離乳食後期になっても、やはり赤ちゃんに初めてあげる食材は「食べさせていいのかな…?」と心配になるもの。
そこで今回は、離乳食後期の赤ちゃんに食べさせていいもの、食べさせてはいけないものをまとめました。離乳食を進めていくときの参考にしてくださいね。
離乳食後期はどのように進めるの?
離乳食後期は、歯ぐきでつぶして食べられるようになることを目指す時期。歯ぐきでつぶして食べる練習をするために、指でつぶせる熟したバナナくらいの固さを目安にしましょう。
食材が小さすぎると粗しゃくの練習にならないので、5〜8mmくらいの角切りサイズにしてください。
この時期は鉄分が不足しやすいため、赤身肉、魚、レバー、青菜、大豆、海藻などの鉄分を多く含む食材を意識して取り入れてみましょう。
離乳食後期に入っても、初めて食べる食材は1度に1種類ずつ、加熱して1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やしてくださいね。
アレルギー症状などに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えると安心です。
離乳食後期の進め方について、詳しくは以下の記事を参考にしてくださいね。
【炭水化物】
離乳食後期に食べていい食材は?
体や脳の活動に必要なエネルギー源となる炭水化物は、穀物や芋類に多く含まれます。
白米/米粉/上新粉/胚芽米
● パン類
食パン(耳以外)/ロールパン/バゲット
● シリアル類
オートミール/コーンフレーク(無糖)
● 麺類
うどん/そうめん/マカロニ/スパゲティ
● 芋類
じゃがいも/さつまいも/里芋/山芋
● その他
餃子の皮/焼き麩
白米は5倍がゆからはじめて、赤ちゃんの様子にあわせてだんだんと軟飯に近づけていきましょう。
玄米/雑穀米
● パン類
胚芽入りパン
● 麺類
中華麺/春雨/ビーフン
● その他
ホットケーキミックス/クラッカー(全粒粉・プレーン)/全粒粉
玄米や雑穀米、胚芽入りパンは食物繊維が多く、赤ちゃんの消化器官に負担がかかりやすいため、やわらかくなるように調理して少量ずつ与えましょう。
上記の麺類は、弾力があり嚙みきるのが難しい食材です。やわらかくゆでたあとに細かく刻んでください。
餅/もち米/白玉粉
● パン類
菓子パン/蒸しパン(市販)/クロワッサン/ライ麦パン
● シリアル類
フルーツグラノーラ
● 麺類
そば
上記の食材は、赤ちゃんの消化器官の負担になる脂質や塩分、添加物、繊維などが多く含まれています。
また、餅やもち米のような弾力があって喉につまるおそれがあるものや、そばのように重篤なアレルギーを起こす可能性があるものがあります。
離乳食後期に与えるのは控えましょう。
【ビタミン・ミネラル】
離乳食後期に食べていい食材
ビタミン・ミネラルを多く含む野菜・果物類は、赤ちゃんの健康を維持するのに必要な栄養素です。
にんじん/大根/かぶ/玉ねぎ
● 葉物野菜
ほうれん草/キャベツ/白菜/小松菜/レタス/ちんげん菜/水菜/ブロッコリー/カリフラワー/モロヘイヤ/ベビーリーフ/アスパラガス/ねぎ/ニラ
● その他の野菜
かぼちゃ/トマト/きゅうり/とうもろこし/グリーンピース/なす/インゲン/オクラ/ズッキーニ/スナップエンドウ/さやえんどう/ピーマン/パプリカ/ミックスベジタブル/もやし/切り干し大根
● 果物類
バナナ/りんご/いちご/みかん/桃/すいか/メロン/梨/甘夏・はっさく/オレンジ/ぶどう/柿/さくらんぼ/キウイフルーツ/レーズン
果物や野菜を生で食べると、含まれる酵素によってかゆみや肌に赤みなどがあらわれることがあります(※1)。初めて食べるときは加熱して与えると安心です。
皮やタネがある場合は取り除き、5mm角くらいの大きさにしましょう。
もともとつぶせるくらいのやわらかい果物であれば、慣れてきたら生のままでも与えられますよ。
レンコン/ごぼう/きのこ類/かんぴょう
● 果物類
アボカド/ブルーベリー/プルーン/栗
● 海藻類
わかめ/焼のり/ひじき/粉寒天
後期からは、きのこ類も食べられるようになってきますが、食物繊維が多くて噛みにくいので、加熱して小さく刻んでからあげてくださいね。
ブルーベリーや栗には固い皮や殻がついています。取り除いて、やわらかくしてから与えましょう。
アボカドは脂質、プルーンには糖質や繊維、海藻類は繊維が多く消化に負担がかかるため、少量ずつ食べさせるようにしてください。
にんにく/しょうが/たけのこ
● 果物類
マンゴー/パイナップル
● 海藻類
海藻ミックス
上記の食材は、繊維が多くて消化するのに負担がかかったり、刺激が強すぎたり、噛み切りにくかったりするため、離乳食後期に与えるのは控えましょう。
【たんぱく質】
離乳食後期に食べていい食材
この時期になると、青魚や豚肉、牛肉など食べられるものがぐんと増えてきます。
豆腐/高野豆腐/きなこ/水煮大豆/豆乳(無調整)/枝豆/納豆/小豆
● 卵・乳製品
卵黄/卵白/ヨーグルト(無糖)/牛乳/低脂肪牛乳/スキムミルク/カッテージチーズ/粉チーズ/プロセスチーズ/リコッタチーズ
● 魚介類
・白身魚
鯛/かれい/ひらめ/たら/鮭/めかじき
・赤身魚
まぐろ(赤身)/かつお/ぶり
・青魚
あじ/いわし/さんま/さば/さわら
・魚加工品
しらす干し/ツナ水煮缶/さば水煮缶/かつおけずり節/ちりめんじゃこ
● 肉類
鶏ささみ/鶏ひき肉/鶏むね肉/鶏もも肉/レバー/豚赤身肉/牛赤身肉/豚ひき肉/牛ひき肉/牛豚ひき肉(合挽き)
鶏肉や魚はゆでて皮と骨を丁寧に取り除き、細かくほぐすか、みじん切りにしましょう。
青魚は鮮度が落ちやすく、鮮度が落ちると臭みも増すので、新鮮なものを使ってくださいね。
肉類は、鶏肉に慣れてから豚肉や牛肉にチャレンジしましょう。もも肉やヒレ肉は脂身が少なくてやわらかいのでおすすめですよ。
溶けるチーズ/クリームチーズ/モッツァレラチーズ
● 魚加工品
ししゃも/魚のすり身
上記は脂質や塩分、たんぱく質、ミネラルなどを多く含食材なので、少量ずつ与えるようにしましょう。
おから/厚揚げ/がんもどき
● 乳製品
ヨーグルト(果糖)/カマンベールチーズ/スモークチーズ/コンデンスミルク/練乳/生クリーム
● 魚介類
あさり/牡蠣/エビ/カニ/イカ/タコ/たらこ/いくら/はんぺん/ちくわ/かまぼこ/魚肉ソーセージ/魚の干物/うなぎ
● 肉類
ソーセージ/ベーコン/ハム
上記の食材は、赤ちゃんの消化の負担になる脂質や塩分、添加物などが多く含まれています。
また、イカ・タコ、いくら、かまぼこのような弾力があって喉につまるおそれがあるものもあります。離乳食後期に与えるのは控えましょう。
赤ちゃんのペースに合わせて
手づかみ食べもはじめてみて
この時期は赤ちゃんが自分で食べる力をつけるために、「手づかみ食べ」にもチャレンジしたい時期。赤ちゃんのペースに合わせて少しずつトライしてみてくださいね。
離乳食後期からは、少量であれば調味料も使えます。赤ちゃんがあまり食べないときは、風味付け程度に塩・醤油・味噌・砂糖などの調味料使って気分転換してもらうのも1つの手ですよ。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。