【離乳食後期】カルシウムを含む食材を使った後期のレシピ15選!

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

この記事では、カルシウムを含む食材と、離乳食後期におすすめのカルシウムが摂れるレシピを紹介します。

また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。

カルシウムってどんな栄養素なの?

遊び食べ 食事 ごはん

カルシウムは、丈夫な骨や歯をつくるために必要な栄養素です。

離乳食がはじまると母乳やミルクを飲む量が減るため、食事からカルシウムを摂ることが推奨されています(※1)。

神経の情報を伝達する働きや、筋肉の動きを調整する働きもあり、赤ちゃんの健康な体作りには欠かせません。

鮭やまぐろ、さば、卵黄などのビタミンDを含む食材と一緒に食べると吸収率がアップするのでおすすめですよ。

離乳食後期に食べられる
カルシウムを含む主な食材は?

カルシウム 食材

カルシウムは、乳製品や小魚、青菜類、大豆類に多く含まれます。

離乳食後期までに食べられる、カルシウムを多く含む代表的な食材は以下のとおりです。

● 大豆・豆類
豆腐/高野豆腐/きなこ/水煮大豆/納豆

● 卵・乳製品
ヨーグルト(無糖)/牛乳(※)/卵(※)/カッテージチーズ/プロセスチーズ(※)/粉チーズ(※)/リコッタチーズ

● 魚介類
しらす干し

● 海藻類(※)
のり/わかめ/ひじき

● 野菜類
小松菜/ほうれん草/モロヘイヤ/玉ねぎ/キャベツ/ブロッコリー/ちんげん菜

● 雑穀類
オートミール(※)

● その他
ごま(いりごま)

  • 牛乳は、離乳食作りの材料として少量を加熱して使います。そのままコップで飲めるようになるのは1歳頃が目安なので注意してください。
  • チーズは、塩分や脂質が多いので、少量をきざんで使用しましょう。
  • 海藻類は消化するのに負担がかかるため、与えすぎに注意しましょう。
  • オートミールは、ペースト状になるまで調理するか、粒が細かい物(クイックオーツ)を使用しましょう。

初めて食べる食材は加熱して一品ずつ与え、食べ慣れたら他の食材と合わせましょう。

次からは、上記の食材を使用した、離乳食後期におすすめのレシピを「主食・主菜・副菜」に分けて紹介します。1食につき1品、取り入れてみてくださいね。

主食:
カルシウムが摂れる離乳食後期のレシピ

チーズとかぼちゃのパンがゆ

チーズとかぼちゃのパンがゆ

材料(1食分)

★プロセスチーズ
15g
★食パン(8枚切)
1/2枚
かぼちゃ
15g
★牛乳
30ml
  1. 1プロセスチーズは1cm位の角切りにする。
  2. 2食パンの耳を取り除き、細かく手でちぎる。
  3. 3かぼちゃは皮を取り除き、5mm角に切ってラップをかけ、電子レンジで30秒加熱する。
  4. 4鍋に1、2、3、牛乳を入れ、ひと煮立ちさせる。

かぼちゃの甘味とチーズの風味で食が進みそうなレシピです。牛乳の代わりに粉ミルクや豆乳を使用しても良いですね。離乳食の進み具合に応じて、パンの量は調節しましょう。

豆腐と鶏肉のあんかけうどん

豆腐と鶏肉のあんかけうどん

材料(1食分)

鶏ひき肉
15g
豆腐(絹ごし)
15g
ほうれん草
10g
にんじん
10g
60ml
片栗粉
5g
★ゆでうどん
60g
  1. 1にんじん、ほうれん草をゆでてみじん切りにする。うどんはゆでて1〜2cmに切る。
  2. 2鶏ひき肉をフライパンで炒める。
  3. 32にだし汁でといた片栗粉を加える。
  4. 43に1、くずした豆腐を加えて、やわらかくなるまで煮こむ(※)。

豆乳と小松菜のフレンチトースト

豆乳と小松菜のフレンチトースト

材料(1食分)

小松菜
10g
★卵
1/2個
豆乳
20ml
てんさい糖
1g
★食パン(8枚切り)
3/4枚
★バター
適量
  1. 1小松菜はゆでて細かくみじん切りする。
  2. 2ボウルに卵を割りほぐし、1、豆乳、てんさい糖を混ぜ合わせる。
  3. 3食パンの耳を取り除き、食べやすい大きさにカットして2にひたす。
  4. 4フライパンにバターを溶かし、3をこんがりと焼く(※1)。
  • 1卵が半熟にならないようにしっかり加熱しましょう。

いつものフレンチトーストも牛乳ではなく豆乳で作ってみませんか。細かくきざんだ小松菜をプラスして栄養価がさらにアップ。大人が食べるときはメープルシロップをかけてもいいですよ。

納豆お好み焼き

納豆お好み焼き

材料(1食分)

納豆(ひき割り)
1パック
★卵
1/2個
キャベツ
20g
にんじん
5g
★小麦粉
大さじ3
少々
  1. 1キャベツとにんじんをみじん切りにする。
  2. 2納豆に卵を入れてよく混ぜる。
  3. 3ボウルに1と2と小麦粉を入れて、さらに混ぜる。
  4. 4フライパンに薄く油をひくか、テフロン加工のフライパンを熱し、3をスプーンですくって落とす。
  5. 5中火で2~3分焼き、片面がキツネ色になったらひっくり返して、反対側もキツネ色になるまで焼く(※)。
  • 火が通りにくい場合は、フタをして蒸し焼きにしてください。

モロヘイヤの蒸しパン

モロヘイヤの蒸しパン

材料(1食分)

モロヘイヤ
10g
とうもろこし
15g
★ホットケーキミックス
30g
★牛乳
30ml
  1. 1モロヘイヤはやわらかくゆでて、みじん切りにする。
  2. 2とうもろこしはゆでて、粒に分けておく。
  3. 3ボウルに、1、2とすべての材料を入れ、よく混ぜ合わせる。
  4. 43をカップに流し入れ、シリコンスチーマーに入れ、電子レンジで約2分加熱する。

モロヘイヤが苦手な赤ちゃんには、蒸しパンから挑戦するのもおすすめ。とうもろこしの甘さでモロヘイヤの味はそれほど気にならないはずです。朝ごはんやおやつにもぴったりですよ。

主菜:
カルシウムが摂れる離乳食後期のレシピ

トマトと小松菜としらすのサラダ

トマトと小松菜としらすのサラダ

材料(1食分)

しらす干し
10g
小松菜
15g
  1. 1しらす干しは茶こしなどに入れ、湯通しして塩抜きし、細かくきざむ。
  2. 2小松菜をやわらかくゆでたら冷水にさらし、水気を絞って細かくきざむ。
  3. 31と2にトマトペーストをあえる。

レバーヨーグルト

レバーヨーグルト

材料(1食分)

★ヨーグルト(無糖)
15g
  1. 1レバーペーストとヨーグルト(無糖)を混ぜ合わせる。

ヨーグルトの酸味で、レバーの味わいがまろやかになります。レバーペーストを冷凍しておけば、ヨーグルトと混ぜ合わせるだけで完成する、うれしい時短レシピです。

鯛つみれの和風スープ

鯛つみれの和風スープ

材料(1食分)

玉ねぎ
10g
ほうれん草
5g
鯛(刺身)
2切れ
豆腐(絹ごし)
15g
片栗粉
5g
100ml
  1. 1玉ねぎ、ほうれん草は細かくみじん切りにする。
  2. 21と鯛、豆腐をミキサーやブレンダーで混ぜるか、すりつぶして混ぜ合わせる。
  3. 32に片栗粉を入れ、さらに混ぜる。
  4. 4鍋でだし汁を沸騰させ、3をひと口大に丸めて入れ、火が通るまで煮る。

鯛の旨みがしみじみ美味しい、鯛のつみれスープ。多めにつみれを作ってラップで包み、冷凍保存すると便利です。最後に醤油を入れるか味噌を溶かせば、大人も一緒に楽しめますよ。

レンコンと納豆のおやき

レンコンと納豆のおやき

材料(1食分)

納豆(ひき割り)
10g
片栗粉
2g
★粉チーズ
2g
少々
  1. 1油以外の材料を全て混ぜ合わせ、食べやすい大きさに成形する。
  2. 2フライパンに薄く油をひいて1をこんがりと焼く。

プチプチの食感が楽しい、レンコンと納豆のおやき。調味料なしでも大満足の味です。手づかみしやすいので、赤ちゃんの食も進みそうですね。

ズッキーニと鶏肉のクリームシチュー

ズッキーニと鶏肉のクリームシチュー

材料(1食分)

ズッキーニ
10g
とうもろこし
10g
グリーンピース
10g
鶏ひき肉
10g
★牛乳
30ml
★溶けるチーズ
5g
片栗粉
適量
50ml
  1. 1ズッキーニは皮をむいて1cm角に切り、水にさらしてアク抜きをする。
  2. 2とうもろこし、グリーンピース、鶏ひき肉はゆでて水気を切る。
  3. 3小鍋に1、2、水、牛乳を入れ、沸騰させないように加熱する。
  4. 43に溶けるチーズを入れ、溶けたら、水溶き片栗粉でとろみをつける。

とろとろに煮込んだズッキーニが美味しいクリームシチュー。細かくちぎったパンやゆでたパスタを加えると、ボリューム満点の一品に。

副菜:
カルシウムが摂れる離乳食後期のレシピ

じゃがいもとツナのチーズボール

じゃがいもとツナのチーズボール

材料(1食分)

じゃがいも
30g
ツナ水煮缶(ノンオイル)
大さじ1/2
★プロセスチーズ
10g
  1. 1じゃがいもの皮をむき、0.5~1cm角程度にカットして耐熱皿に入れ、少量の水を加えてラップをかけ、やわらかくなるまで電子レンジで加熱する。
  2. 2プロセスチーズを5mm角程度の大きさに切っておく。
  3. 3ツナに沸騰したお湯をかけて湯通しする。
  4. 41がやわらかくなったら水分を捨て、スプーンなどでつぶす。
  5. 54に2、3を加えて混ぜ、ひと口サイズに丸める。

ころころ転がるチーズボールは、見た目も可愛いので赤ちゃんも喜んでくれそう。手づかみ食べにもぴったりです。マヨネーズや塩コショウをすれば、大人用のポテトサラダにもなりますよ。

枝豆のしらすあえ

枝豆のしらすあえ

材料(1食分)

枝豆
20g
しらす干し
10g
かつおけずり節
少々
  1. 1枝豆はやわらかくゆで、さやから取り出し、薄皮を取り除いて粗くみじん切りにする。
  2. 2しらすは湯通しして塩気を抜き、粗くみじん切りにする。
  3. 31、2、かつおけずり節を混ぜ合わせる。

しらすとかつお節のおかげで、調味料なしでも味わい深い一品に。食べにくいときは、おかゆや豆腐と混ぜ合わせてみてくださいね。

アスパラサラダ

アスパラサラダ

材料(1食分)

アスパラガス
15g
にんじん
10g
★ヨーグルト(無糖)
20g
すりごま
少々
★醤油
2滴
  1. 1アスパラは、ピーラーで皮をむき、ゆでて粗いみじん切りにする。
  2. 2にんじんはやわらかくゆでて、粗いみじん切りにする。
  3. 31、2とすべての材料をよく混ぜ合わせる。

ヨーグルトの爽やかな酸味が広がるサラダ。にんじんの代わりに、ほうれん草やキャベツなど、冷蔵庫にある野菜をやわらかくゆでたものを使っても。

モロヘイヤの白あえ

モロヘイヤの白あえ

材料(1食分)

ひじき(水煮)
5g
モロヘイヤ
10g
にんじん
5g
豆腐(絹ごし)
30g
  1. 1ひじき、モロヘイヤ、にんじんは、やわらかくゆで、みじん切りにする。
  2. 2豆腐は耐熱皿に入れ、ラップをかけ、電子レンジで約30秒加熱する。
  3. 32の水気を絞り、1と混ぜ合わせる。

モロヘイヤ、ひじき、豆腐、にんじんと健康的な食材で作るレシピ。磯の香りが食欲をそそりそうですね。醤油やめんつゆを少し足せば、大人も美味しく食べられますよ。

小松菜とかぼちゃのおやき

小松菜とかぼちゃのおやき

材料(1食分)

小松菜
10g
青のり
ひとつまみ
★牛乳
5g
片栗粉
大さじ1
  1. 1小松菜は2~3mm角のみじん切りにしてゆでる。
  2. 21とかぼちゃペースト、青のり、牛乳、片栗粉を入れて混ぜ合わせる。
  3. 32を好きな形に成形する。
  4. 43をフライパンで焼き色がつくまで焼く(※)。
  • フライパンで焼くときには、少し押さえつけるようにして焼くと崩れにくいです。

カルシウムを含む食材をバランス良く離乳食に取り入れよう

離乳食後期にもなると、多くの食材を食べられるようになります。調味料がほとんど使われていませんが、少しアレンジすれば大人でも一緒に楽しめますよ。バランス良く食材を組み合わせて、赤ちゃんと一緒においしく食べられる離乳食を作れるといいですね。

※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。

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