栄養の宝庫ともいわれる鶏レバー。体の免疫力を高めて、皮膚、髪、爪などを健康に保つ効果があります。離乳食にも取り入れて、栄養バランスのよいメニューを作ってあげましょう。今回は、鶏レバーを使った中期・後期の離乳食を8レシピご紹介します。
離乳食の鶏レバーはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
鶏レバーは離乳食中期から食べられる食材です。
レバーには、鶏レバー・豚レバー・牛レバーがありますが、離乳食で使用するときには、比較的柔らかくて臭みの少ない鶏レバーがおすすめです。必ず下処理をして臭みを取り、十分に加熱してから使いましょう。
離乳食の鶏レバーの下処理は?

離乳食で鶏レバーを使うときは、下処理が大切です。購入したらできるだけ早く下処理を済ませ、調理しましょう。
鶏レバーの下処理方法
1. パックから取り出し、レバーの部分とハツ(心臓)の部分に分ける
※離乳食ではレバー部分だけを使用します
2. レバーをボウルに移し、かぶるくらいの水と塩ひとつまみを入れる
3. 15~20分そのまま浸して血抜きをする
4. 血を洗い流したら、再びレバーをボウルに入れ、牛乳をたっぷり注いで10~20分ほど浸ける
5. 牛乳を洗い流して、しっかりと水をきる
牛乳に浸けることでレバーの臭みがなくなり、食べやすくなります。
鶏レバーの離乳食中期レシピ
基本のレバーペースト
材料(1食分)
- 1鶏レバーをそぎ切りにし、脂肪や筋を取り除く
- 21を水にさらして血抜きする
- 3玉ねぎを茹で、柔らかくなったら取り出し、みじん切りにしてすりつぶす
- 42のレバーを水からあげ、牛乳に10分間漬ける
- 54を熱湯で茹で、火が通ったら取り出し、すりつぶす
- 63と5を混ぜ、とろみや水分が足りない場合は水溶き片栗粉を足し、とろみがつくまで煮る
レバーペーストは様々な離乳食レシピに使える万能メニューです。塩やハーブを混ぜ合わせてパンにつければ、大人のおつまみとして美味しく食べられますよ。
レバーペーストのりんご煮
材料(1食分)
- 1りんごをすりおろし、汁も取っておく
- 21の汁ごとレバーペーストと合わせて火にかけ、ひと煮立ちさせる
- 1レバーペーストの作り方は、このページの上部を参照してください。
りんごの甘味でレバー独特の味わいが和らぎます。このままだと食べにくい場合は、おかゆに混ぜたり、パンに塗ってサンドイッチにしたりするのもおすすめです。
レバーのかぼちゃあえ
材料(1食分)
- 1かぼちゃは柔らかく茹でて、すりつぶす
- 2レバーペーストと1をあえる
- 1レバーペーストの作り方は、このページの上部を参照してください。
レバーでビタミンAやCを補給して、かぼちゃでビタミンEをプラス。かぼちゃのほくほくした食感のおかげで口当たりもよく、食べやすい一品です。
レバーヨーグルト
材料(1食分)
- 1レバーペーストとプレーンヨーグルトを混ぜ合わせる
- 1レバーペーストの作り方は、このページの上部を参照してください。
ヨーグルトの酸味で、レバーの味わいがまろやかになります。レバーペーストを冷凍しておけば、ヨーグルトと混ぜ合わせるだけで完成する、うれしい時短レシピです。
鶏レバーの離乳食後期レシピ
レバーと野菜の蒸しパン
材料(1食分)
- 1さつまいもは茹でてすりつぶす
- 2小松菜は茹でて、みじん切りにする
- 3ボウルに小麦粉、きなこ、ベーキングパウダーを入れて混ぜ合わせる
- 43に1、2、レバーペースト、牛乳を入れ、さらによく混ぜる
- 54の生地をシリコンカップに流し入れる
- 65をスチーマーに入れて電子レンジで約2分加熱する
- 1レバーペーストの作り方は、このページの上部を参照してください。
栄養満点のレバーの蒸しパンは、朝ごはんにおすすめ。小麦粉の代わりにホットケーキミックスを使ったり、他の野菜を組み合わせてアレンジを楽しんだりしてくださいね。
レバーとほうれん草のおかかあえ
材料(1食分)
- 1ほうれん草を柔らかく茹でて、みじん切りにする
- 21とレバーペーストを混ぜる
- 32に鰹節を加えてざっと混ぜ、仕上げに醤油をたらす
- 1レバーペーストの作り方は、このページの上部を参照してください。
おかかと醤油の風味で食べやすく、食が進む一品です。おかゆにかけても美味しいですよ。味付けを濃くすれば大人の箸休めとしてもおすすめです。
レバーとチーズのおやき
材料(1食分)
- 1じゃがいもを茹で、舌触りが滑らかになるよう柔らかくつぶす
- 2ベビーチーズを約5mm角に切っておく
- 31に2とレバーペースト、片栗粉を加えて混ぜ、成型する
- 4薄く油を引いたフライパンで、3の両面がきつね色になるまで焼く
- 1レバーペーストの作り方は、このページの上部を参照してください。
レバーの味が苦手な赤ちゃんにもおすすめ。じゃがいもとチーズの風味でレバーの味が主張しすぎないレシピです。青のりを混ぜ合わせても美味しいですよ。
レバー入りオムレツ
材料(1食分)
- 1万能ねぎはできるだけ小さく小口切りにする
- 2レバーペースト、卵、水をしっかりと混ぜる
- 32に1を加え、小さめの耐熱容器に入れて電子レンジで約2分加熱する(※1)
- 43を手づかみしやすい大きさに切り分ける
- 1レバーペーストの作り方は、このページの上部を参照してください。
卵にレバーのコクが加わると、味わい深い一品に。電子レンジで加熱して作ることができるので、火を使いたくないときにもぴったりですね。かわいい形にカットして召し上がれ。
鶏レバーの離乳食は冷凍保存できる?

離乳食のレバーは、血抜きや臭み取りの下処理をして加熱した状態であれば、冷凍保存できます。ペースト状にしたものや細かく切ったものを、製氷機に入れるかジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて、冷凍しましょう。
生のレバーは傷みやすく日持ちしないので、購入したらできるだけ早く下処理・調理することがポイントです。
離乳食の鶏レバーはベビーフードでも
離乳食の鶏レバーを選ぶときには、新鮮で鮮やかな赤味があり、弾力があるものを選びましょう。レバーは下処理に時間がかかるため、忙しいときは市販のベビーフードのレバーを活用してもいいですね。
鶏レバーを使って、栄養満点の離乳食を作ってあげましょう。
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