新生児が寝ない原因は?赤ちゃんが夜に寝ぐずりするときの対策は?

記事監修 助産師 佐藤 裕子
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

待ちに待った我が子との生活がスタート。だけど、赤ちゃんが全然寝てくれない!と悩みと疲れでいっぱいになってしまっているママやパパもいるのではないでしょうか。赤ちゃんには、よく寝る子もいれば、そうでない子もいます。そこで今回は、そんなママ・パパのために、新生児期の赤ちゃんが寝ない原因、昼と夜とでの対策、寝ぐずりにどう対処するのかについてまとめました。

新生児期の赤ちゃんが、昼も夜もたくさん寝ないのはなぜ?

赤ちゃん 新生児 月

生まれて間もない赤ちゃんは、1日に合計15時間から多くて20時間も寝ているといわれています。授乳とおむつ交換以外のほとんどの時間を寝て過ごしているようなイメージがあるかもしれませんが、実際は「そんなに寝ない」という赤ちゃんも多いようです。

新生児期はママのお腹のなかにいた頃と同じようなリズムで、寝たり起きたりの繰り返しです。この時期からすでに赤ちゃんにも個性があります。起きていると思っていたら気がつくと一人で寝てしまっている赤ちゃんもいれば、なかなか寝ようとせず、ぐずぐずしながらずっと起きている赤ちゃんもいます。

この頃の赤ちゃんの脳は急激に発達を遂げており、特に新生児の間は脳の神経細胞の整理がされています。新生児は、まだ昼夜の認識もできず、昼夜関係なく、起きたり寝たりしながら外界からのたくさんの刺激を頭の中で整理しています。このような時期を経て、周りの環境に慣れてくる生後3〜4ヶ月頃にはリズムが整ってきますよ。

新生児期の赤ちゃんが寝ない原因は?

泣く 赤ちゃん ママ パパ 家族 新生児

新生児期の赤ちゃんがなかなか寝ずに泣いているときは、何か訴えたいことがあるのかもしれません。このような場合には、以下のような原因が考えられます。

● 授乳後、げっぷが出なくて胸が苦しい
● 1回の哺乳量が少なく、すぐにお腹が空いてしまう
● うんちが出ておらず、お腹が苦しい
● 暑い、または寒い
● 寂しさ、不安を感じている

新生児が寝ない原因は、これらのいずれか一つの場合もありますし、複数の原因が重なっている場合もあります。赤ちゃんをよく観察して問題を取り除いてあげてくださいね。

新生児期の赤ちゃんが寝ないときの対策は?昼間と夜で違う?

グッズ ノート 時計 時間

新生児が寝ない原因を「これだ!」とすぐに見分けることは、なかなか難しいですよね。先にお伝えした通り、まだ昼夜の区別がついていないので、昼と夜で対策を分けられるわけでもありません。少し大変ですが、考えられる原因をひとつひとつ当てはめて対処していくしかありません。

赤ちゃんがなかなか寝なくて困っているときには、以下にあげるそれぞれの対策を順番に試していってみてくださいね。

げっぷを出し、寝かせ方を変える

げっぷが出なくて苦しい可能性があるときは、しばらくげっぷ出しに付き合ってあげましょう。また、赤ちゃんは胃が縦になっているので、飲み込んだものが戻って来やすい状態になっています。

普通に寝かせてしまうと胸が苦しくなりがちなので、頭側を少し高くして寝かせてあげる、抱っこで寝かしつけるときも頭側を少し上げるようにしてみてください。

授乳をする

新生児の赤ちゃんが寝ずに泣く多くの原因が、哺乳量の不足です。

誰でも母乳やミルクを最初はうまく飲めないものですし、まだ体力もないので、たくさん飲む前に疲れて、十分飲めていない赤ちゃんもいます。また、母乳育児をしたいという気持ちが強くて、実は母乳の出る量が足りていないことに気づいていないママも。この場合、赤ちゃんが欲しがるだけ授乳をして良いですよ。

ママは授乳回数が多くて大変だと思いますが、赤ちゃんは上手に飲めるように練習しているので応援してあげましょう。また、母乳育児のママは、母乳量は徐々に増えていきますが、ミルクをあげることも考えてみてくださいね。

便秘解消する

新生児期から生後2~3ヶ月頃は、腸の未発達や母乳・ミルクの不足が原因で便秘気味になる赤ちゃんもいます。うんちが少量しか出ずに硬い、3日以上うんちが出ないというときは便秘で機嫌が悪く、寝られないのかもしれません。

便秘かな?というときはお腹のマッサージや赤ちゃんの体操など、体を動かしてみることで便秘の解消をはかります。母乳の場合、ママが糖質や脂質を多く取ると赤ちゃんが便秘しやすくなりますので、食生活の見直しも試してみてください。

部屋の温度調節をする

新生児期の赤ちゃんは、体温調節がうまくできず、大人が思っている以上に暑かったり寒かったりして、不機嫌になりがちです。体を触って汗をかいているときや少し冷えているときは、部屋の環境を整え、服装を変えてあげましょう。

暑い時期に生まれた赤ちゃんの場合は、上手に空調を使って冷えない程度に、寒い時期に生まれた赤ちゃんなら洋服や布団を工夫して暖かくしてあげてくださいね。

笑顔で抱っこして愛情を伝える

今までお腹にいて包まれていた感覚がなくなり、光や音、外界の刺激に驚いて不安になっている赤ちゃんも。その場合は、ママがしばらく抱っこして、声をかけてあげましょう。

疲れていて余裕がないときもあるかもしれませんが、ママが笑顔で接してあげると赤ちゃんも安心して落ち着いてくれるはずですよ。

新生児期の赤ちゃんの夜の寝ぐずりはどうしたらいい?

家 寝室 ベッド

なかには、夜だけ激しく寝ぐずりをするという赤ちゃんもいます。新生児期、特に生後間もない間は胎児期のころの習性があり、妊娠中、夜になると胎動が激しかった赤ちゃんは、生まれた後も夜になると活発に起き出すこともあるようです。

このような場合は、まず抱っこして落ち着かせてあげましょう。また、日中の刺激が強すぎて疲れてしまっているときも夜泣きや寝ぐずりが多くなる傾向があります。部屋の明るさやテレビの音など、ママにとって普通の環境でも赤ちゃんにとっては刺激が強すぎることがあります。赤ちゃんが落ち着く環境づくりを試みるのも一つの方法ですよ。

新生児が夕方に寝ない理由は?

赤ちゃん 泣く あやす ママ 奮闘 夜泣き 黄昏泣き

夕方になって日が暮れ始めると、突然泣き始める赤ちゃんがいます。これは「黄昏泣き」と呼ばれていますが、毎日同じ時間に泣き出すという赤ちゃんもいます。授乳をしても、おむつを替えても寝てくれず、わけもなく泣き続けてしまうのが特徴です。

夕方に寝てくれないときは、この黄昏泣きを疑ってしまいたくなりますが、黄昏泣きが始まるのは生後3~4ヶ月頃、早くても生後1ヶ月を過ぎてから。新生児期は体が夕方かどうかも判断できていないので、別の理由を考えたほうが良さそうですね。

生後3~4ヶ月頃に黄昏泣きをしたときは、体を温めてあげると赤ちゃんが安心して泣き止み、眠ってくれることもありますよ。黄昏泣きは始まってから1~2ヶ月ほど、遅くとも生後6~7ヶ月頃には自然と治まっていくものです。

赤ちゃんが夕方に寝ないで泣き続けるとママは心配になるだけでなく、疲れてしまうものですが、あまり考えすぎず、できるだけ落ち着いた気持ちで対応できるといいですね。

新生児期の赤ちゃんが寝ないときは、家族で協力し合いましょう

寝かしつけ 赤ちゃん パパ

お腹の中とはまったく違う環境に身を置かれた赤ちゃんは、毎日生きていくことだけで一生懸命です。早く環境に慣れようと、全身で周りのことを感じとっています。

ママも産後間もない時期で体力も戻りきっておらず、つらい時期ですよね。休みたいのに赤ちゃんが寝なくて、クタクタになってしまうことも。この時期に無理をすると、体調不良が長引いてしまうこともあります。

赤ちゃんが新生児のこの時期は、特にパパやおじいちゃんおばあちゃんなど、周りの協力をたくさん得ながら、積極的に体を休ませるようにしてくださいね。

免責事項

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう