この記事では、焼き麩を離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食の焼き麩はいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
焼き麩は、水を含ませるとやわらかくなり消化もしやすいため、離乳食初期から与えられます。
焼き麩にはいくつか種類があり、離乳食に使うのは一般的な焼き麩である「小町麩(おつゆ麩)」を使うのがおすすめです。食べやすく調理もしやすいですよ。
焼き麩は小麦粉のたんぱく質(グルテン)の加工品です。原材料である「小麦」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料」にあたります。
初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
離乳食初期から焼き麩を使うときは、乾燥した状態ですりおろすか、水で戻してきざんで煮ましょう。スープやおかゆに混ぜるほか、肉団子などのつなぎに入れるとふんわりした仕上がりになりますよ。
なるべく中期以降も、水に戻したあとにみじん切りにして加熱しましょう。後期からは粗みじん切りでも構いません。
生麩を使う場合は、弾力がありのどに詰まらせるおそれがあるため、細かくみじん切りにしてください。
麩の離乳食初期レシピ
麩のミルク煮
材料(1食分)
- 1麩はおろし金ですりおろす。
- 21とミルクを耐熱容器に入れ、電子レンジで20〜30秒加熱する。
麩の和風がゆ
- 1麩は、おろし金ですりおろす。
- 210倍がゆに1とだし汁を加えて混ぜ合わせる。
- 32を耐熱容器に入れ、電子レンジで30秒ほど加熱する。
麩のおかゆ りんご味
- 1麩はおろし金ですりおろす。
- 2りんごは皮をむいて種を取り除き、すりおろす。
- 31と2を耐熱容器に入れて、電子レンジで約30秒加熱する。
- 43とおかゆを混ぜる。
麩の離乳食中期レシピ
麩入り野菜スープ
- 1にんじん、玉ねぎの皮をむき、2~3mm角に切る。
- 2ブロッコリーはみじん切りにする。
- 3小鍋に1、2と野菜スープを入れ、野菜がやわらかくなるまで煮こむ。
- 43にひと口サイズにちぎった麩と、水溶き片栗粉を加えてよく混ぜ、ひと煮立ちさせる。
麩とさつまいものポタージュ
材料(1食分)
- 1さつまいもは皮をむいて約1cm角に切り、やわらかくゆでてマッシュしておく。
- 2耐熱容器に1と牛乳、小さくちぎった麩を加えてよく混ぜ合わせる。
- 32を電子レンジで30秒〜1分程度加熱し、麩がとろとろになるように混ぜる。
鮭入り麩のミルク煮
材料(1食分)
- 1鮭はゆでて皮と骨を取り除き、細かくほぐす。
- 2すりおろした麩とミルクを耐熱容器に入れ、電子レンジで約20秒加熱する。
- 31と2を混ぜ合わせる。
ほうれん草と麩のくたくた煮
- 1ほうれん草はやわらかくゆでて、2~3mm程度にカットしておく。
- 2麩をすりおろす。
- 3小鍋にだし汁、1、2を入れて煮立たせる。
梨と麸のとろとろ煮
- 1麩は手で細かくちぎる。
- 2梨は皮をむいて芯と種を取り除き、すりおろす。
- 3小鍋に1、2、だし汁を入れ、とろとろになるまで煮る。
麩の離乳食後期レシピ
麩の卵とじ
- 1小鍋に麸、だし汁、醤油を入れ、やわらかく煮こむ。
- 2仕上げに溶き卵をふんわりと加え、しっかりと火を通す。
- 卵が半熟にならないようにしっかり加熱しましょう。
麩入り鶏だんご
材料(2食分)
- 1麩は手でこまかくちぎる。
- 2ボウルに1と材料をすべて入れてよく混ぜ、食べやすい大きさに丸める。
- 3鍋に湯を沸かし、中心にしっかり火が通るまで1分ほどゆでる。
麩の保存方法は?
麩は常温で長期間保存することができるので、冷凍保存はせず必要なときに必要な分を使うようにしましょう。
開封した後は、湿気が入らないようにフタの付いた容器に入れ、高温多湿な場所を避けて常温で保存してくださいね。
焼き麩を離乳食に取り入れてみよう
焼き麩は離乳食初期から使える貴重なたんぱく質のひとつです。すりおろせばとろみづけにもなるので、離乳食に積極的に取り入れてみてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。