この記事では、鶏ささみを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食の鶏ささみはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
鶏ささみは肉類のなかでも脂質が少なく消化しやすい食材です。豆腐や白身魚に慣れた離乳食中期を目安に与えるようにしましょう。
離乳食には新鮮なものを使ってください。
「鶏肉」は、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」のひとつです。
初めて食べさせるときは、アレルギー症状が出た場合や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
調理時に気をつけることは?
鶏ささみを加熱したときのパサつきを抑えるために、ゆでて煮汁に浸して冷まし、すじを取り除いてほぐしましょう。
離乳食中期は、ゆでてみじん切りにするか、なめらかにすりつぶしてとろみをつけます。
後期は同じくみじん切りにするか、細かくほぐしておかゆに混ぜたり、あんかけにして飲み込みやすくしてあげましょう。
鶏ささみの離乳食中期レシピ
鶏ささみペースト
- 1鶏ささみのすじを取る。
- 2小鍋でお湯を沸かして1を入れ、やわらかくゆでる。
- 3火が通ったら取り出し、細かくきざむ。
- 43をすりつぶし、だし汁を加えてなめらかにする。
鶏ささみのペーストを作るときは、冷凍した鶏ささみをすりおろしてから煮る方法もあります。すりつぶすときにブレンダーやミキサーを使うと、簡単になめらかになりますよ。
鶏ささみの煮込みうどん
- 1白菜、にんじん、玉ねぎは細かくみじん切りする。
- 2鶏ささみはすじを取り、2~3mmの大きさに切っておく。
- 3うどんは1cmの大きさに切っておく。
- 4小鍋にだし汁と1、2、3を入れてやわらかく煮こむ。
- 54に水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
くたくたに煮えたうどんに、とろとろの野菜と鶏ささみの旨味がマッチします。とろんとした口当たりで、赤ちゃんがパクパクと食べてくれそうですね。
鶏ささみとトマトとアスパラのサラダ
材料(1食分)
- 1トマトは湯むきして皮と種を取り除き、みじん切りする。
- 2アスパラガスはやわらかくゆでて、2~3mmにカットする。
- 31、2と鶏ささみペーストを混ぜ合わせる。
野菜と鶏ささみペーストを混ぜ合わせるだけで完成する時短レシピ。鶏ささみペーストが野菜の食感をまろやかにしてくれるので、苦手な野菜も食べやすくなるかもしれませんね。
鶏ささみとマカロニのクリーム煮
材料(1食分)
- 1マカロニ、ほうれん草、にんじんをやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 2小鍋に1と鶏ささみペースト、ミルクを入れてひと煮立ちさせる。
- 32に水溶き片栗粉を入れ、とろみをつける。
見た目が鮮やかで、赤ちゃんが喜びそうな一品です。ミルクの優しい甘味で食が進みますよ。味噌やコンソメを少し加えれば、大人も美味しく食べられます。
鶏ささみの離乳食後期レシピ
鶏ささみとオクラの煮物
- 1オクラはこすり合わせて洗い、うぶ毛を取ったら種を取り除き、みじん切りする。
- 2玉ねぎはみじん切りにする。
- 3鶏ささみは、すじを取り2~3mm大に切っておく。
- 4小鍋にだし汁と1、2、3、ひたひたに水を入れてやわらかく煮る。
- 54に醤油をたらして、風味をつける。
オクラのねばりとだしの旨味が効いた、味わい深い一品。片栗粉でとろみをつければ、あんかけに変身しますよ。麺類やごはんにかけても美味しそうですね。
鶏ささみときのこのスープ
- 1すじを取った鶏ささみ、しめじ、えのき、インゲンを細かくみじん切りする。
- 2野菜スープに1を入れ、やわらかく煮こむ。
- 32に水溶き片栗粉を入れてとろみがつくまで煮る。
- 4塩を入れて味をととのえる。
切って煮こむだけの簡単スープです。きのこ類は弾力があって噛み切りにくいので細かく切って食べさせてあげましょう。
鶏ささみの親子丼
- 1すじを取った鶏ささみ、玉ねぎ、にんじんをみじん切りする。
- 2だし汁に1を入れてやわらかく煮る。
- 32に溶き卵を入れて、中までしっかりと火を通す。
- 4軟飯の上に3をのせる。
野菜と炭水化物、たんぱく質が一度に摂れるうれしいレシピ。だしの香りが食欲をそそります。鶏ささみのほか、鶏ひき肉やツナを使っても美味しくできますよ。
オクラと鶏ささみのトマト煮込み
- 1オクラは種を取り除き、粗めのみじん切りにする。
- 2トマトは湯むきして、種を取り除き、粗いみじん切りにする。
- 3玉ねぎは、粗めのみじん切りにする。
- 4鶏ささみはゆでて、身を細かくほぐす。
- 5小鍋に野菜スープ、1、2、3、4を入れ、やわらかく煮こむ。
ピーマンそうめんチャンプル
材料(1食分)
- 1そうめんは1cmに折り、やわらかくゆで、流水でよく洗い塩抜きをする。
- 2ピーマンの種、わた、ヘタを取り除き、ラップに包んで電子レンジで30秒加熱する。
- 32をすぐに冷水にさらし、皮をむき、みじん切りにする。
- 4玉ねぎ、にんじんはやわらかくゆで、短いせん切りにする。
- 5鶏ささみはゆでて、身をほぐす。
- 6フライパンに薄く油をひき、1、3、4、5を入れ軽く炒める。
- 76に醤油を加え、軽く炒める。
鶏ささみの離乳食の冷凍方法は?
1食分ずつにカットした鶏ささみを生のまま冷凍しておけば、必要なときにすりおろして調理することができます。
すりおろして余ったものは、衛生面の心配があるため再冷凍はせず使い切るようにしましょう。
離乳食後期頃からは、ゆでて食べやすい大きさにほぐした鶏ささみを冷凍用保存パックに入れて冷凍しておくと便利です。
使うときは、電子レンジで加熱するか、鍋やフライパンに直接入れて他の食材と一緒に調理しましょう。
鶏ささみを使って栄養満点の離乳食を
鶏ささみを買うときは、全体的にツヤと透明感があるものを選びましょう。パックに肉汁が出ていないものが、鮮度が良いといわれています。
新鮮な鶏ささみを使って、栄養満点でおいしい離乳食を作ってあげてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。