この記事では、にんじんを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食のにんじんはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
にんじんは、加熱するとやわらかくなるので離乳食初期から与えられます。甘みがあって、離乳食に欠かせない緑黄色野菜です。
にんじんはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、まれにアレルギーを起こすことがあります。与えるときは少量からはじめてください。
調理時に気をつけることは?
にんじんは、皮の近くに栄養があるので薄くむき、水からやわらかくなるまでゆでて使いましょう。
初期はすりつぶし、中期は2〜3mm角、後期は4〜5mm角を目安に細かく刻んで与えてください。
下ごしらえの方法
にんじんをやわらかく調理するために、水を張った鍋に重曹をひとつまみ入れてからゆでると、短時間で仕上がります。
また、炊飯器でお米とにんじんを一緒に炊きあげる方法もおすすめ。お米と水をいつも通りの分量でセットし、お米の上にそのまま置いたり、アルミホイルに包んだりして炊きましょう。じっくり加熱すると甘みがより引き立つので、おいしく仕上がりますよ。
にんじんの離乳食初期レシピ
にんじんと豆腐の白あえ
材料(1食分)
- 1豆腐をさっとゆでる、または電子レンジで30秒ほど加熱する
- 21と、にんじんペーストをすり鉢に入れ、豆腐をつぶしながら混ぜる
かれい入り野菜スープ
- 1小鍋にだし汁を入れ、にんじんと玉ねぎをすりおろして加えひと煮立ちさせる。
- 21にかれいペーストを加えて煮込む。
- 32に水溶き片栗粉を加え、ひと煮立ちさせる。
にんじんの離乳食中期レシピ
にんじん納豆あえ
- 1にんじんの皮をむき、小さく切ってゆでる(シリコンスチーマーを使って電子レンジでやわらかくしたり、アルミホイルに包んで炊飯器に入れ、お米と一緒に炊いても◯)
- 2納豆は、茶こしやざるに入れ、湯通しして粘りをとる
- 31と2を混ぜ、だし汁であえる
にんじんと高野豆腐の煮物
- 1高野豆腐を、おろし金ですりおろす
- 2にんじんと大根は皮をむき、みじん切りにする
- 3鍋に、1と2、だし汁、かぶるくらいの水を入れ、にんじんと大根がやわらかくなるまで煮詰める
にんじんポタージュスープ
材料(1食分)
- 1にんじん、玉ねぎ、さつまいもを細かくカットし、水で煮る
- 21の具材がやわらかくなったら、火をとめ、ごはんを入れて、ひと煮立ちさせる
- 32をブレンダーやミキサーなどを使ったり、または裏ごししたりしてなめらかにする
にんじんの離乳食後期レシピ
にんじんホットケーキ
材料(4〜5食分)
- 1ボウルにホットケーキミックス、卵、豆乳を入れ、泡立て器でかき混ぜる。
- 21に、にんじんペーストを入れ、さらに混ぜる。
- 3フライパンに薄く油をひき、4〜5等分して生地を流し入れる。
- 4表面にプツプツと泡が立ってきたら、ひっくり返して裏面も焼く。
わかめと野菜の味噌汁
- 1にんじんとほうれん草を粗くみじん切りし、やわらかくゆでる。
- 2小鍋にだし汁を入れ、1とわかめペーストを入れて煮こむ。
- 32に味噌を溶かす。
大根と鮭のちゃんちゃん焼き
- 1鮭は皮と骨を取り除き、1cm角程度に切っておく。
- 2大根、にんじん、キャベツ、玉ねぎ、しいたけを5~7mm角程度にカットする。
- 3とうもろこしは粒に分けておく。
- 4鍋に1と2と3を入れ、だし汁を加えて、やわらかくなるまで煮る。
- 5やわらかくなったら、味噌を加えてよく混ぜる。
- 65に水溶き片栗粉を加え、とろみがつくまで煮る。
にんじんのパングラタン
材料(1食分)
- 1にんじんはやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 2食パンは耳を取って1cm角に切り、牛乳をかけてなじませる。
- 31と2を混ぜ合わせ、耐熱容器に入れて粉チーズをかける。
- 43をトースターで2分程度焼く。
にんじんの離乳食完了期レシピ
にんじんとしらすの炊き込みごはん
材料(5食分)
- 1にんじん、玉ねぎは、皮をむいて、みじん切りにする
- 2研いだお米に水を入れ、みりんと醤油を加える
- 32に、1としらすを入れ、炊飯器の標準モードで炊く
ぶりそぼろ
- 1にんじんと小松菜をやわらかくゆでて、みじん切りにする。
- 2ぶりはゆでてほぐす。
- 3小鍋に1、2、だし汁を入れ、煮詰める。
- 4醤油を垂らして風味をつける。
にんじんの離乳食の冷凍方法は?
にんじんの離乳食を保存するときは、冷凍がおすすめです。火を通して調理したにんじんを十分に冷ましてから冷凍しましょう。
離乳食初期のレシピは、製氷皿や小分け用パックに1食分ずつ分けて冷凍すると便利です。ホットケーキや炊き込みご飯は、1食分ずつラップに包んでから、ファスナー付きのビニール袋に入れて冷凍しましょう。
冷凍のひき肉や魚を使ったにんじんの離乳食は、肉や魚を再冷凍することになり、味が落ちることがあるのでおすすめしません。
冷凍保存したにんじんの離乳食を食べさせるときは、電子レンジや小鍋を使ってしっかり解凍し、軽く冷ましてから食べさせるようにしましょう。
にんじんを使っておいしい離乳食を作ろう
にんじんの離乳食はバリエーションが豊富なので、時間のあるときに下ごしらえを済ませておけば調理の時短になります。栄養たっぷりのにんじんの離乳食で、赤ちゃんが喜んでくれるといいですね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。