赤ちゃんが髪の毛をむしる!引っ張る!原因はストレス?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

赤ちゃんが何かいつもと違う動きをすると、成長の証として喜ばしく感じることもありますが、突然自分の髪をむしったり、引っ張ったりして、ママやパパを驚かすこともあります。これは、赤ちゃんの頃によくみられる行動ですが、原因がわからないと心配になりますよね。そこで今回は、赤ちゃんが髪の毛をむしる・引っ張るのはストレスが原因なのか、対処法も含めご紹介します。

そもそも赤ちゃんの髪の毛とは?むしることってあるの?

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新生児から1歳くらいまでに生える柔らかい髪の毛は「産毛」で、3歳くらいまでに丈夫な髪に生え変わるとされています。髪の生え方にも個人差があり、はじめから髪の毛がふさふさと生えている子もいれば、1歳近くまであまり生えない子もいます。

赤ちゃんは、自分の頭や髪の毛を触っていたと思ったら、突然ギュッとつかんで思いきり上下に引っ張るという行動をすることがあります。強く引っ張りすぎて、髪の毛を抜いてしまうこともあるんですよ。

手の届くところばかりを引っ張るので、「一箇所だけはげてしまった」なんていうこともあり、見ている側としては心配になりますよね。しかし、これは赤ちゃんにはよくみられる一時的な行動で、珍しいことではありません。

赤ちゃんが髪をむしるのはストレスが原因?

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赤ちゃんが髪の毛をむしるのは、一時的な癖や痒みが原因の場合がほとんどです。「もしかしてストレスのせいでは?」と不安を感じるママやパパもいるかもしれませんが、1歳前後の赤ちゃんでストレスが原因というのはあまり考えられません。

2~3歳くらいで自分の髪をむしることや引っ張ることがある場合は、ストレスでイライラしている、あるいはママの興味を引くために行っているという可能性もゼロではありません。

この時期は、色々なことを認識しはじめたり、家族以外の人との関わりが増えたりして、自分の思い通りにできないことも増えてきます。そうしたストレスが原因で、髪をむしったり、引っ張ったりすることがあります。

赤ちゃんが自分の髪の毛を引っ張る理由は?

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1歳くらいまでの赤ちゃんが髪の毛をむしる・引っ張るのは、前述通り、一時的な癖であることがほとんどです。

赤ちゃんは自分の体がどんなものかをきちんと認識できていません。生後3ヶ月前後で赤ちゃんが自分の手の存在に気づき、げんこつを舐めたり、手を見つめたりすることがありますが、頭の上にある髪の毛も興味の対象です。

しかし、赤ちゃんの頭皮を含む肌はとても敏感なので、なかには痒みを伴っている場合もあります。

それでは、一時的な癖である場合と、痒みが伴う場合は、どう違うのでしょうか?

一時的な癖の場合

眠たくて顔や頭をこすっているときに、髪の毛を反射的につかんで一緒に引っ張ってしまったり、髪の毛を引っ張ると痛みを感じるのが面白くて興味本位で引っ張り続けたりします。

髪の毛を引っ張っているときに機嫌が悪そうでなければ、癖の可能性が高いといえます。髪の毛の存在をきちんと認識できるようになると治まる場合がほとんどですよ。

痒みを伴う場合

頭の中に湿疹やあせもができていると、痒いのが肌(頭皮)というのが認識できず、自分の髪をむしったり、引っ張ったりすることがあります。眠たくなると、体温が上がり血行が促進されるため、湿疹やあせもの痒みが増し、頭をぶんぶんと振ることや、髪をむしることもありますよ。

この場合、不機嫌になることが多いので、頭皮に湿疹ができていないか確認しましょう。

赤ちゃんが髪の毛をむしるときの対処法は?

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赤ちゃんが髪の毛をむしる・引っ張ることは、成長途中によく見られる行動の一つなので、神経質になり過ぎず、おおらかに構えましょう。髪の毛のむしり過ぎで一部がはげてしまっても、飽きて止めれば髪の毛はすぐに生えてきます。

頻繁に髪の毛を引っ張るのは見守っても良いですが、むしり続けていたり、頭皮に爪が触れて傷つけたりする場合は、以下のような対処法を参考にしてみてくださいね。

髪をむしり続ける・頭皮を傷つけているときの対処法

● 抱っこや散歩で気を逸らす
● 好きなおもちゃをみせたり、手遊びをしたりして興味を逸らす
● 爪の長さをチェックして、伸びていたら切っておく
● 室温が高く暑がっている場合は換気する
● 服をチェックして、汗をかいている場合は着替えさせたり、1枚減らしたりする
● 傷があるときは一時的にミトンをつける

髪の毛をひどくむしっていたり、引っかき傷が多いようであれば、小児科か皮膚科を受診してください。

対処法にミトンを使うときの注意点

赤ちゃんが髪をむしったり、引っ張ったりするのを予防するためにミトンを使うのはあまり好ましくありません。

指や手で感じる感覚を阻害してしまったり、常時つけておくことで汗をかいてしまったりするからです。よだれやげっぷで出た母乳やミルクなどがつき、不衛生な状態になってしまうことも考えられます。

どうしてもミトンをつけるときは、使用する時間や状況を限定してあげましょう。

赤ちゃんがママの髪を引っ張る理由は?

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赤ちゃんがママの髪を引っ張るのは、遊びが理由であることがほとんどなので心配いりません。

生後2~3ヶ月もすると、赤ちゃんは近くで動くものを目で追う「追視」を始めます。

その後、物を手で掴むことを覚えはじめますが、ママの髪が長いと、おむつ替えなどでかがんだときに赤ちゃんの目の前に髪が垂れ、引っ張ることがあります。ママがびっくりすると、それを面白がって繰り返す赤ちゃんもいますよ。

あまりに強く引っ張られて抜けてしまうときや痛いときは、触れない位置で髪を結んだり、「痛いからやめてね」といい聞かせてあげたりすると良いですね。

赤ちゃんが髪をむしるのは、成長の一環として見守ろう

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赤ちゃんを見ていると、「大丈夫かな?」と不安を感じる行動がたくさんありますよね。

しかし、そのほとんどは成長過程によくある一時的なものです。色々な感覚を覚えさせるためにも、好きなようにさせてあげることが大切ですが、放っておかず、怪我や危険なことがないか注意しながら見守ってあげてくださいね

髪の毛をむしったり引っ張ったりする以外に、どうしても気になる行動をするときは、乳児健診時や小児科で医師に相談してみても良いですね。自分一人で悩むのではなく、専門家の視点で問題がないことを確認してもらえると安心できますよ。

また、抜けた髪の毛を使って赤ちゃん筆という記念品を作ることもできるので、ぜひ検討してみてください。

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