予定帝王切開とは?手術日の時期や週数、費用は?陣痛が来たら?

妊娠中に様々な理由で経膣分娩が難しいと判断されると、帝王切開での分娩になる場合があります。このときにあらかじめ計画的に行われる帝王切開を「予定帝王切開」といいます。分娩当日のトラブルなどが原因で行う「緊急帝王切開」と呼ばれるものがあり、対応方法が異なります。今回は予定帝王切開について、その方法や週数による処置の時期や流れ、帝王切開当日より前に陣痛が来たときの対処、費用や保険が適応されるのかなどをまとめました。

予定帝王切開とは?緊急帝王切開とは何が違う?

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妊婦健診を受ける中で、通常の経膣分娩が難しく、分娩時のリスクを回避するために、最初から予定を立てて帝王切開で出産することを「予定帝王切開」といいます。もう1つの帝王切開である「緊急帝王切開」は、分娩中に経膣分娩が難しくなった場合に急遽行われる帝王切開のことを指します。どちらも方法としては、ママのお腹を切開して胎児を取り出すことに変わりはありませんが、事前に予定しているものか、予定なく行われるかで分類されています。

予定帝王切開になる原因は?

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予定帝王切開を選択することになる場合、胎児側に原因がある場合とママ側に原因がある場合の2種類があります。

胎児側の原因

胎位のトラブル

本来であれば生まれるときの赤ちゃんは、足を上に頭を下にした状態で、頭から生まれてきます。しかし、逆子のように頭が上で脚が下になっているような状態だと、通常の経膣分娩では危険を伴うため、予定帝王切開になる場合があります。

発育遅延

胎盤機能の低下で赤ちゃんが極端に小さい場合、陣痛が起きると赤ちゃんに危険が及ぶことがあります。

巨大児

赤ちゃんの推定体重が4,000gを超えた場合、ママの体型などを考慮した上で経膣分娩が難しいと判断されると帝王切開になります。

ママ側の原因

胎盤のトラブル

胎盤が子宮の下のほうで形成されて子宮口を塞いでしまうような「前置胎盤」になっていると、分娩時に大量出血を起こす危険性があります。そのリスクを回避する必要があるからです。

帝王切開の経験がある

前回の出産時に帝王切開をしている場合は、以降の出産時に子宮破裂などのリスクがあります。子宮に余計な負担をかけないように予定帝王切開が選ばれます。

多胎妊娠

双子や三つ子を妊娠した多胎妊娠の場合、それぞれ胎児が小さいために経膣分娩に耐えられない、あるいは第一子の出産後に第二子が逆子になってしまうといったリスクがあるため、帝王切開になる場合が多くなります。

母体の病気

母体に感染症があって経膣分娩では胎児に感染する恐れがある場合や、糖尿病や心臓の疾患などがあって過度な負担をかけられないような場合に、予定帝王切開が選択されます。

予定帝王切開の手術日の時期・週数は?

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予定帝王切開をするかどうか、手術日をいつにするかは、母体の状態と胎児の様子を注意深く観察しながら決められます。前回の出産で帝王切開をしているのでなければ、経膣分娩の可能性を考慮しながら、ギリギリまで検討されます。そして、妊娠10ヶ月目(36週~)に入ったあたりで、帝王切開を行うかどうかの最終判断が行われます。

そして、陣痛が起こる前で、胎児が十分に発育したと認められるタイミングで手術を行うことになるので、手術日は37~38週目で行われることが一般的です。

予定帝王切開の流れは?

病院によって流れは異なりますが、前日から入院をして麻酔によるトラブルを防ぐために絶食絶飲状態にします。そして、赤ちゃんの状態をチェックして、問題がなければ帝王切開を行います。予定帝王切開の手術は、通常1時間程度で終わります。麻酔をするので手術中に痛みはありませんが、手術後に痛みが出てくることがあります。当日の流れは以下を参考にしてください。

予定帝王切開の流れ

1. 手術前に浣腸をして毛を剃る
2. 点滴を打つ
3. 手術室に入って局部麻酔処置(場合によって全身麻酔)
4. 麻酔が効いてきたのを確認後に手術を開始
5. 切開して赤ちゃんを取り出すまで数分程度
6. 取り出した後は切開部の縫合や羊水吸引などの後処理
7. 局部麻酔なら意識はあるので赤ちゃんとすぐに対面できる

帝王切開の費用は?保険は適応される?

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帝王切開の手術の費用は、診療報酬点数表によれば22万1600円と決まっています。32週未満の早産の場合には24万5200円になります。帝王切開の手術費には健康保険が適応されるので、このうちの3割が自己負担です。ただし、通常の分娩費用もかかるので、帝王切開の手術費が上乗せされた金額になると考えておいてください。入院日数が増えて、さまざまな処置にかかる費用も増えるので、経膣分娩に比べて全体でかかる費用は増えるのが一般的です。高額医療制度を利用できるので、最終的にいくらかかるのかを事前に確認しておきましょう。

予定帝王切開の手術日当日より前に陣痛が来たら?

予定帝王切開で手術日を決めていても、手術日より前に陣痛が来る場合があります。経膣分娩にリスクを伴うことには変わりがありませんので、緊急帝王切開で対応することになります。元気な赤ちゃんを産むために、悲観的になったり動揺したりしないように心の準備をし、前向きに出産に臨めるといいですね。

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