妊娠13週!お腹や赤ちゃんの大きさは?つわりや流産リスクはある?

監修医師 産婦人科医 藤東 淳也
藤東 淳也 日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長... 監修記事一覧へ

妊娠13週になると、お腹のふくらみがやや目立ってきます。赤ちゃんをよく確認するために、妊婦健診時のエコー検査をお腹からするようになる産院も多い時期ですよ。

今回は妊娠13週の妊婦さんや赤ちゃんの状態、お腹や赤ちゃんの大きさ、つわりの変化などについてご説明します。

妊娠13週の妊婦さんの状態は?お腹の大きさは?

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妊娠13週頃には、お腹がぽっこりと出てきます。服を着ていない状態だと、妊娠しているのがよくわかる状態です。そろそろ自分にあったマタニティウェアの数を増やしてもいい時期ですよ。

個人差はありますが、つわりの症状がある人は、ピークを過ぎて吐き気が落ち着いてくることが多いでしょう。

ただし、妊娠13週になると以下のような症状が起きやすくなります。

便秘

妊娠13週前後はホルモンの影響で便秘になりやすいです。体調がよいときは、便をやわらかくして便通をよくする食物繊維を積極的に摂ったり、無理のない範囲で軽い運動をしたりしましょう。こまめな水分摂取も忘れないようにしてくださいね。

便秘が長引く場合は、妊娠中に飲むことができる薬を処方してもらえるので、我慢せずにかかりつけの産婦人科の医師に相談しましょう。

貧血

妊娠中は血液量が増えるため、貧血になりやすいです。特に鉄分が不足する「鉄欠乏性貧血」では、動悸や息切れ、めまい、疲労感、顔面蒼白などが現れます。

貧血を防ぐには、鉄分を豊富に含む赤身肉やあさり、かつおなどをおかずに取り入れましょう。ほうれん草、大豆、納豆、ゴマなどの食品もこまめに食べるように心がけるとよいですよ。

ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂ると、体に吸収されやすくなるのでおすすめです。

妊娠13週の赤ちゃんの状態は?エコーで性別はわかる?

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妊娠13週には、赤ちゃんの頭殿長(CRL)は約5~8cmほどに成長しています(※1)。

腕や足が長くなり、見た目も赤ちゃんらしい姿に近づいてきましたよ。

外陰部の性差がはっきり現れている時期ではありますが、エコーではまだ性別はわかりません。一般的には妊娠5ヶ月以降から判断がつきやすくなるので、もう少し楽しみに待っていてくださいね。

妊娠13週目に気をつけておきたいことは?

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妊娠13週目には以下のようなことに気をつけましょう。

妊婦健診のときはお腹を見せやすい服にする

妊娠13週目になると、お腹も赤ちゃんも大きくなってきたので、腟からではなくお腹からエコーをすることが多いです。

検査がしやすいように、妊婦健診にはお腹を見せやすい上下に分かれた服を着ていくようにしてくださいね。

引き続き流産の可能性があることを知っておく

流産は全妊娠の約15%に起こり、そのうち妊娠12週までに起こる早期流産が13.3%、妊娠13~22週未満に起こる「後期流産」が1.6%です(※2)。

妊娠12週を過ぎると、流産の確率はグッと下がったといえます。

しかし流産の確率が全くなくなったわけではありません。後期流産は、妊婦さんの体質、持病、感染症、羊水の異常、赤ちゃんの奇形などさまざまな原因で起こります。

不正出血やお腹の張り・痛み、おりもののにおいや色がいつもと違うといった症状が現れた場合は、すぐにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。

疲労や睡眠不足、ストレスなども体の負担になります。無理せずゆったりと過ごすようにしてくださいね。

妊娠13週目にしておくといいことは?

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妊娠13週には以下のようなことをしておくといいですよ。

妊娠線予防のマッサージ

妊娠線は、お腹が大きくなるスピードに対して皮膚の伸びるスピードが追いつかないことで、お腹に生じるヒビのような線のことをいいます。

妊娠線は、一度できると完全に消えることはないとされています。

妊娠中は十分に皮膚が伸びるようにお腹の周りをケアしておくといいですよ。市販のローションやオイル、クリームを塗って保湿しましょう。

ただし、妊娠中は肌質が変わって、妊娠前に使っていた化粧水やクリームの成分に敏感になっていることがあります。今の肌質にあうケア用品を選ぶようにしてくださいね。

マタニティウェアの用意

マタニティインナーやマタニティウェアを購入するときは、季節を見越して選ぶのがおすすめです。

お腹の大きくなる時期が冬場だと、インナーからアウターまで、幅広いマタニティウェアが必要になります。

一方で、夏場にお腹が大きくなるのであれば、薄手のインナーや、ゆったりしたワンピースなどを着るだけで対応できますが、自宅で洗いやすい素材のものを選ぶといいですね。

最近は、授乳期まで活躍してくれるマタニティウェアも多くあります。

妊娠中に揃えておけば、産後に新しく購入する手間が省けるかもしれません。出産すると、なかなか時間を取りづらくなるので、今のうちに多めに購入しておくのもひとつの手ですよ。

妊娠13週も無理のない生活を送ろう

妊娠13週頃には、腕を曲げ伸ばしするなど、様々な動きをしている赤ちゃんの姿をエコーで見ることができるようになります。動いている姿を見ると、妊娠している実感が一層わいてきますね。

妊娠中期のいわゆる安定期に入るまであと1ヶ月を切って、体調も落ち着いてくる人が多い時期ですが、まだまだお腹のなかの赤ちゃんは不安定な状態です。引き続き無理をせず、ゆったりとした生活を心がけましょう。

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