、焦ってしまいますよね。しかし、これは珍しいことではありません。赤ちゃんが授乳後すぐに泣くのは、以下のような原因が考えられます。
1. 母乳・ミルクが足りない
「十分飲んだはずなのに、まだ飲むのかな?」と思うかもしれませんが、赤ちゃんが望む量を飲めなかった場合、欲しがって泣く場合があります。
2. お腹が張って苦しい
赤ちゃんは母乳やミルクを飲むときに空気も一緒に飲み込んでしまいます。そのため、げっぷが出やすいものですが、出ないままだと不快感も強くなって、授乳後にすぐ泣いてしまい、それが嘔吐につながることもあります。
3. 眠いのに眠れない
大人でも「眠いのに、あと一歩で眠りにつけない」となると、イライラしたりうなったりしてしまいますが、同じことが赤ちゃんに起こっていると想像すると、不快な気持ちになって泣いてしまうのもうなずけますよね。外の世界に出てきたばかりの赤ちゃんは、眠り方を知らないということもよくあることなのです。
4. 何か不快なことがある
上記に当てはまらないようであれば、何か赤ちゃんが不快に感じていることが原因で泣いている可能性があります。おむつが汚れていないか、暑くないか・寒くないか・汗で服が濡れて手足が冷たくなっていないかなど、赤ちゃんが嫌がりそうなことが起こっていないかをチェックしてあげてください。
赤ちゃんが授乳後すぐに泣く場合、どうすればいいの?

赤ちゃんがなぜ泣いているのか、すぐに原因がわかればいいのですが、それはなかなかの至難の業。下記の対処法をひとつひとつ試しながら、原因と対策を練ってみてください。
1.母乳を足す
母乳は消化が速いので、赤ちゃんが望むだけあげて構わないといわれています。乳首を赤ちゃんの前に出し、吸いつくようであれば、母乳をあげましょう。
反対に、「乳首を舌で押す」「のけぞって乳首から離れようとする」ときは、いらないというサインです。無理にあげないようにしてくださいね。
2.ミルクを足す
母乳が思うように出ない場合やミルク育児の場合で、赤ちゃんの体重が増えていないのであれば、粉ミルクを足すことも必要です。
しかし、粉ミルクの場合は「泣いたから」という理由だけで安易に追加しないようにしましょう。
生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、飲む量を自分でコントロールできないため、与えたら与えただけ飲んでしまいますが、ミルクは母乳に比べて消化に時間がかかり、腹持ちが良いので、ママのおっぱいが張ってきても、まだ赤ちゃんはお腹がいっぱいで飲んでくれないという状況になりがちです。
また、ミルク育児の場合、飲み過ぎて肥満につながることもあるので、体重が順調に増えているのであればミルクを足さないようにしましょう。
生後2週間以降であれば、1日のトータル摂取量が1,000ml以下になるように、授乳回数と1回のミルク量を調節してくださいね。
3.げっぷさせる
授乳でお腹がいっぱいになって膨満感があったとしても、赤ちゃんは自分の力でげっぷをすることができません。授乳後は必ずげっぷさせてあげましょう。
げっぷを出すには、ママの肩に赤ちゃんのあごを乗せてあげるような縦抱きの体勢で、ゆっくり背中をさすってあげましょう。なかには、空気を吸わずに上手に母乳を飲む赤ちゃんもいます。
げっぷが出ないからといって、いつまでも背中をさする必要はありません。ある程度の時間が過ぎたら、無理にげっぷを出させようとせずに、他の対処法を試してみましょう。
4.抱っこして安心させる
眠そうなときは、抱っこして安心させてあげましょう。ママに抱っこしてもらうことで、赤ちゃんはホッとしてスムーズに眠りにつくことができますよ。話しかけたり、背中をとんとんしたり、じっと抱っこしてあげたりするだけでも安心して泣き止むものです。赤ちゃんが眠りやすいように導いてあげてくださいね。
また、赤ちゃんにとっては、「不安」や「寂しい」という感情も不快と感じる理由の一つです。ママと離れたくなくて泣いている場合もあるので、赤ちゃんを抱きしめ、不安を取り除いてあげましょう。
赤ちゃんが授乳後に泣くのは感情表現のひとつ
赤ちゃんはまだ言葉を発することができないため、泣くことでしか感情表現をすることができません。赤ちゃんの感情がすべてわからないともどかしく感じ、ときには苛立つこともあるかもしれません。
しかし、ここは根気強く赤ちゃんが何を嫌がっているか、向き合って感じ取ってあげましょう。
「自分の感情を分かってくれる」と赤ちゃんが感じることで、ママと赤ちゃんの間には徐々に信頼関係が芽生えていき、親子の強い絆ができていきますよ。