臨月にお腹の張りが続く!苦しい!頻繁にカチカチになる理由は?

記事監修 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

臨月になると、おなかの張りに敏感になってしまうものです。出産予定日も近づいているので、「もしかして陣痛?」「赤ちゃんに異変が起きているのでは?」など、心配になってしまう妊婦さんもいますよね。今回は臨月に感じるお腹の張りについて、原因や予防法、病院に行く目安などをご説明します。原因などを知っておくことで、精神的に余裕を持って対処でき、ストレスがより少ない状態で分娩に臨むことができますよ。

臨月にお腹の張りを引き起こす原因は?

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臨月になると、子宮底長は33cmほどになり、お腹は大きく前にせり出します(※1)。

出産に向けて妊婦さんの体は変化していますが、臨月はお腹の張りが引き起こされやすい時期です。臨月のお腹の張りの原因には、下記のようなものがあります。

前駆陣痛

前駆陣痛は、本陣痛の予行練習のようなものです。本陣痛とは症状も頻度も異なるため、落ち着いてお腹の張りを感じてください。

前駆陣痛は本陣痛よりも痛みが弱く、痛みの程度が強まったり弱まったり、間隔が短くなったり長くなったりと、不規則です。痛みや頻度の規則性のなさを「生理痛のようだ」と感じる人もいるようです。

前駆陣痛であれば、少し安静にしていると、いつの間にかお腹の張りが治まります。逆に、本陣痛であれば段々と痛みは強くなっていき、間隔も規則的で、徐々に短くなります。

胎動

臨月になると、お産に向けて赤ちゃんが骨盤のなかの下方に降りてきて、胎動を感じる位置が変わります。

赤ちゃんが子宮内で動けるスペースが限られているため、一般的に臨月に入ると胎動が少なくなりますが、ぐぐっと力強く押されるような感覚で、お腹の張りを感じるようになります。

お腹の張りの原因が胎動の場合、頻度は不規則で、強さもバラバラです。急に強くなるときもあれば、弱くてあまり感じないときもあります。

便秘

臨月になると、胎児の成長に伴って子宮がかなり大きくなっています。子宮の容量は、妊娠前の約500~1,000倍にもなっています(※1)。

その結果、子宮が腸を圧迫して便の出が悪くなり、便秘になりやすくなります。また、「無事に赤ちゃんを産めるかな」「陣痛に耐えられるかな」といった臨月ならではのストレスが、便秘につながることもあります。

便秘が原因でお腹に張りを感じる妊婦さんも多くいます。お通じが悪いときや、便が硬いときは、便秘がお腹の張りを引き起こしているかもしれません。

臨月にお腹の張りが続くのは陣痛?

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臨月にお腹の張りがあっても、一時的なものであればそれほど心配はいりません。しかし、安静にしても張りが治まらず、規則的に続くようであれば、陣痛の可能性が高いといえます。「陣痛かな?」と思ったら、何分間隔で張りが来るかを計測し、病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

また、お腹の張りに出血を伴えば「おしるし」、水っぽいものが出たら「破水」の可能性があります。おしるしや破水がきたら、陣痛までもう少しです。間もなく病院に向かうことになるかもしれないので、忘れ物などがないように、しっかり準備をしてください。

臨月のお腹の張りの見分け方は?カチカチのときは?

注意

お腹の張りが起こったら、張りの規則性や、痛みの強さを確認しましょう。

張りが不規則に起こり、痛みの強さが毎回違う場合は「胎動」「前駆陣痛」「便秘」、お腹の張りが規則的に続き、痛みの強さが回を重ねるごとに強くなる場合は「本陣痛」と考えることができます。

しかし、激しい痛みを伴ってお腹がカチカチに固くなったときは、常位胎盤早期剥離が原因の可能性があります

常位胎盤早期剝離は、断続的に激しく痛み、出血を伴うのが特徴です。発生頻度は全妊婦さんの0.5%ほどと低めですが、突然起こるものなので注意してください(※2)。

臨月のお腹の張りが苦しいときはどうしたらいい?

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臨月にお腹の張りで苦しくなってしまったときは、無理をせず、横になるなどして安静にしてください。仰向けだと苦しいときは、左側を下にして横向きになる「シムスの体位」で休みましょう。安静にしてしばらくすれば、苦しさはなくなるはずです。ゆっくりと深呼吸をするのもいいですね。

安静にしてもなかなか苦しさが治まらないときは、本陣痛や常位胎盤早期剥離などのトラブルの可能性もあるため、かかりつけの産婦人科に連絡し、相談してみてください。

臨月のお腹の張り予防のために便秘を改善しよう

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お腹の張りの原因が胎動や前駆陣痛にあるときは予防が難しいのですが、便秘が原因の張りであれば、ある程度は予防することができます。便秘によってお腹の張りが生じている可能性が高い人は、以下の方法を試してみてくださいね。

食物繊維をとる

食物繊維をしっかりとると、お通じがよくなり、便秘解消につながります。食物繊維が豊富に含まれる、海藻、豆類、キノコ類などを積極的に食事に取り入れてみてください。

決まった時間にトイレへ行く

決まった時間にトイレへ行く習慣を身につけると、体がそれを覚え、トイレに行く時間に合わせて便意をもよおすようになることがあります。

特に朝食後は便意をもよおしやすい時間です。旦那さんが出勤したあとなどに、ゆっくりとトイレに行けるといいですね。

ストレス解消をする

ストレスも便秘を引き起こす原因のひとつです。臨月はお腹が大きく、動くのもひと苦労ですが、好きな本を読んだり、友人と会ったりして、リラックスする時間を意識的に作ってみましょう。いつの間にかお腹の張りが軽くなるかもしれませんよ。

軽い運動をする

軽い運動を行うと、腸の働きが活発化され、便秘の解消につながります。臨月に無理は禁物ですが、階段の昇り降りやウォーキングなど、手軽にできることをやってみましょう。

処方された便秘薬を服用する

便秘があまりにもつらい場合は、便秘薬を飲むのも一つの手です。大量に服用すると子宮の収縮を促してしまうこともありますが、用法・用量を守れば妊娠中でも安全に服用できる薬はあります。

ただし、市販薬を自己判断で服用するのは危険です。便秘薬を服用したい場合は必ず、かかりつけの産婦人科医に相談するようにしてください。

臨月にお腹の張りが見られるのは、出産が近づいている証

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臨月のお腹の張りは、「もうすぐ赤ちゃんが産まれますよ」という出産兆候のひとつです。苦しくてつらい気持ちになることもあるかもしれませんが、もう少しで赤ちゃんに会えると思って、前向きな気持ちで捉えられるといいですね。

臨月は体の変化に気を配りながらも、落ち着いた日々を過ごしましょう。不安なことがあれば、今のうちに医師に相談しておいてくださいね。

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