赤ちゃんの成長曲線!男女別グラフと乳幼児の月齢別発育値

記事監修 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 続きを読む

赤ちゃんが成長してくると、体重や身長がどれくらいなのか、太りすぎていないかなど気になってきますよね。1歳頃までは乳児健診などでも把握できますが、毎月健診があるわけではないので、ママやパパは我が子がちゃんと成長しているのか不安になることもあるのではないでしょうか。そこで今回は、新生児から生後24ヶ月までの成長曲線の男女別グラフと、乳幼児の月齢別の発育値をご紹介します。

赤ちゃんの成長曲線(発育曲線)とは?

赤ちゃん ハイハイ 家族 パパ ママ

赤ちゃんの成長曲線は、厚生労働省が10年ごとに行っている、全国の乳幼児を対象とした発育調査のデータをもとに、体重や身長を男女別に集計して成長推移をグラフにしたものです。

現在は、平成22年に厚生労働省が実施した「乳幼児身体発育調査」の結果が最新のデータになっています(※1)。

母子手帳などにも記載されていて、定期的に行われる乳児健診時など、赤ちゃんの身長・体重の測定値を表に記載することで成長度合いを知ることができますよ。

赤ちゃんの成長曲線は、「パーセンタイル(百分位数)」という単位で作成されています。簡単にいうと、「全体を100として、小さい方から順番に並べたときに何番目に位置するか」を表した数値のこと。

つまり、自分の子供の身長や体重を成長曲線のうえにプロットしてみると、同じ月齢の赤ちゃん全体の中でどれくらいの大きさか、というのがわかるというわけです。

男児・女児別の体重・身長がわかる成長曲線グラフ

赤ちゃん 体重計

ここでは、体重・身長がわかる乳幼児の成長曲線グラフを男女別にご紹介します。

前回調査が行われた平成12年と比較すると、男女ともに体重・身長ともにやや減少しているようです。体重・身長以外の調査結果を補足すると、胸囲もやや減少、頭囲はほぼ差がないという結果がでています(※1)。

以下のグラフは、平成22年の調査結果をもとに作成したものです。体重・身長ともに同色の線のうち下の曲線がパーセンタイルでいう3番目、上が97番目の数値で、この範囲内であれば平均的だと捉えることができます。

乳幼児期は成長に個人差が大きく出る時期で、1回の測定では成長の状態を判断できないことがよっくあります。発育の経過から成長の状態を判断することがあるため、成長曲線を描いて変化を見る必要があります。

男児の成長曲線グラフ

成長曲線 男児

女児の成長曲線グラフ

成長曲線 女児

男女別 乳幼児の月齢ごとの発育値

赤ちゃん 身長 メジャー 計測 測定 成長 発育

下表は、先ほどの成長曲線のグラフのもととなる数値(乳幼児の月齢別発育値)をまとめたものです(※1)。

子供の成長に伴う身長・体重の推移を追うのであればグラフの方が見やすいですが、月齢ごと(0~2歳までは1ヶ月ごと、2歳以上は半年ごと)の具体的な数値を知りたいのであればこちらの表の方がわかりやすいかもしれません。

男児 月齢 女児
身長(cm) 体重(kg) 身長(cm) 体重(kg)
44.0~52.6 2.10~3.76 0ヶ月 44.0~52.0 2.13~3.67
48.7~57.4 3.00~5.17 1ヶ月 48.1~56.4 2.90~4.84
50.9~59.6 3.53~5.96 2ヶ月 50.0~58.4 3.39~5.54
54.5~63.2 4.41~7.18 3ヶ月 53.3~61.7 4.19~6.67
57.5~66.1 5.12~8.07 4ヶ月 56.0~64.5 4.84~7.53
59.9~68.5 5.67~8.72 5ヶ月 58.2~66.8 5.35~8.18
61.9~70.4 6.10~9.20 6ヶ月 60.1~68.7 5.74~8.67
63.6~72.1 6.44~9.57 7ヶ月 61.7~70.4 6.06~9.05
65.0~73.6 6.73~9.87 8ヶ月 63.1~71.9 6.32~9.37
66.3~75.0 6.96~10.14 9ヶ月 64.4~73.2 6.53~9.63
67.4~76.2 7.16~10.37 10ヶ月 65.5~74.5 6.71~9.85
68.4~77.4 7.34~10.59 11ヶ月 66.5~75.6 6.86~10.06
69.4~78.5 7.51~10.82 12ヶ月 67.4~76.7 7.02~10.27
70.3~79.6 7.68~11.04 13ヶ月 68.3~77.8 7.16~10.48
71.2~80.6 7.85~11.28 14ヶ月 69.3~78.9 7.31~10.69
72.1~81.7 8.02~11.51 15ヶ月 70.2~79.9 7.46~10.90
73.0~82.8 8.19~11.75 16ヶ月 71.1~81.0 7.61~11.12
73.9~83.8 8.36~11.98 17ヶ月 72.1~82.1 7.75~11.33
74.8~84.8 8.53~12.23 18ヶ月 73.0~83.2 7.90~11.55
75.6~85.9 8.70~12.47 19ヶ月 73.9~84.2 8.05~11.77
76.5~86.9 8.86~12.71 20ヶ月 74.8~85.3 8.20~11.99
77.3~87.9 9.03~12.96 21ヶ月 75.7~86.3 8.34~12.21
78.1~88.8 9.19~13.20 22ヶ月 76.6~87.4 8.49~12.44
78.9~89.8 9.36~13.45 23ヶ月 77.5~88.4 8.64~12.67
79.7~90.7 9.52~13.69 24ヶ月 78.3~89.4 8.78~12.90
81.1~92.5 10.06~14.55 30ヶ月 79.8~91.2 9.30~13.73
85.2~97.4 10.94~16.01 36ヶ月 84.1~96.3 10.18~15.23
88.8~101.8 11.72~17.43 42ヶ月 87.7~100.6 11.04~16.76
92.0~105.8 12.42~18.82 48ヶ月 90.9~104.5 11.83~18.27
95.0~109.5 13.07~20.24 54ヶ月 93.8~108.1 12.56~19.73
97.8~113.0 13.71~21.72 60ヶ月 96.5~111.4 13.27~21.20
100.5~116.5 14.37~23.15 66ヶ月 99.1~114.8 14.01~22.69
103.3~119.9 15.03~24.33 72ヶ月 101.6~118.2 14.81~24.22
106.2~123.6 15.55~25.25 78ヶ月 104.2~121.7 15.71~25.77

赤ちゃんの成長曲線とあわせて肥満度もチェック

赤ちゃん 計算 電卓

乳幼児の成長の状態を知るためには、体重や身長だけでは詳しく判断することができません。栄養状態などを把握するために、肥満の程度を表す指数も一緒にみることが多いですよ。

生後3ヶ月~5歳くらいの乳幼児の肥満度を表す指数は、「カウプ指数」(それ以上~高校生以下まではローレル指数)というものを使います。

高校生以上から成人までによく聞く「ボディマス指数(BMI)」と概念は同じですが、乳幼児の場合、基準になる数値が大人とは異なります。

カウプ指数の計算式と基準

● 体重<g> ÷(身長<cm> × 身長<cm>)×10
● 基準:13未満 やせ/13~15未満 やせぎみ/15~18未満 正常/18~20未満 肥満ぎみ/20以上 肥満

赤ちゃんの成長曲線が下回る・上回る原因は?

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自分の赤ちゃんの成長曲線が、先ほどのグラフの範囲を下回ったり、上回ったりすると、ママやパパは心配になるかもしれません。

たしかに、乳幼児期の発育はパーセンタイル曲線の範囲に沿っていることが望ましいとされますが、毎月そのとおりに数値が増えていくとも限りません。ライン近くで成長している赤ちゃんは、身長や体重を測ったタイミングによってはラインから外に出てしまうこともあります。

国立保健医療科学院の『乳幼児身体発育 評価マニュアル』によると、次のような場合は病院で相談した方がいいとされます(※2)。

短期間で体重が著しく落ちる

体重の成長曲線を描いたときに、比較的短期間で、パーセンタイル曲線を下向きに2つ以上横切る(=体重が急減する)場合、何らかの慢性疾患や栄養不足などが原因で体重増加できていない可能性があります。

ただし、明らかな異常がなくても体重増加のペースがゆっくりな子もいるので、赤ちゃんが元気かどうかや、排尿・排便、授乳・離乳食の状況なども踏まえて、医師が総合的に判断します。

赤ちゃんの体重がなかなか増えなくて心配なときは、乳児健診のときなどに相談してみましょう。

身長がなかなか伸びない

赤ちゃんが栄養不足に陥ると、体重の次に身長に影響が出ます。

成長曲線を描いてみて、パーセンタイル曲線と比べて身長の伸びがゆるやかになってきた場合は、ホルモン異常など低身長をきたす病気が隠れていないかを調べ、栄養摂取量の増やし方を検討する必要があります。

また、身長だけでなく頭囲の発育も重要な基準になるので、乳児健診のときに確認してみると良いでしょう。

赤ちゃんの成長曲線を目安にしつつ、日々の成長を見守ろう

親子 家族 子供

赤ちゃんの成長曲線は、あくまでも発育の目安であって、他の子の成長と比べるためのものではありません。数値やグラフだけをみて焦ったりせず、赤ちゃん自身の日々の成長をママやパパがしっかり見てあげましょう。

身長の伸びや体重の増減について、心配なことがあれば乳児健診のときに医師に相談してみることをおすすめします。そのほかにも、普段と何となく違う様子があるなど、ママやパパしかわからない変化に気づいたときは、あわせて伝えてみてくださいね。

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