この記事では、なすを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食のなすはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
なすは加熱するとやわらかくなりますが、苦みがあるため、他の野菜に慣れてきた頃から少しずつ与えるとよいでしょう。
なすはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、かゆみなどを引き起こすことがあります。アレルギーを起こす頻度は低いですが、与えるときは少量からはじめてください。
調理時に気をつけることは?
なすの皮は固いので、皮はむいて調理しましょう。
切ったらたっぷりの水に10分ほど浸し、アク抜きをしてからゆでてください。
初期は、すりつぶしてからお湯を加えてトロトロにします。中期はみじん切り、後期は5mm角ほどの大きさにしましょう。
なすの離乳食初期レシピ
なすペースト
材料(1食分)
- 1なすの皮をむき、ゆでやすい大きさに切る(輪切り・もしくは角切りなど細かくしておく)。
- 2水に10分ほどつけてアクを抜いたあと、やわらかくなるまでゆでる。
- 3やわらかくなったなすを、すり鉢やブレンダーなどを使ってすりつぶす。
見た目にもきれいで飲み込みやすい、なすペースト。旬を迎える夏から秋頃に食べさせてあげたいですね。離乳食に少し慣れてきたら、作ってみましょう。
なすとトマトとにんじんのとろとろ
- 1なすペースト、トマトペースト、にんじんペーストをバランスよく盛りつける。
なすの離乳食中期レシピ
なすの煮浸し
- 1なすの皮をむき、3mm程の角切りにする。
- 21をたっぷりの水に入れ、10分程水にさらしてアク抜きをする。
- 3小鍋にだし汁を入れて沸騰させ、2を入れ、やわらかくなるまで煮こむ。
初めて食べるときには、フォークでつぶして食べやすくしてあげるといいですよ。
なすのかつお節あえ
材料(1食分)
- 1なすは皮をむいて2~3mm程度の大きさに切る。
- 21を水にさらし、アク抜きをする。
- 32をやわらかくゆでて、かつおけずり節とあえる。
赤ちゃんの舌でつぶせるくらいの硬さまで、なすを柔らかく煮るのがコツ。醤油をたらせば、大人もおいしく食べられますよ。
なすとツナの煮物
- 1なすは皮をむき、3mm程の角切りにしたら、水にさらしてアク抜きをする。
- 2枝豆は、やわらかくゆでて粗いみじん切りにする。
- 3ツナは、水を切って身をほぐしておく。
- 4小鍋にだし汁を入れ沸騰させ、1、2、3を入れて煮こむ。
なすの離乳食後期レシピ
なすの味噌炒め
材料(1食分)
- 1なすは5mm角に切り、水にさらしてアク抜きをする。
- 2じゃがいも、にんじんは皮をむき、5mm角に切る。
- 31、2、水大さじ1を耐熱容器に入れてラップをかけて電子レンジで2分ほど加熱する。
- 4フライパンに薄く油をひき、豚ひき肉を炒める。
- 54に火が通ったら、3を加えて炒め、最後に味噌を加える。
赤ちゃん用に取り分けたあとに、味噌をプラスしてしっかりと味つけすれば、ごはんが進む味わいに。大人用のおかずとしてもおすすめです。
なすのミートソース
材料(1食分)
- 1スパゲティは1cmほどに折り、やわらかくゆでる。
- 2トマトは湯むきして種を取り除き、みじん切りにする。
- 3なすはみじん切りにして、水にさらしてアク抜きをする。
- 4にんじん、玉ねぎは、みじん切りにする。
- 5耐熱容器に3、4、水大さじ1を入れ、ラップをかけて電子レンジで2分ほど加熱する。
- 6フライパンにオリーブオイルをひき、豚ひき肉を炒めて火が通ったら、2、5、コンソメを加えて煮る。
- 7皿に1を盛り、6のソースをかける。
- コンソメは手作りまたはベビーフードのみOKです。市販の大人用のものは使わないようにしましょう。
ミートソースはまとめて作っておくのがおすすめ。時間があるときに多めに作ったら、小分けにして冷凍保存しておきましょう。パンに塗ってチーズをかけて焼いたり、ゆでたじゃがいもとあえたりと、アレンジが利きますよ。
なすと小松菜のごまあえ
材料(1食分)
- 1なすは皮をむき、5mm角に切り、水にさらしてアク抜きをする。
- 2小松菜は粗いみじん切りにする。
- 3耐熱容器に1、2、水大さじ1を入れてラップをかけ、電子レンジで1分ほど加熱して水気を切る。
- 43にすりごま、かつおけずり節をかけ、醤油を垂らしてよく混ぜ合わせる。
食物繊維がたっぷり摂れる一品。時間があれば、すり鉢でごまをすってあえるのがおすすめです。風味が増し、さらに美味しくなりますよ。
なすの離乳食完了期レシピ
なすのグラタン
- 1なすの皮をむき、粗くみじん切りにしたら、水にさらしてアク抜きをする。
- 2玉ねぎ、ほうれん草は、やわらかくゆでて粗くみじん切りにする。
- 3鶏ひき肉は、ラップをかけて電子レンジで20秒ほど火が通るまで加熱する。
- 4耐熱容器に、1、2、3を入れ、ホワイトソース、チーズをかけ、オーブントースターで3分程度焼く。
- 1ホワイトソースは手作りまたはベビーフードのみOKです。市販の缶詰など味付きのものは使わないようにしましょう。
ラタトゥイユ
材料(1食分)
- 1なすは皮をむき、5mm角に切り、水にさらしてアク抜きをする。
- 2ピーマン、パプリカ、トマト、玉ねぎは種と皮、わたやヘタなどを取り除き、5mm角に切る。
- 3小鍋に、1、2、コンソメを入れ、ひたひたになるくらいの水を入れてやわらかく煮こむ。
野菜をたっぷり摂れるラタトゥイユには、やわらかくゆでたパスタをあえても◎。コンソメの量を増やせば、大人もおいしく食べられますよ。
なすの離乳食は冷凍保存できる?
なすは傷みやすい食材で、冷蔵庫に入れておくと2~3日でしなっとしてしまいます。購入したら早めに下ごしらえをして、冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍保存する場合は、皮をむいて、アク抜きをし、なすをゆでてから離乳食の時期に合った大きさに刻むか、すりつぶしてペースト状にします。製氷皿に1食ずつ保存するか、量が多い場合には、冷凍用保存袋に板状に入れて保存しましょう。
冷凍したなすの離乳食は、凍ったままの状態で調理できますよ。
新鮮ななすでおいしい離乳食を!
新鮮ななすは、表面がなめらかでツヤがあり、皮に張りがあるものです。クセのない味わいで、和風にも洋風にも仕上げられるのがなすの魅力。なすのおいしさを感じる離乳食をぜひ作ってみてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。