微弱陣痛とは?原因や症状は?前駆陣痛との違いは?

臨月に入り、出産予定日が近くなってくると、赤ちゃんに会えるワクワク感とともに、何事もなく出産できるか心配になることもありますよね。特に、陣痛には前駆陣痛や本陣痛など、出産までには段階がありますが、陣痛が強くなっていかない「微弱陣痛」の場合、お産がうまく進まない可能性があります。今回はそんな微弱陣痛について、原因や症状、なりやすい体質、予防法などをまとめました。

そもそも陣痛とは?

立ち会い出産 夫婦 陣痛 分娩

出産が近づくと、赤ちゃんを押し出すために、子宮は規則的な収縮を繰り返すようになります。陣痛とは、この収縮のときに感じる痛みのことですが、その前段階として、不規則な痛みである前駆陣痛が起きます。

母体の診察内容や産婦人科からの距離などによっても異なりますが、一般的には、陣痛の間隔が10分を切るようになると出産の準備に入るため、産婦人科へ連絡をして移動することになります。しかし、そんな大切な陣痛ですが、うまく進まないことがあります。

微弱陣痛とは?

妊婦 水 妊娠後期

微弱陣痛とは、陣痛は始まったものの子宮収縮が弱く、陣痛の持続時間(頻度)、周期の長さ、強さが不足し、子宮口が開かない状態を指します。

お腹の赤ちゃんが生まれてくるには妊婦さんの陣痛が必要で、通常であればどんどん痛みが強くなり、間隔も短くなることで出産に進むのですが、微弱陣痛ではお産が進まない状態になります。

微弱陣痛の原因は?

お腹 妊婦 クエスチョン はてな ?

様々なトラブルを引き起こす微弱陣痛ですが、子宮の収縮力を弱めてしまう原因には次のようなものがあります。

母体側の原因

子宮筋腫や奇形などによって子宮の収縮が妨げられたり、多胎妊娠や羊水過多などで子宮筋が伸びしてしまっていることなどが原因になります。そのほか、骨盤がいびつなどでうまく赤ちゃんからの圧力が活かせない、太り過ぎで子宮周りに脂肪がついてしまってうまく収縮できない、疲れや精神的なストレスで陣痛が弱まってしまう、などが原因となることも。

胎児側の原因

赤ちゃんが大きく育ちすぎると、子宮が伸びてしまい収縮が難しくなることもあります。ほかに、逆子など胎児の位置が原因で子宮口に降りていけず、陣痛が弱まってしまうことがあります。

微弱陣痛には種類があるの?

妊婦 不調 お腹の張り 前駆陣痛

微弱陣痛には、原発性微弱陣痛と続発性微弱陣痛の2種類があります。

原発性微弱陣痛

原発性微弱陣痛とは、お産の最初から陣痛が弱いケースのことを指します。前駆陣痛かと思い、産婦人科へ向かう準備を始めたのに、数日間痛みが続いた、という妊婦さんもいます。原発性微弱陣痛の場合、産婦人科で陣痛を強めるなどの対策がとられることもあります。

続発性微弱陣痛

続発性微弱陣痛とは、お産の途中で陣痛が弱くなったり止まったりするケースのことです。前駆陣痛、本陣痛と、しっかりと子宮の収縮を感じる痛みが来ていたのに、胎児が大きすぎるなどでうまく分娩が進まず、出産の途中で陣痛が弱まってしまい、母体や赤ちゃんに危険が及ぶことも。

微弱陣痛は前駆陣痛とどう違う?

ルーペ 地図

本陣痛は規則的で、間隔が短く、痛みが強くなるため見分けやすいですよね。しかし、微弱陣痛と前駆陣痛との違いはどうでしょうか?前駆陣痛も本陣痛の直前に起きることがあるため、時期で見分けることは難しいですが、症状に若干の違いがあります。

前駆陣痛は予行練習であり、まだ子宮口は開いておらず、痛みや長さ、間隔がバラバラです。間隔がある程度一定なのに痛みが弱い場合、微弱陣痛の可能性があります。症状で見分けづらく不安なときは、自己判断せず、産婦人科に電話して相談しましょう。

前駆陣痛

前駆陣痛は赤ちゃんの通り道である子宮の下部や子宮頸管の動きを柔らかくしておくための痛みです。

● 陣痛間隔がバラバラで不規則
● 痛みの強弱、長さが不安定
● 痛みは強くなく、不快感や圧迫感、張りだけの場合もある
● 安静にしたり、姿勢を変えるとおさまる

本陣痛

本陣痛とは、正式には分娩陣痛といいます。子宮口が広がり、子宮が強く収縮するため激しい痛みをともないます。

● 規則的で痛みを感じ、どんどん間隔が短くなる
● 痛みも強くなり、お腹の張りも強い
● 姿勢を変えても痛みは変わらない

微弱陣痛はどうやって診断するの?定義は?

陣痛 出産 分娩 分娩台

痛ければ本陣痛というわけではなく、子宮口の開きや陣痛の間隔・持続時間、圧力計による測定などにより、産婦人科医は陣痛の状態を診断し、それぞれが弱いときに微弱陣痛と判断されます(※1)。微弱陣痛の定義としては、以下の通りです。

子宮内圧

● 子宮口が4〜6cm:10mmHg以下だと微弱陣痛
● 子宮口が7〜8cm:10mmHg以下
● 子宮口が9〜第2期:40mmHg以下

陣痛の間隔

● 子宮口が4〜6cm:6分30秒以上
● 子宮口が7〜8cm:6分以上
● 子宮口が9〜10cm:4分以上
● 子宮口が第2期:初産4分以上/経産3分30秒以上

陣痛の持続時間

● 子宮口が4〜8cm:40秒以内
● 子宮口が9〜第2期:30秒以内

微弱陣痛になるとどうなるの?

妊婦 妊娠後期

陣痛は妊婦さんだけでなく、赤ちゃんにも負担がかかります。そのため微弱陣痛が疑われる際には、赤ちゃんの心音を常に確認しながら検査を進め、対策が取られていきます。

例えば、分娩前に微弱陣痛であることがわかったときは、動いてみることが大切です。歩いたり、痛みを感じる姿勢を意識的に取ったりすることで、お産が早まることがあります。また、ママの緊張が強いときは、お風呂や足湯などで体を温め、リラックスしてみましょう。陣痛の合間に、何か飲んだり食べたり、少し眠ったりして、体力を温存してくださいね。

分娩時に微弱陣痛になっている場合には、出産時間が長くなることが多く、赤ちゃんの心音には細心の注意が向けられます。赤ちゃんの心音が弱まってきたら急いで生む必要があり、子宮口がある程度開いていれば陣痛促進剤を使用しますが、一刻を争う場合には緊急帝王切開に切り替わることもあります。

微弱陣痛になりやすい体質はあるの?

女性 骨盤 お尻 メジャー 測定

体質に子宮の収縮を妨げるような原因があると、微弱陣痛になりやすいともいえます。例えば、太り過ぎであることや小柄で骨盤が開きにくいなどが挙げられます。微弱陣痛でお産が長引くと、体力がない女性だとさらに陣痛が弱まり、出産時間が伸びてしまうこともあります。睡眠をしっかりとり、体力をつけることが体質改善の第一歩かもしれません。

微弱陣痛の予防法は?

妊婦 ヨガ 運動

微弱陣痛にならないように日常生活でできる予防法は、体重管理と体力をつけることです。安産のためには、妊娠の全期間を通じて、適度な体重コントロールをすることが大切です。ストレスにならない程度に、体重管理をしていきましょう。

また、臨月に入ると、お腹が重くて腰痛にもなるなど、すぐに疲れてしまって運動量は減ってしまいがちです。しかし、出産は体力勝負です。妊婦さんが疲れてくれば、陣痛も弱まってしまいますので、無事出産するために、普段からなるべくスクワットやウォーキングなどで体を動かし、体力をつけておきたいですね。

微弱陣痛を知って、出産準備

妊婦 顔 笑顔

赤ちゃんが生まれてくるには、陣痛によって子宮口が開く必要があります。赤ちゃんの「今日生まれたい」というサインを受け止め、生み出してあげるのも妊婦さんの大切な役割ですよね。微弱陣痛、前駆陣痛、本陣痛について知識を得て、しっかりと出産準備を整えてください。

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう