帝王切開の術後の痛みはいつまで続く?産後に骨盤ベルトは使えるの?

1年間の出産件数は減少している一方で、帝王切開による出産件数は増加しています。今では赤ちゃんの約5人に1人が帝王切開で生まれています(※1)。しかし、帝王切開の数が増えているとはいっても、いざ自分が受けるとなると術後の生活はどうなるのかと気になる点も多いと思います。そこで今回は、帝王切開術後の過ごし方について、産後の痛みはいつまで続くのか、回復を早めるためにできることはあるのかなどをまとめました。

そもそも帝王切開とは?

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帝王切開とは、逆子や微弱陣痛などの理由で経膣分娩ではリスクが高いと判断された場合に選ばれる分娩方法です。妊娠中にあらかじめ経膣分娩が難しいとわかっている場合に手術日を決めて行う「予定帝王切開」と、経膣分娩を予定していたものの分娩前や分娩中にトラブルが起きた場合に急遽行われる「緊急帝王切開」の2種類にわかれます。

どちらも帝王切開を行うと決めるタイミングが違うだけで、帝王切開の手術自体はほとんど変わりません。お腹を切開して直接赤ちゃんを取り出します。

帝王切開の流れは?

階段 ステップ 進行 スケジュール 段取り 進め方

帝王切開の手術方法は病院によって少し異なりますが、おおまかに以下の流れで進みます。

最初に剃毛・消毒をして準備をし、その後に下半身だけの局所麻酔か、場合によっては全身麻酔を行います。麻酔が効いたのを確認してお腹と子宮壁を切開します。切開した後は赤ちゃんや胎盤などを取り出してから傷口を縫合すれば完了です。手術にかかる時間は約1時間ほどです。

経膣分娩なら産後4〜5日ほどで退院となりますが、帝王切開の場合は傷口が落ち着くまで安静にする期間が長く、退院までには8日ほどかかります。

帝王切開術後の痛みは、産後いつまで続く?

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帝王切開後の痛みには、傷口の痛みと後陣痛の痛みの2つがあります。個人差はありますが、どちらも術後1週間以内にはほとんど気にならなくなりますよ。退院する頃には痛みを気にせず動けるようになっていると考えてください。ただし、寝返りをうったり咳をしたりすると傷跡が痛むこともあるので注意しましょう。

傷の痛みはなくなっても、傷跡はしばらくの間残ります。術後3ヶ月もすれば赤みが引いて、1年もすると目立たなくなります。体質によってはケロイドが残ってしまうこともあるので、傷口の経過を見ながら、不安があれば医師に相談してくださいね。

帝王切開後は骨盤ベルトをしてもいいの?

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産後は出産で緩んだ骨盤を締めるために骨盤ベルトを使用する人も多いと思います。帝王切開の場合も産む直前まで赤ちゃんは産道に向かって降りてきているので、経膣分娩と同じく骨盤はゆるくなっています。

体型を戻すには骨盤ベルトが有効ですが、傷口に当たらないように気をつけてくださいね。産後1ヶ月ほどは控えておいて、その後は傷口に当たらないデザインのものを使うようにしましょう。

帝王切開後に母乳は出てくる?

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帝王切開後に母乳が出るかを気にする人がいますが、帝王切開のせいで出なくなるということはありませんよ。医学的に見れば、胎盤を排出することで女性ホルモンが変化して母乳が出るようになるといわれているので、過度に心配しないでください。ただ、人によって母乳の出方は違うので、助産師さんに授乳の仕方を相談しておくと安心です。

また、帝王切開後には痛み止めを使うケースもあるので、母乳をあげてもいいか不安に思う人もいます。病院で処方された痛み止めであれば、医師が授乳をすることも踏まえて処方しているので基本的に問題はありませんが、自己判断で薬を使うのは避けましょう。

帝王切開の場合、産後いつから子作りをしてもいいの?

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帝王切開後に性行為を始めてもいいタイミングは、1ヶ月検診から2ヶ月ほど過ぎてからが目安と考えておきましょう。それ以前に性行為を行うと、出血や感染症の危険があります。

ただし、帝王切開後は子宮に大きな傷があるので、次の妊娠するには少なくとも1年以上、理想的には2年ほどあけるように医師からもアドバイスされることが一般的です。これは子宮の傷が治るために必要な期間なので、産後1年が過ぎるまでは避妊を忘れずに。もし産後1年以内に妊娠したときは医師に相談し、慎重に判断する必要があります。

帝王切開後の妊娠・出産で注意すべきことは?

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帝王切開を経験した後は、次の出産時も帝王切開になるのが一般的です。帝王切開を経験していると、子宮壁が薄くなっているために傷跡の部分から子宮破裂を起こすリスクがあります。

ただし、人によっては、帝王切開での出産を経験した後に次の出産では経膣分娩を選択する「VBAC(ブイバック)」という方法をとることもできます。妊娠中の経過次第でVBACができるかどうかを判断するので、きちんと医師に相談しながら、リスクを踏まえた上で選ぶようにしてください。

また、出産のたびに帝王切開をしていると、癒着胎盤などのリスクが高まるので注意が必要です。何回まで帝王切開をしてもよいかは明確に決まっていませんが、リスクを理解した上で医師と相談しながら家族計画を考えてくださいね。

帝王切開後の回復を早めるために周囲を頼ろう

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退院した後は子供のお世話で忙しい毎日が始まります。しかし、帝王切開の傷跡が回復して体力が戻ってくるまでは無理は禁物。できるだけパパや家族など、周囲に協力を求めるようにしましょう。休めるときはしっかりと体を休めることが回復を早めてくれます。

また、買い物はインターネットで済ませたり、移動にはタクシーを利用したりと様々なサービスを利用して無理をしない生活を心がけてくださいね。

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