生後1・2・3・4週間のミルクの量は?新生児がむせるときの対策

記事監修 助産師 佐藤 裕子
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

「新生児の赤ちゃんにミルクをあげる」ことは、ママ・パパになって初めて経験する人も多いですよね。お産の入院中にミルクの作り方や飲ませ方の指導がある産院もありますが、多くのママ・パパは初めてのことに戸惑ってしまうもの。そこで今回は、生後1・2・3・4週間の新生児にあげるミルクの量やむせる・吐き出すときの対策法などについてまとめました。

新生児のミルクのあげ方は?

ミルク

「新生児」とは、生後1ヶ月頃までの時期を指します。この時期、母乳は赤ちゃんが欲しがったら、いつでも何回でも授乳しても良いものですが、ミルクの場合は、母乳とは消化時間や栄養が違うため、次の授乳までの間隔を3時間以上あけて授乳します。また、一度にたくさん飲ませるのではなく、3時間おきに少量のミルクを回数多く飲ませ、母乳と同じリズムを作るようにします。

この時期は、生活リズムも安定していないため、寝る時間も起きる時間も不規則です。基本は、ミルク缶に書いてある目安量・回数を参考にすれば良いのですが、順調に体重が増えているなら、ミルクの量・回数については神経質になり過ぎる必要はありません。ミルクの予定時間に赤ちゃんが寝ていても、無理やり起こして飲ませなくても大丈夫ですよ。

次からは、完全ミルク育児をしている場合の週数ごとの目安量と回数をご紹介します。

生後1週間の新生児のミルクの量・回数は?

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生まれてすぐから1週間は、産院で過ごす期間ですよね。基本的には産院の助産師さんの指導通りにミルクをあげましょう。1回の目安量としては、生後0日で10ml、以降は1日ごとに10ml追加(生後1日20ml、2日30ml…6日70ml)していきます。3時間ごとにあげ、1日8回が目安の回数です。

生後2週間の新生児のミルクの量・回数は?

新生児 笑顔 スマイル

退院して初めての自宅での育児となる週ですよね。産院で覚えたことをパパとママだけで実践するときです。日々体重を計りながら、赤ちゃんの様子を見てミルクをあげましょう。生後2週間の1回の目安量は、80ml~100ml。1週目同様に3時間ごとにあげ、1日8回が目安の回数です。

生後3・4週間の新生児のミルクの量・回数は?

スケール 計量 量 どのくらい カップ コップ 皿

少しずつミルク育児にも慣れてきた頃でしょうか。赤ちゃんも一度に多くの量を飲むことができるようになります。生後3・4週間の1回の目安量は、100~120ml。3時間ごとにあげ、1日に6〜7回へと減っていきます。

4週間が過ぎると、1ヶ月検診があります。このときに不安があればお医者さんや助産師さんに相談しましょう。体重の増え具合などをみて、「1日50mlミルクを増やしましょう」などの具体的なアドバイスがもらえますよ。

母乳とミルクの混合育児の場合、量や回数はどうする?

授乳 母乳

新生児の時期だと、母乳の供給が追い付かないなどの理由でミルクと混合育児にしている家庭も多い頃です。母乳と混合にしている場合のミルクの量や回数は、母乳の出により異なってきます。日々のママと赤ちゃんの状態によっても変わってくるので、授乳前後で直母量(母乳を飲めたぶんだけ赤ちゃんの体重が増えます)を測り、追加するミルクの量を調整するとよいでしょう。この場合、体重計はベビー専用のスケールをレンタルしてみるとよいかもしれません。

まずお腹が空いた状態で母乳からあげ、足りていないようだったら様子を見ながらミルクを追加する方法だと、過不足がわかりやすいですよ。赤ちゃんがたくさん吸って母乳の分泌も促すので、完全母乳育児を目指すママにもこの方法がおすすめです。

新生児にミルクを授乳するコツは?

ミルク

赤ちゃんが哺乳瓶からうまくミルクを飲んでくれないという悩みを持つパパ・ママも多いですよね。赤ちゃんも吸うことに慣れていなかったり、また吸う力が発達していなかったりと一生懸命頑張っているときです。できるだけ赤ちゃんがミルクを上手に飲むことができるように、パパ・ママがサポートしてあげてくださいね。ここでは、赤ちゃんに上手にミルクを飲んでもらうポイントをご紹介します。

おっぱいから飲ませるイメージで

実際に自分のおっぱいから母乳をあげることをイメージし、その位置で赤ちゃんにミルクをあげるようにしましょう。赤ちゃんを横抱きにして、少し頭を起こしてあげると、赤ちゃんも飲みやすく、パパ・ママも飲ませやすくなります。また、赤ちゃんがおっぱいを飲むとき、乳首ではなく乳輪部分までくわえ込みます。哺乳瓶を使うときも同じように、しっかりくわえさせましょう。

ちょうどいい温度で飲ませる

赤ちゃんのミルクを飲ませる前に、必ずママの手首の内側にミルクを垂らし、人肌(体温)程度のちょうどいい温度かどうかを確認して飲ませてあげてください。冷たすぎるミルクを飲むと赤ちゃんの体温が下がってしまい、熱すぎると赤ちゃんはやけどしてしまいます。

新生児がミルクを飲んで、むせる・吐く!対策は?

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新生児は、胃の形が大人と比べ縦型になっているため、ミルクを吐き戻したり、むせたりすることも少なくありません。せっかく飲んだものを吐くと、量もわからなくなりますし、なによりも赤ちゃんが苦しそうで可哀想ですよね。むせたり、吐いたりしないようにするためには、以下のような対策をとりましょう。

寝かせたまま飲ませない

寝かせたまま飲ませるとパパ・ママの腕や体が楽ですよね。しかし、この状態で飲ませてしまうと、赤ちゃんの気管にミルクが入りやすくなってしまい、むせたり吐いたりするだけでなく、口からこぼれ落ちたミルクが耳に入り、中耳炎を引き起こす可能性があります。少し頭を起こしてあげた状態で飲ませてあげてくださいね。

飲んだ後はげっぷをさせる

つい忘れてしまいがちな動作ですが、げっぷをさせないと、吐き戻しの原因になります。赤ちゃんの嘔吐物は、窒息につながる危険なものです。必ずミルクを飲ませた後はげっぷをさせましょう。5分経ってもげっぷが出なければ、寝かせるときに嘔吐物がのどに詰まらないようタオルなどを背中に入れ、少し横向きにしてあげてください。

新生児へのミルク授乳は間隔や量を気にしすぎないで

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赤ちゃんへの授乳は、最初は慣れなくて戸惑うこともありますよね。うまく赤ちゃんが飲んでくれず焦ったり、いら立ってしまったりすることもあるかもしれません。しかし、授乳は毎日のこと。慣れていけば徐々に手際よくミルクを作り、上手に赤ちゃんに飲ませてあげられるようになりますよ。

量や間隔を目安通りにしようと考えすぎるとストレスが溜まってしまいます。赤ちゃんの胃の大きさには個人差がありますし、一度にごくごく飲む赤ちゃんもいれば、少しずつしか飲まず、頻繁におなかが空いて何回も授乳しなければいけない赤ちゃんもいます。体重が増えていれば問題がないので、日々の赤ちゃんの体重や様子だけしっかり見ていてくださいね。

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