臨月のおりものはどう違う?妊娠後期から茶色や黄色に変わるの?

記事監修 助産師 佐藤 裕子
日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

臨月になると、いつ赤ちゃんが生まれてくるのかとソワソワしてきますよね。すると、妊娠後期に入って臨月が近づくと、おりものが変化してきて、「これって、もしかしておしるし?」と疑問に思うのはよくあること。今回は、おしるしとは区別のつきにくい臨月のおりものの特徴についてまとめました。茶色や黄色に変わったり、量が多かったり、血が混じったりするときの体調についてもご説明します。

そもそもおりものとは?

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おりものとは、子宮や膣からの分泌物や古い細胞が混ざりあったものです。おりものには、主に2つ役割があります。それは「膣内をきれいにして、細菌が体に入ってくるのを防ぐこと」と「受精が起こりやすいように、排卵期に精子にとって好ましい環境を膣内に作ること」。

おりものは、時には体の異変を知らせてくれる大切なサインです。普段からおりものを観察しておくと、自分の身に起こっているトラブルにいち早く気づき、対処することができますよ。

臨月におりものが変わるのは、なぜ?妊娠後期から変わる?

妊婦 妊娠後期

おりものの分泌量は、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量に比例して増えます。妊娠後期からエストロゲンの分泌量は増え、臨月には急増するため、結果的におりものの量が増加し、色や臭いなどの状態も変化します。

臨月におりものが変化することは異常ではないので、妊娠後期に入ってからおりものが変化しても、過度に神経質になる必要はありません。下着についたおりものの様子を見て、少し気にする程度で大丈夫ですよ。

臨月のおりもの変化!妊娠後期から茶色や黄色に変わる?

妊婦

個人差はありますが、臨月のおりものの変化として、下記のようなものがあります。ただし、妊娠後期に入った妊娠8ヶ月頃から変化する人や、臨月に入っても全く変わらないまま出産を迎えた人もいます。おりものに変化がなくても、あまり気にしないようにしましょう。

量が増えて塊になる

エストロゲンの分泌量が増えるため、臨月のおりものは量が増えます。潤滑油の役割を持つおりものが増えることによって、赤ちゃんは産道をスムーズに下りてくることができます。

また、塊のようにどろっとおりものが出てきた場合には、そろそろ出産が近づいてきている証拠です。心の準備をしておきましょう。

卵白、茶色、黄色などの色に変わる

妊娠後期に入ってから、おりものの色が、透明や卵白っぽい半透明、茶色や黄色などに変わることはよくあります。もし、臭いがきつく、陰部にかゆみを伴うときは、細菌性膣炎やカンジダ膣炎などの性感染症の可能性もあるので、妊婦健診のときに相談するようにしましょう。

しかし、血が混じったような色であれば、それはおしるしかもしれません。不安なときは病院に連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。おしるしとの見分け方については後述します。

水っぽくなる

尿漏れパッドがびっしょりになってしまうほど、水っぽいおりものが臨月に出ることがあります。そういったおりものは、破水と間違えやすいので注意が必要です。傾向としては水っぽいおりものが出たあと、数日後に破水が起きるというケースが多いようです。

粘り気が強くなる、ゼリー状になる

上記の水っぽくなる場合とは反対に、粘り気が強くなる場合やどろっとしたゼリー状になる場合もあります。

臭いがきつくなる

個人差はありますが、甘酸っぱい臭い、生臭いなど、臨月におりものの臭いがきつくなる場合もあります。先述した通り、臭いがきつく、かゆみを伴う場合は細菌感染症の疑いもあります。

臨月におりものが変化したら、どう対処したらいい?

本

臨月のおりものの変化に対処するには、おりものライナーを使用するのがおすすめです。「生理用ナプキンでも大丈夫じゃない?」とも思うかもしれませんが、おりものを受け止める目的で作られたおりものライナーの方が効果的で、おりものが下着や服についてしまう心配もありません。

それでもおりものの量が多すぎて、間に合わないということであれば、尿漏れパッドを使ってみてください。破水も出始めの頃であれば、尿漏れパッドで、少しは受け止めることができますよ。

妊娠後期や臨月にこんなおりものが出たら、要注意

病院

妊娠後期や臨月に以下のようなおりものが出たら、きちんとした対処が必要になります。対処の仕方が分からず困ったときは、できるだけ早く病院に連絡するようにしましょう。

血が混じったような色をしている

臨月におりものが、鮮血のような真っ赤な色、血が混じったうすいピンク色、血が酸化した茶褐色など、血に由来するような色になっていれば、それは「おしるし」の可能性があります。

おしるしは生理と似ているため、生理用ナプキンの方がしっかりと受け止めることができます。おりものライナーから生理用ナプキンに変えて、様子を見ましょう。破水や陣痛が来れば、病院に連絡をして指示を仰いでください。特に、胎児が子宮内で降りてきていて、子宮頸管が短いなどで切迫早産の疑いがある方は注意が必要です。

ただし、おしるしではなく、内診出血の可能性もあるので、下の関連記事を参考に対処してみてください。

おりものに混ざる血が止まらない

おりものだけでなく、血がだらだらと出ていつまでも止まらない場合は、体内のどこかが出血している可能性があります。妊婦健診の内診後は膣内が傷つき出血することがありますが、この内診出血であれば、問題ではありません。

ただし、半日以上だらだらと出血しているという場合は、体に異変が起こっているかもしれません。早急に医師に診察してもらい、原因を調べてもらいましょう。

妊娠後期~臨月のおりもので不安なときは、医師に相談を

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妊娠後期に入って臨月が近づく頃には、おしるしや破水、陣痛などの出産兆候が気になるので、どうしてもおりものにも過敏に反応してしまいがちです。ぜひ今回紹介した変化の特徴を参考にして、冷静に判断してくださいね。臨月のおりものなのか、おしるしなのか、判断がつかずに不安なときは、早めにかかりつけの産科へ連絡しましょう。

また、臨月に入ると妊婦健診で内診を行うことで子宮口の開き具合や硬さなどをチェックし、出産がどれくらい近づいているかを判断しています。それを参考にしながら、出産入院や産後の準備をして、落ち着いた気持ちで日々を過ごせるといいですね。

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