妊娠14週からの1ヶ月は赤ちゃんが急成長し、見た目も生まれるときの姿に近づいていきます。日に日にお腹のふくらみが目立つようになり、妊婦さんらしい体型になっていきますよ。
今回は妊娠14週目の妊婦さんの体と赤ちゃんの状態、エコーで性別がわかるのか、胎動は感じられるのかなど、気になる点をご説明します。
妊娠14週目の妊婦さんの状態は?お腹の大きさはどれくらい?
妊娠14週目は、お腹のふくらみが目立ち始める時期です。この頃から、妊婦健診のときに「子宮底長」を測定するようになるかもしれません。
子宮底長とは、あおむけに寝た状態で恥骨から子宮の上までの長さを測ったもので、赤ちゃんの発育状態や羊水の量が適切かどうかを判断する目安になります。
妊娠14週頃の子宮底長は12cm程度が目安で、これからどんどん長くなっていきますよ(※1)。
なお、子宮底長は妊娠16週頃まで省略できる検査であり、毎回エコー検査を行う場合は子宮底長を測る必要はないとされているため、測定しない産院もあります。
また、妊娠14週目には以下のようなことが起きやすいです。
おりものが増える
赤ちゃんが通る道(産道)を整える準備が始まると、おりものの量が増えます。快適に過ごすために、通気性や吸水性の高い下着を着けるようにしましょう。
また、下着が汚れないようにパンティライナーを使うのもおすすめです。
ただし、長時間おりものが付着した状態だと細菌が繁殖してしまったり、かぶれてしまったりすることもあるので、こまめに交換してくださいね。
おりものの量が増えるだけなら問題はありませんが、以下のような場合は感染症の疑いがあるので、かかりつけの産婦人科に相談しましょう。
● 膿やカッテージチーズのような状態になっている
● 色が黄色や緑色
● においが強い
● 痒みがある
むくみやすくなる
体体内の血液量が増えて、体がむくみやすくなります。特に、足の甲や足首につらい症状を感じる妊婦さんが多いです。
塩分は控えめにする、長時間の立ちっぱなしを避ける、体調の良い日は適度に運動をする、足を高い位置に置くなどの対策をとって、血液の循環を良くするように心がけましょう。
また、結婚指輪をつけたままにしておくと、むくんだときに食い込み、指をうっ血させてしまうおそれがあります。むくみがちな人は、この時期から外して大切に保管しておきましょう。
妊娠14週目の赤ちゃんの状態は?性別がわかる?
妊娠14週の赤ちゃんは急速に成長するため個人差が大きくでる時期です。小さめと言われても、健診のときに異常がなければ心配しすぎないでくださいね。
妊娠14~15週までには、「胎便」と呼ばれる、赤ちゃんのうんちが形成され始めます。胎便は生まれてから排泄されるので、お腹のなかにいる間に排泄されることはありません。
またこの頃には、男の子と女の子で外陰部の違いが出てきます。
運がよければエコー検査で性別がわかることもありますが、はっきりとわかるのは妊娠5ヶ月以降です。妊娠14週ではまだ判断しづらいことが多いので、はっきりと確認されるまで楽しみに待っていましょう。
更にエコー検査では、赤ちゃんが手足を活発に動かしている様子が見られる可能性があります。
まだ赤ちゃんは小さいので、手足を激しく動かしても胎動として実感のはもう少し先です。
個人差がありますが、初産の場合は妊娠20週前後、2人目以降の場合は妊娠18週前後からといわれています(※2)。胎動が感じられる日まで楽しみに待っていてくださいね。
妊娠14週目に注意しておきたいことは?
妊娠中の体重増加は自然なことですが、過度に増えてしまうと「妊娠糖尿病」などのトラブルにつながりやすくなります(※1)。
妊娠14週頃からは赤ちゃんの成長に合わせてママの体重が増えやすくなる時期です。つわりの症状が落ち着いてきた人は、食欲も増して食べる量が増えるかもしれません。
妊娠中の体重増加量は、妊娠前の体格によって個人差があり、日本産科婦人科学会は以下の目安を定めています(※3)。
妊娠14週には、妊娠前に摂取していたカロリーの+250kcalを目安に摂るようにしましょう(※3)。なるべく不足しがちな栄養素を補えるようにバランスを考えながら食べられるといいですね。
また、体重の過度な増加やマイナートラブル防止のためにも、体調が落ち着いているときは、軽いストレッチなどを行って体を動かすのもおすすめです。
ただし、運動中に立ちくらみや頭痛、下腹部の痛み・張りなどを感じたら、無理をせずすぐに体を休めてくださいね。
妊娠14週に入ったら、安定期まであと少し!
妊娠16週以降の妊娠中期、いわゆる安定期までは、あと少しです。体調が落ち着いてからやりたいことを考えると待ち遠しくなりますね。
無理せず自分のペースでゆったりとマタニティライフを過ごしましょう。
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