生後1・2・3ヶ月の授乳間隔・時間・量は?ミルクと混合のときは?

記事監修 看護師・助産師 岡 美雪
岡 美雪 看護師・助産師を免許を取得後、未熟児病棟、脳神経外科病棟、産科病棟で医療業務に従事。その後、医療現場での経験を活かして、青年海外協力隊の看護職としてアフリカに2年間駐在し、現地の医療技術向上に貢献。日... 続きを読む

新生児から生後3ヶ月までは、体重の増え方や毎日の授乳のことで頭がいっぱいかもしれません。この時期の赤ちゃんには、1日何回くらい授乳すればよいのでしょうか?今回は、生後1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔や時間、母乳量とミルクを混合するときの注意点などについてまとめました。

新生児・生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔・時間・量は?

授乳

授乳間隔や母乳量

生後1ヶ月は「新生児」と呼ばれる時期です。授乳間隔も1回の授乳時間も短いのが特徴。赤ちゃんの母乳を吸う力が弱いため、ちょっと飲むと疲れて眠ってしまいます。ママは産後すぐで体力が戻っていませんが、なるべく頻繁に授乳をしましょう。

母乳育児の場合、2〜3時間おきに左右それぞれ5~10分飲ませてあげます。この時期は日に何回飲ませても問題なく、1日10~12回ほどの授乳回数になるママもたくさんいます。20分以上など一度に長い時間授乳するのはママにも赤ちゃんにも負担がかかるので、いったん切り上げて様子を見てくださいね。母乳は飲ませるほどに出やすくなるので、赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませてあげましょう。

母乳が足りているかどうかの目安は、1日8回以上母乳を飲んでいる、1日7~8回色のうすい排尿がある、1日3~8回排便がある、1日18~30gの割合で体重増加がある、機嫌がいいなどがあげられます。

母乳とミルク、混合の場合は?

完全ミルクもしくは混合の人も多くいます。一般的な母乳の分泌量は、その時期の新生児に必要な量であると考えられているので、母乳だけで十分なのか、ミルクを足す方がいいのか、足すならどれくらいかを退院するときに確認すると良いでしょう。

完全ミルクの場合は1日に与える用量がミルク缶に書いてあるので、基本的にはそれを守りましょう。迷うのはミルクとの混合の場合ですよね。ミルクをあげるときは、3時間は間隔をあけるように心がけてください。母乳の出る量にもよるので一概にはいえませんが、ミルクは母乳よりもカロリーが高いため、あげすぎには注意しましょう。

完全ミルクの場合、生後2週間は1日560gほど、生後2~4週間は720gほどが一般的な目安です。母乳との量を比較しながら、調節してください。

ちなみに、WHOでは「完全母乳の場合、生後6ヶ月までは1週間で100~200g増加」を体重増加の目安としています(※1)。つまり、「1日14~29g」が目安だといえますね。

1ヶ月検診で「ミルクの量を増やして」と言われたら?

生後1ヶ月検診で赤ちゃんの体重を見て、お医者さんから「1日50ml追加してください」など具体的にミルク量を指導されることがあります。ただし、お医者さんや助産師さんの方針によって、アドバイスが異なるのが現状です。それは「体重増加目安」と「母乳育児をどれだけ大切だと考えるのか」で意見が割れるためです。

体重増加を重視するお医者さんはミルク量に関して厳しい指示がでるかもしれませんが、早く完全母乳に移行したい人は、あまりミルクをあげすぎず、母乳が出るようにマッサージする、授乳の回数を増やすなどで対策をとりたいですよね。母乳が足りているのかや、ミルクを足している人はどれくらい減らすのかわからないなど、自分で判断しにくいときは、母乳支援を行っている助産院で定期的にみてもらうと良いですよ。

大切なことは、「ママやパパがどうしたいか」です。授乳の方法に完全な正解はありません。危険な体重の推移でなければ、ミルクと母乳の量や間隔はママ・パパ次第ですよ。早く完全母乳に移行したい人は、お医者さんにその旨を伝え、納得できる方法をとれるようにアドバイスをもらいましょう。

生後2ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔・時間・量は?

授乳

授乳間隔や母乳量

生後2ヶ月になると、3時間くらいは赤ちゃんがまとめて眠るようになるため、夜間の授乳間隔があきはじめます。それでも、まだ母乳をまとめて飲むことができないので、昼間の授乳間隔は1~3時間おきが普通です。生後2ヶ月たっても授乳回数は8~10回ほどはあるので、減らなくても心配する必要はありませんよ。1回の授乳時間は左右10分ずつが目安です。

ミルクを飲ませるときは?

完全母乳に移行したい人は、徐々にミルクの量を減らしていきましょう。母乳量などで個人差はありますが、赤ちゃんの体重や排便・排尿の回数と量に気をつけながら、徐々に1日のミルク回数を1~2回ほどにしてみましょう。

授乳の工夫

両方の乳房からバランスよく飲ませるために、赤ちゃんが飲みにくそうにしている方の乳房から先に飲ませてあげましょう。赤ちゃんには乳房の好き嫌いがあることも多いのですが、ママの乳頭陥没などで飲みにくい方があれば、そちらから先に飲ませましょう。飲み始めはお腹が空いているので、真剣に飲もうとします。すると「好きじゃない方」の乳房からでもきちんと母乳を飲み、次にややお腹がいっぱいになりかけている状態でも「好きな方の」乳房からゆっくりと飲み始めますよ。

生後3ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔・時間・量は?

授乳

授乳間隔や母乳量

生後3ヶ月になると、赤ちゃんとママのあいだに「授乳ペース」ができてきます。赤ちゃんは満腹中枢ができて、ママから見ても「満足したな」というのがわかるようになり、ずいぶん楽になります。授乳間隔は1日6~8回ほどで、1回あたり左右10分ずつが目安ですが、この時期には母乳の飲み方にも特徴がでてきます。

1回の授乳でお腹いっぱいまでたっぷり飲む赤ちゃんもいれば、少しずつ何回も欲しがる赤ちゃんもいます。これは単なる個人差で、発達の遅れではありませんので、回数が10回以上になってもあまり心配しないでくださいね。

ミルクを飲ませるときは?

赤ちゃんも口の周りの筋肉も発達し、授乳に慣れ、母乳をたっぷりと飲めるようになってきます。完全母乳に移行したい人はこの時期も体重増加に気をつけながら、生後2~3ヶ月頃にミルク回数を0~1回に徐々に減らしてみましょう。

体重に注意!

赤ちゃんが母乳をあまり欲しがらず、それまで順調に増えていた体重が急に増えなくなったら、授乳間隔を見直してみましょう。空腹でもグズらないとママも気がつきにくいものですが、体重が増加しないのは、母乳量が足りていない状態です。

昼間が4~5時間おきで、夜の授乳が1度もなければ、1日の授乳回数は5~6回になります。これでは少し回数が少ないので、赤ちゃんが夜ぐっすり寝てしまって授乳ができない場合は、夕方に何回か余分に飲ませてあげましょう。赤ちゃんがそれほど欲しくなさそうでも、授乳をすれば飲んでくれるので、寝ついてしまう前に夜の分まで授乳をしておきましょう。また、抱き方や乳頭の含ませ方、おしゃぶりの使用を控えることで、赤ちゃんの飲む量を増やすこともできますよ。

体重がちゃんと増えているときは、1日5~6回でも一度の授乳量が多く問題ないといえます。回数よりも、体重に注目してくださいね。

授乳は焦らず自分たちのペースで

赤ちゃん

授乳ペースができるまではいろいろと心配になるものですが、「自分たちのペース」を見つけられるといいですね。授乳はママも赤ちゃんも個人差が大きいものですし、正解はないものなので、焦りやいらだちは禁物です。ストレスで母乳の出が悪くならないように、この時期しかない赤ちゃんとのコミュニケーションを存分に楽しんでくださいね。

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