離乳食中期になると、赤ちゃんが舌と上あごでつぶせる程度の食材の固さが食べられるようになります。しかし、ペースト上から固形に近づくにつれ、食感がパサパサ・ボソボソして食べにくい食材もでてきます。
そんなときにおすすめなのが、離乳食に「とろみ」をつけること。今回は、「とろみ」をつけて食べやすくした離乳食中期におすすめのレシピを紹介します。
離乳食にとろみをつけるメリットは?

離乳食中期のメニューにとろみをつけるメリットは、主に以下のようなことがあげられます。
- パサパサした食材を食べやすくする
- 野菜の苦味などをやわらげる
- 食べごたえが増して満腹感が得やすい
ほかにも、味がついたとろみが食材を包むことで、だしや野菜スープなどのうまみを感じやすくなります。
また、保温性が高く冷めにくいというのもメリットです。とろみは離乳食のレシピなどでよく登場するので、覚えておきましょう。
どうやって離乳食にとろみをつける?

離乳食にとろみをつける場合、一般的には水溶き片栗粉を入れてとろみがつくまで加熱することが多いです。里芋やモロヘイヤなどの食材を使って、自然のとろみをつけることもありますよ。
片栗粉は慣れると使いやすいですが、ダマになってしまうこともあります。そんなときは、市販のとろみ粉や加熱をしなくてもとろみがつくベビーフードなどを使うのがおすすめですよ。
以下からは、とろみをつけて食べやすくした離乳初期中期向けのレシピと、便利なとろみ付けアイテムを紹介していきます。
【主食】離乳食中期におすすめ!
とろみがおいしい離乳食レシピ
鶏ささみとマカロニのクリーム煮
- 1マカロニ、ほうれん草、にんじんをやわらかくゆで、みじん切りにする
- 2小鍋に1と鶏ささみペースト、ミルクを入れてひと煮立ちさせる
- 32に水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける
見た目が鮮やかで、赤ちゃんが喜びそうな一品です。ミルクの優しい甘味で食が進みますよ。味噌やコンソメを少し加えれば、大人も美味しく食べられます。
モロヘイヤと納豆のおかゆ
- 1納豆は熱湯をかけてぬめりを取り、すりつぶす
- 21とモロヘイヤペーストを混ぜ合わせる
- 37倍粥の上に、2を乗せる
納豆の風味で食が進むレシピです。ネバネバ成分がパワーをくれそうですね。パパやママが食べる時は、醤油を垂らしてごはんにかけてネバネバ丼にしても。
【主菜】離乳食中期におすすめ!
とろみがおいしい離乳食レシピ
インゲンと白身魚のミルク煮
材料(1食分)
- 1インゲンは、やわらかくゆでてみじん切りにする
- 2にんじんは、皮をむいてやわらかくゆでてみじん切りにする
- 3白身魚はラップをかけて電子レンジで30秒程度加熱し、ほぐす
- 4鍋に1、2、3、牛乳を入れ、ひと煮立ちさせる
- 54に水溶き片栗粉を加えてとろみをつける
白身魚と野菜の組み合わせで栄養をしっかり補給できるレシピ。優しいミルク味で、とろんとして食べやすいので、野菜が苦手な赤ちゃんにもおすすめです。
レタスと豆腐の和風あんかけ
- 1レタスは細かくちぎる
- 2豆腐はつぶす
- 31、2、だし汁を小鍋に入れ、弱火で加熱する
- 43に水溶き片栗粉を加えて加熱し、全体にとろみをつける
レタスは和食にも合います。とろみがついて喉ごしの良いあんかけは、おかゆや麺類にかけて食べてもいいですね。最後に醤油を加えれば、大人も美味しく食べられますよ。
ささみとトマトの野菜スープ
- 1鶏ささみをゆでてみじん切りにする
- 2皮と種を取り除いたトマトとキャベツをみじん切りする
- 31と2に野菜スープを加えて煮る
- 4沸騰したら、一旦火を止めて水溶き片栗粉を加え、とろみをつける
メカジキと豆腐のとろとろ
- 1メカジキはゆでて皮を取り除き、細かくほぐし、すりつぶす
- 2小鍋に1、豆腐、だし汁を入れて火にかける
- 32がふつふつと沸いてきたら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける
メカジキデビューにおすすめのレシピ。こってりとした旨みで食が進みます。豆腐がメカジキのパサつきを抑えてくれるので、口当たりも良いですよ。
【副菜】離乳食中期におすすめ!
とろみがおいしい離乳食レシピ
里芋と玉ねぎのスープ
- 1玉ねぎはすりおろす
- 2小鍋に1、だし汁、里芋ペーストを入れ、ひと煮立ちさせる
玉ねぎの甘味がじんわりと広がる喉ごしの良いスープ。青のりを混ぜ合わせると、さらに風味がアップしますよ。
かぶとブロッコリーのミルクスープ
- 1かぶとブロッコリーはやわらかくゆでて、みじん切りにする
- 2小鍋に1、牛乳、野菜スープを入れ、ひと煮立ちさせる
- 32に水溶き片栗粉を加えとろみをつける
かぶとブロッコリーの旨みが溶けたミルクスープは、喉ごしが良くてほんのり甘く、赤ちゃんも大好きな味。大根や小松菜など、家にある野菜でアレンジを楽しんでくださいね。
麩入り野菜スープ
- 1にんじん、玉ねぎの皮をむき、2~3mm角に切る
- 2ブロッコリーはみじん切りにする
- 3小鍋に1、2と野菜スープを入れ、野菜がやわらかくなるまで煮込む
- 43にひと口サイズにちぎった麩と、水溶き片栗粉を加えてよく混ぜ、ひと煮立ちさせる
いつもの野菜スープに、麩でアクセントを。冷蔵庫にある野菜や豆腐などを入れて、アレンジも楽しめます。大人が食べるときには、最後にコンソメや中華スープの素をプラスしてください。
簡単&便利なとろみ付けアイテム
料理にとろみをつけるために使われる「とろみ粉」。そのなかでも、離乳食作りを助けてくれる便利なアイテムを紹介します。
和光堂 手作り応援 とろみのもと

加熱しなくても混ぜるだけでとろみがつく「とろみのもと」。小分けになっているので、帰省先でも使いやすいですよ。
- 税込価格
- 570円
- 内容量
- 2.8g×8袋
和光堂 たっぷり手作り応援 和風あんかけ(徳用)

とろみだけでなく和風だしの風味もつけられる、和光堂の「和風あんかけ」。わざわざだしを作る必要もないので、とっても便利。こちらは徳用なので、約16回も使えます開け閉めが簡単なチャック付きもうれしいですね。
- 税込価格
- 280円
- 内容量
- 36g
丸三美田実郎商店 顆粒片栗粉 とろみちゃん

添加物を一切使わず、ジャガイモでんぷんだけで作られた片栗粉。顆粒状で溶けやすいので、水でとかなくてもダマになりにくいのが特徴です。
- 税込価格
- 366円
- 内容量
- 200g
とろみのある離乳食は赤ちゃんの味方!
とろみをつけることで、スープなどをこぼさないように食べるトレーニングにもなります。とろみのある料理で、赤ちゃんの食べる力を育んでくださいね。
● 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
● 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
● レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません。(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
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