臨月にさしかかると、妊婦さんの体には様々な変化が見られるようになります。赤ちゃんとのコミュニケーションとして楽しんでいる胎動には一体どのような変化がみられるのでしょうか。
今回は臨月の胎動の変化について、また胎動が激しい、痛いときは大丈夫かなどをご紹介します。
臨月の胎動は激しい?それとも減るの?
妊娠後期に入ると、赤ちゃんの頭が骨盤の中に固定されて大きな動きをとりにくくなるため、臨月に近づくにつれて胎動は減少するといわれています(※1, 2)。
ただし胎動の感じ方は個人差が大きく、妊婦さんが感じる胎動が減るとは限りません。
ninaruユーザーのアンケートでは、出産間際まで胎動が減らなかったと感じる人も多く、約69%の人が妊娠後期以降に胎動は激しくなったと回答しています(※)。
これは赤ちゃんの体が大きくなって筋肉がついたため力が強くなり、今までは感じなかったような胎動を感じやすくなったことなどが理由に考えられます。
一方で約12%の人は胎動が減った・弱くなった、約19%の人が変化はなかったと回答していて、妊娠後期の胎動の感じ方には、赤ちゃんの大きさやママの体型などによって個人差が大きいことがわかります。
ただし、胎動が全く感じられなくなることはありません。急に胎動が弱くなった・極端に少なくなったと感じる場合は、速やかにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
また、胎動がいつもと違う様子で違和感を感じた場合も、かかりつけの産婦人科へ相談することをおすすめします。
臨月の胎動が激しい、痛いと問題がある?
出産を間近に控えた臨月に、激しい胎動や痛みを伴った胎動を感じると、不安に思うかもしれません。
しかし、臨月の胎動が激しく、痛みを感じるほどでも特に問題はありません。人によっては出産間際まで痛みがでるほど激しい胎動が続くこともありますよ。
また、よく聞くジンクスで「胎動が激しいうちはお産は来ない」というものがありますが、これには医学的根拠はありません。胎動は赤ちゃんからの「元気だよ」というサインなので、ジンクスは気にしないようにしてくださいね。
臨月の胎動の体験談は?
それでは、具体的には、どのように胎動を感じるのでしょうか?出産を経験した先輩ママの体験談をご紹介します。
・臨月に入っても、下腹部をどすどすと蹴飛ばされ、陣痛が来てからも激しい動きを感じた。(Yさん 40代)
・臨月でも臓器をえぐられるような激しい胎動が続いて、膀胱が圧迫されていたのか、頻尿気味になっていた。(Tさん 30代)
・臨月に入っても最初は激しい胎動を感じていたけど、妊娠が近づくにつれて段々ゆっくりになり、下の方にさがっていく感じがした。(Kさん 30代)
・第一子より第二子のほうがのんびりした動きで、胎動にもあまり変化がないまま陣痛がきた。(Hさん 40代)
このように胎動の感じ方は個人差が大きいものです。
しかし臨月になると多くの妊婦さんが「今までいたところより下のほうで胎動を感じる」ようです。出産が近づくにつれて、子宮口付近まで赤ちゃんが下がってくるのを体感できますよ。
臨月の胎動と陣痛はどう違う?
臨月になると、いつ陣痛が起こってもおかしくない状態なので、胎動と陣痛を見分ける必要があります。
胎動で痛みが起こる場合は一時的ですが、陣痛は規則的な間隔で発生し、その間隔が徐々に短くなっていきます。また、感じる痛みも次第に強くなっていくという特徴があります。
痛みを感じた時間と治まった時間をアプリやメモを使って記録しましょう。痛みの間隔が規則的で、少しずつ短くなっていくようなら、陣痛の可能性がありますよ。
ただし、お腹がカチカチに張って激しい痛みを感じ、不正出血を伴う場合は、常位胎盤早期剥離が起きているかもしれないので、すぐにかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。
臨月の胎動は個人差が大きいことを知っておこう
胎動は赤ちゃんの状態を教えてくれる大切なサインです。だからこそ、そのひとつひとつの変化に過敏に反応してしまいがちですが、臨月の胎動は個人差が大きいものです。
他の人と比べたりはせず、ゆったりとした気持ちで残りのマタニティライフを過ごしてくださいね。
※アンケート概要
実施期間:2022年10月9日〜10月25日
調査対象:ninaruシリーズユーザー
有効回答数:686人