赤ちゃんとの添い寝はいつから?新生児と一緒に寝るのは大丈夫?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ体も柔らかく安定していないため、「布団で一緒に寝たいけど、赤ちゃんを潰してしまいそうで怖い」と、なかなか添い寝ができないママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、赤ちゃんとの添い寝はいつからしていいのか、ベッドや布団で添い寝する方法、注意点などをご紹介します。

赤ちゃんに添い寝する効果やメリットは?

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赤ちゃんにとって添い寝は、ママの存在を近くに感じて早く寝つくことができたり、夜中に目覚めて不安になってもママがすぐに対応してくれたりすることで安心感を得る効果が期待できます。

ママにとってもメリットがあります。母乳育児であれば起き上がらずに添い乳をして授乳できます。また、母子が常に一緒にいることで愛情が育まれ、赤ちゃんとの絆や信頼関係が生まれやすいといわれています。

しかし、赤ちゃんとの添い寝には賛否両論あり、覆いかぶさってしまうなどのリスクがあるのも事実です。

赤ちゃんと添い寝はいつからできる?新生児もしていいの?

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赤ちゃんとの添い寝ができる時期は、布団かベッドかによって異なります。それぞれ寝る環境が違うので、赤ちゃんの成長に合わせてあげましょう。

布団やベッドの環境の違いで特に気をつけたいのは、寝具の柔らかさによって体や顔が埋もれて窒息してしまうことです。

布団で添い寝はいつから?

布団で赤ちゃんと添い寝をするのは、早くても生後1ヶ月頃が目安です。産後の健診でママの体調や赤ちゃんの成長が順調であれば、医師から推奨されることもあります。

布団は、床に直接敷いていることもあり、あまり弾力もなく、フラットな状態で赤ちゃんを寝かせることができます。

新生児期に添い寝をすることもできますが、あまりおすすめできません。もし新生児期に添い寝をしたいのであれば、後述する注意点を守り、慎重に行ってください。

ベッドで添い寝はいつから?

ベッドで赤ちゃんと添い寝ができるのは、生後3~5ヶ月頃からだとされています。個人差がありますが、赤ちゃんの首がすわったことを目安にするとよいでしょう。

ベッドはママの寝返りなどの振動が赤ちゃんに伝わりやすいうえに、マットを使うことで体の浮き沈みが大きくなります。まだ首がすわっていない時期は、体が埋もれて気道が確保できなくなるリスクも無視できません。

赤ちゃんとの添い寝を布団やベッドでする方法は?

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ここでは、赤ちゃんとの添い寝を布団でするときとベッドでするときにわけて、それぞれの特徴にあった方法をご紹介します。

布団で添い寝をする方法

一番端の位置に赤ちゃんを寝かす

家族全員で一つの部屋に寝る場合、一番端に赤ちゃんを寝かせ、ママがその横に寝ます。上の子やパパの間など、家族の間に寝かせると、寝相によっては赤ちゃんの上に乗りかかってしまうことがあるので、ママが壁になって守ってあげてくださいね。

赤ちゃんが成長するまでは、パパや上の子は別の布団で寝るか、少し離れたところに寝てもらうと安心です。

赤ちゃんの布団の周りに物を置かない

赤ちゃんが寝返りを覚えたら、布団からはみ出してしまうことがあります。真横に移動するとは限らず、上下方向にはみ出ることもありますよ。近くに小さなおもちゃやぬいぐるみを置いておくと、誤飲や窒息の原因になるので、危険なものがないか確認しましょう。

ベッドで添い寝をする方法

赤ちゃんを壁側に寝かせる

ベッドから赤ちゃんが転落しないよう、ベッドを壁につけて壁際で寝かせると安心です。

硬めのマットを使う

大人と同じベッドで添い寝するときは、柔らかいマットや布団は使わず、比較的しっかりとした硬めのものを使いましょう。柔らかいと赤ちゃんの顔や体が埋もれてしまい窒息してしまう可能性が高くなります。

ベビーベッドと大人用ベッドをくっつける

ベビーベッドの高さと大人用のベッドの高さを同じにできる場合は、2台をくっつけて添い寝する方法もあります。

赤ちゃんの寝ているスペースに大人が寝返りなどで入り込むのを防ぐことができるので、この方法であれば寝返りが打てない頃からベッドで添い寝することができます。2台が離れて隙間に赤ちゃんが落ちないよう、ベッド同士をしっかり固定しましょう。

赤ちゃんと添い寝をするときの注意点は?

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赤ちゃんと添い寝をするときは、布団やベッドだけでなく、ママが寝るときの体勢や周辺の環境にも注意してください。

寝具でいえば、赤ちゃんが使う掛け布団はママと同じものではなく、赤ちゃん用の布団を使用しましょう。大人と同じものは重かったり暑かったりして窮屈になることや、熱がこもってしまうことがあるからです。

また、ママが添い寝や添い乳をするときに、うっかり先に寝てしまい、赤ちゃんの上に乗ってしまう恐れもあります。ママはなるべく赤ちゃんに覆いかぶさる体勢ではなく、枕などを使って斜め上を向くように寝るようにしてください。

地震で家具が倒れてこないよう、赤ちゃんが寝る周りは物が少ないスペースを選んであげたり、家具をしっかり固定したりする工夫も忘れないでくださいね。

赤ちゃんとの添い寝はスキンシップの一つ

添い寝は日本の文化の一つで、スキンシップから得られる安心感や信頼感を育むといったことが一番の目的です。まずは赤ちゃんの安全を第一に考え、対策や予防をしながら行いましょう。

海外では赤ちゃんの自立心を育てるために、ベッドや部屋を独立させる「ひとり寝」が多いようですが、近年はこうした添い寝のメリットも広がり、海外でも添い寝をするママが増えているようです。

日本でもママやパパのベッドで赤ちゃんに添い寝をする家庭は多く存在します。ベッドで早めに添い寝をしたいときは、大人用のベッドに乗せられる、ガードつきのベビー布団も市販されています。ベビーグッズをうまく活用しながら、赤ちゃんが安心して寝られる環境作りをしましょう。

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